Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

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小型フルレンジスピーカーの設計

2022年06月07日 08時02分21秒 | スピーカー

最後にスピーカー関係の記事をアップしてから早くも2年が経過していました。

スピーカーの新規自作への関心が薄くなってしまったので当たり前と言えば当たり前なんですが、時々ブログのアクセス解析を見ると未だに古いスピーカー関係の記事にアクセスがあるようで、たまには更新しておいた方がいいのかもと感じたり・・・。

とは言ってもオーディオスピーカーに対する自分自身の関心は既に満たされてしまったという部分もあり、大した記事は作れませんが・・・。

4年前になりますが、小さ目のスピーカーを作ろうという事でこんなスピーカーを作っていました。

小さめのスピーカーを作ろうかと - Junky Monologue

小さ目のを作った、失敗作かも? - Junky Monologue

過ぎたるは及ばざるに勝るのかどうか・・・? - Junky Monologue

小さ目スピーカーその後 - Junky Monologue

2013年頃の某オーディオ雑誌の付録に付いていた口径5cmのおもちゃのような小さなスピーカーユニットを使ってますが、見かけによらず恐ろしいパワーを持ったドライバーユニットでもありました。

私と同年代の方々にとってオーディオスピーカーというと高音域、中音域、低音域のそれぞれに専用のユニットを持ち(マルチウェイ)とりわけ低音域は30cmくらいの大きなウーハーユニットがないとダメと考える方も大勢いらっしゃると思います。

もちろんそういう事もあります。ただリスニング環境によっては口径の小さなスピーカー、しかも単発のフルレンジスピーカーの方が有利になる場合もあったりします。

私の経験から感じる事ではありますが、リスニングルームが20~30畳以上の大きな部屋でスピーカーとの距離を充分に確保出来る場合はマルチウェイの大型スピーカーが威力を発揮することが多いと思います。でも6~12畳くらいの部屋でスピーカーとの距離がせいぜい2~3mくらいしか確保できないような場合は小口径のフルレンジスピーカーの方がライブ感のある音楽を楽しめるような気がしたりします。

何故そう感じるのかはそれだけで記事を1本作れるのですが、長くなるのでまたの機会にしたいと思います。

とにかく心配な低音域の再生も50hzくらいまでなら小口径フルレンジで充分可能です。もちろんそれには適正に設計された箱(エンクロージャー)の存在が必須になりますが、個人的に低域は70~80hzくらいまで再生できれば音楽鑑賞には充分だと思ってます。

ただ残念ながら音楽鑑賞に必要十分な性能を持った小口径フルレンジスピーカーは市販品の中ではあまり見つかりません、市販のフルレンジスピーカーは残念ながらチープなものが大半です。

なので作る事になるという次第でなのであります。

4年前に作った上記の小さ目スピーカーは今もお気に入りでよく鳴らしていますが、長く使っていると、ここをこうしたらもっと良くなるんじゃないの?的な妄想がいっぱい芽生えてきます。

で、一旦そんな妄想が芽生えると、作るかどうかは別にしてとりあえず図にしてみないと気が済まない性分だったり・・・。

多くの市販スピーカーのような単純なバスレフ方式だけだと充分な低音域を確保し辛いのであの手この手を考えるようになります。

単純なバスレフ方式であれば一定の方程式が確立されているので、共振周波数とか性能を決めるパラメーターを決定し易いのですが、バスレフ方式だけだと物足りません。なのでこの図のようにバックロードホーンと呼ばれるような構造を含めたあの手この手を考える事になります。でもこういう事には未だにこれと言った方程式がありません。まったくない訳ではないのでしょうが、難しくて理解不能なものが多いかもしれません。

昔、純文系の私でもなんとか理解可能な解説はないものかとやっと見つけたのがこのサイトでした。

初心者の自作スピーカー 目次、 カノン5Dの資料室

私の自作スピーカーに関する基礎知識はこのサイトからいただいたものが多いです。

とくにこのサイト中のバックロードホーンの設計に関する解説はたいへん役に立ちました。

ちょっと話が脇に逸れたようです。

バックロードホーン的なスピーカーを2~3台自作して長年使ってみると、なんとなく音の伝搬というか流れのようなものがどうなって行くのか目に見えて来るような気がしたりします。たぶん人はそれを妄想と呼ぶのでしょうけど・・・。

上の図を更にリファイン・・・。

死ぬ前に一度でいいからフィンランドバーチとか高級合板を使って作りたいと思いつつ、今や嘗て安物の代名詞だったラワン合板さえ高価になりつつある今日この頃、生きる目的を何処に見出せば良いのやら・・・。

こりゃ設計しかでけへんわな(苦笑)。


改設計バックロードホーン

2020年08月02日 15時11分04秒 | スピーカー
あれやこれやのややこしい事はさて置いて、またまた気分転換。

ここしばらく新しいスピーカーを作ってないのは、時間と体力とお金がないという理由が一番やけど、
それ以上に今使ってる自作スピーカーを劇的に超えるものにする方法が思いつかないからだったりする。
現状に一定満足しちゃってるって事でもありますが、
体力はともかく、時間とお金使って作ってるより、その分音楽に浸っていたいという欲求の方が強いとも言えます。
でも、作りたい欲求がゼロかと言えばそれもちょっと違うなぁ~って事で図面だけ作ってみた。
5年前にどうせならオリジナルでと一応自前で設計制作したバックロードホーンの改良(改悪?)版。
ドライブユニットは相変わらずFostex FE126E(現行モデルだとFE126NV)を前提にしてます。

スロート部分に補強板を追加しつつ以前の設計と同じスロート断面積にするため板厚の断面積分だけ音道の高さを持ち上げたので、結果的にスロートの扁平率も改善できた。
空気室の下のデッドスペースを有効利用して音道長を若干稼いでみた。これで音道長の2m超えをやっと実現。
以前行ったダンプダクトの追加が思ったより効果的だったので、最初からダンプダクト前提で音道出口付近の容積を若干増積してみた。
最近のマニアな人達の間では広がり率の大きい短い音道のホーンをバスレフ方式と組み合わせるのが流行ってるみたいですが、
いろいろ欠点あってもダイナミックレンジの大きいバックロードの音が好きなんです。

まぁ~、冒頭の理由で作るつもりは全然ないんですけどね。
その分、これまた久々に六角大王にご登場願って、完成イメージなど作ってみた。右側は内部構造イメージ。


これで頭の中のやり残し感がスッキリした。

久々にスピーカー(その後の13cmウッドコーン)

2019年05月12日 16時32分18秒 | スピーカー
1年前に作った密閉型の箱に使用していたParcAudio13cmウッドコーンをJPS四つ穴方式の箱へ移植した。
実はこの移植は今年の正月休みに行っていたのだが、記事にしとくほどの事でもないような気もしたり・・・
しばらく使ってみないと評価も安定しないという事で・・・。



密閉型も特に悪かった訳でもなく、良く言えばモニター的で特性的には一定フラットっぽい音がしていたのだが、
なんか物足りなくて気が付くとほとんど鳴らさない事が続いていた。
でもこの高価なユニットをこのまま使わずにいるのは勿体無いと考えたのは良いが、新たな箱を作る気力が湧かない。
では、手元の資産を使って手っ取り早く試してみようと・・・。
幸いこの箱はかなり大きめの容積で作ってあり、13㎝ウッドコーンにちょうど良さそうだったので。

以前、容積調整して同じParcAudioの10cmウッドを入れて使ったりもしていたが、13cmと10cmは似てるようで全然違います。
まぁ~お値段も3~4割高いので、当然といえば当然やけど・・。

結果的にこの自作2号機にあたるJSP方式の箱は最も頻繁にユニットを取り換えた箱になってしまってまいました。

最初はFF125K(これは今にして思えば相性が今ひとつだった)
次に10cmウッドコーンのDCU-F121W(これなかなり相性が良かった)
3番目にMarkAudioのCHR-70v3(これも悪くなかったけど、ちょっと音が人工的に感じはじめ・・・密閉型の実験のせいかも)
で、今回のParkAudio DCU-F131Wとなり4回目の交換。

それにしてもドライバーユニットという奴は箱によってがらりと音の性格が変わります。
密閉型の時と比べると低域が持ち上がりローエンドが伸びてくるのは当然ですけど、高域もス~ッと伸びるようになりました。
高域は箱の性格にはあまり左右されないのではと思ってましたが、背圧の違いとかで変わってくるんでしょうかね。
どちらかと言うとソフトな傾向の音だったのがかなりクリアな性格になり好みな感じになりました。
密閉式で使っていた時よりディテールがしかっりしていて解像度が上がった感じです。
やはり背圧が少なくなったおかげなんでしょうか。

低域のライブ感はFE126Eバックロードホーンの方に軍配が上がるものの、ひずみ感の少ない綺麗な音であります。
低域の再現性については多分にダイナミックレンジの違い(箱の構造とユニットの性格が真逆)によるものと思われるので比較対象自体が苦しいところ。
まったく同じ傾向の音になっても楽しくないので、これはこれで大歓迎な結果となりました。

今のところこの13cmウッドの四つ穴方式とFEのバックロードがあれば他のスピーカーの存在価値が薄くなってしまったり・・・。
そんなこんなで個人的な満足度がかなり満たされてしまったため、しばらく次のスピーカーまでは長いお休み状態になってしまいそうです。

LANケーブルを使ってみる

2018年06月23日 14時59分38秒 | スピーカー
スピーカーケーブルにはほとんど拘りがなく、電気が流れりゃ何でもいいとしか思ってない私ですが、
お金があまり掛からないなら何でも試してみようって訳で一部にはえらく良いと噂のあるLANケーブルをスピーカケーブルにしてみた。

某大手家電量販で10メートル960円くらいのがあったのでメートルあたり90数円。
作り方はいたって簡単、不要なコネクターをニッパーでバツンと切断して適当に表面の被服ビニールを剝くと、
2本づつ撚り合わさった4組のリード線が現れるので、+と-として使うリード線の色を間違わないように4本×2組に撚り合せるだけ。



とりあえず、ウチのスピーカーの中では一番入力信号に敏感だろうと思われるバックローホーン(FE126E)に繋いで試してみる。
で、その結果は・・・高域キラキラ低域ビンビン劇的にと言いたいところやけど、どうも耳が悪いのか今ひとつ良くわからない。
気持ち情報量が増え歪感も減ったような気もしたりするのだが、ただの気のせいかもしれない。
ケーブルによる音質の変化より、その日の体調による聴こえ方の違いの方が大きいのではないかと思ったり。

まっでも、決して悪くなったりはしていないし、元に戻すのも面倒くさいのでしばらくはこのまま使ってみるとして、
もしかすると高能率タイプのスピーカーより低能率タイプの方が違いが出やすいって事があったりするのか、ないのか・・・。
暇を持て余した時にでも実験してみよう。
きっと3WAY以上のマルチウェイで複雑なネットワーク回路を持ったスピーカーに効き目があったりして・・・LANだからって(爆)。

意外とイケる密閉式

2018年05月21日 19時18分45秒 | スピーカー
この間の土日の昼間、CDをとっ替えひっ替えいろんなソースで鳴らしてみた(許される範囲の大き目音量で)。
バックロードホーンに慣れ過ぎた耳には最初?な違和感があったけど、少し耳が慣れてくると・・・オオッ!、みたいな・・・。
事前の期待値があまり大きくなかったせいもあるけど、意外な?健闘ぶりにちょっとびっくり。
今まで作ってきたちょっと変なスピーカー達は良くも悪しくも予想を裏切ることばかりだったけど、
今回は方程式が最も確立された方式であるが故なんでしょうか、事前の「SPED」によるシミュレーションの通りではないかと・・・
測定器の類を何も持ってないので正確なところはわからないけど、聴感上は60hzくらいまではほぼフラットではないかと思わせてくれる。
低域の音圧レベルが少し下がっても、音に滲みのようなものが少ないので音像がクッキリしてくるせいでしょうかね。
↓以前行ったSPEDのシミュレーションをもう一度載せときます。


比較的小口径な類のフルレンジ一発で密閉式と聞くと、貧相な低域を想像してしまうけど、意外にイケるもんです。
密閉式のメリットがよくわかったという次第であり、ParcAudioの13cmウッドコーンがよく出来てるってことでもある(高いユニットだから当然か?)。
心配だったダイナミックレンジもバックロードと比較すると弱く感じる面もあるがピアノや打楽器類のアタック感も思ったよりはうんといい。
しかしながらソースによってはハイハット、シンバルなどが沈み込んで紛れてしまいそうになるので人によっては高域不足が気になるかもしれない。
一定充実した低域は木材という重い振動板のおかげだと思われるので、高域との両立は酷過ぎる課題でもある(二律背反要件)。
とは言え私の経年劣化著しい耳には充分な出来であります。

優等生的な音質である分、少しだけ面白味に欠けるというのもあったりするけど、
バックロードのようなF特性の暴れが少なそうなので、部屋の条件がよくわかるかも・・・という・・・、
これは将来私が大金持ちになって専用リスニングルームを持てるようになった時に大きな資産になるとか・・・絶対ないとか(笑)。

密閉型の続き(その2)

2018年05月18日 19時25分49秒 | スピーカー
吸音材を詰めました。密閉なのでひたすら吸音あるのみでしょうか?
バックロードホーンを逆さにした構造での吸音方法もありますが、複雑になってしんどいのでごく普通の吸音です。

以前に2号機JSP四つ穴式の容積調節を行った際に使用した発砲ウレタン床マットの破片(写真左)が大量にあったので、
それを各面内側にペタペタ貼ってます(写真右)。
定在波解消と吸音を兼ねてという考えですが、効果のほどはわかりません(気休めです)。
その上から手元に過剰在庫となっていた吸音材を詰めまくり3~4種類の吸音材が混在してます。

後々吸音材を変えたくなった時のためにボンドで貼らずにピンで留めただけ。
写真右側は裏蓋の内側、ウレタンマットの破片を貼った上にニードルフェルトをピン留め。

これが一応の完成状態。


で、いつもの集合写真・・・少なからず醜い・・・。
置き方ひとつでがらりと音が変わるって事は重々承知ではありますが・・・自宅の限界でございます。


まだまだ鳴らし込みが十分じゃないので、肝心の音の印象はまた今度で。

密閉型の続き

2018年05月07日 17時59分07秒 | スピーカー
連休中にとりあえず箱だけ作ってみた。

自分で設計しておいて何ですが、意外に大きい・・・置き場問題もまだ解決されていないし・・・。
でも、密閉式の音がどんな感じになるのか好奇心に勝てなかったり・・・。

今回はユニット取り付け前に表面処理も済ませてます。
手元に残ってたボアステイン+ツヤ消しウレタンニスで見た目はとことん情けない(いつもの通り)。

この後は取り外し式の背面板を準備したり、ターミナル付けたり、吸音材を入れたり(これがけっこう面倒そう・・・)。
最近は何をするにも時間がかかってしまう・・・歳のせいか・・・我ながらちょっとヤバイとか・・・(爆)。
さてはてどんな音になるのやら・・・。

4連休となると色々出来そうでいて、案外結果として何もできなかったりするのは気が緩みきるからでしょうか(笑)。

小さ目スピーカーその後

2018年04月26日 19時29分17秒 | スピーカー
先日の小さ目のスピーカー(7号機)にようやく表面処理を施した。
といってもウレタンニスを塗っただけ。
ピカピカは好きじゃないのでいつもの通りツヤ消し。
(ホントは綺麗に仕上げる腕がないだけの言い訳)
相変わらず見た目は超安っぽい。


妙な付帯音がまったくしなくなったので、ついでに吸音材を空気室に少量を残してあとのを全部撤去。
やはり吸音材を無くすと解像度がアップして音の鮮度が増した気がする。

メインで使っている高能率のバックロードホーンとは音の方向性が全く違うのが良いです。


情報量の多いタイプではないというのが逆に安心して聴ける感じ。
すっかりお気に入りになっちゃいました。

密閉型とか・・・

2018年03月30日 20時22分08秒 | スピーカー
先日来の小さ目スピーカーは一時の落胆から一変、お気に入りに変化しつつある。
中低域の膨らみ過ぎも考えようで、深夜のピロースピーカーとして極小音量で使用する場合はちょうど良い感じになったりする。
そういえば元々の動機が小音量でもメリハリのある音は可能なのかと言った実験であったことを思い出した。
低域の押出しは強くてもやや解像度不足な感は否めないので大成功とは呼べないんですけどね。

それはさておき、先日お世話になっている仕事上の知り合いから「密閉型に興味ないですか?いっしょに作りましょうよ」なんて甘いお誘いが・・・。
密閉型にこだわるなんて相当なオールドマニアのような気もするけど、
んじゃ、ちょっと図面作ってみましょうかと安易に引き受けてしまい、
↓こんな図面に・・・。


フルレンジで密閉型を考える場合、やはり16cm以上のユニットが欲しくなるのだが、
予算面もあり・・・そもそも密閉型で使うとなると選択肢が狭い。
どちらかと言うと磁気回路が強すぎないゆったり感のあるユニットが良いはずで、
しかも箱で誤魔化せない分、定評のあるものを使いたい。となると勢い高級品志向になってしまう・・・。
どの辺で妥協するか悩んだ末にParcAudioの13cmウッドコーンDCU131Wに決定。
このユニット、メーカーの周波数特性グラフを信じると100hzまでフラットで60~70hzくらいで一旦少し落ち込み、
50hzになると逆に盛り返して100hzとほぼ同じというウーハーユニットでさえあり得ないような特性です。

こんな特性がそのまま結果となれば言うことないような・・・。

しか~し、ちょっと調べるうちに密閉型も意外に奥が深そうで・・・。
箱の基本構造はシンプルだけど、容積の考え方がさっぱりわからない。
素晴らしいユニットの特性が生きるも死ぬも箱の容積次第という・・・。

そこで、藁をもすがる心境からSPEDというスピーカー設計支援ソフトを久々に使ってみた。
↓これがそのシミュレーション結果

ええ~?あり得ないような綺麗すぎる周波数特性グラフが・・・。
でも、計算結果に間違いはないとしても容積の過不足からくる音質(音色?)の違いまではシミュレーションできませんよね~。
小さくし過ぎるとメリハリは効いても詰まった音になるだろうし、
逆に大きくし過ぎると制動の効かないゆるい音になるだろうことは理系音痴の私でも一定想像できる。
問題はParcAudioのDCU-131Wの駆動力がどの程度のものなのかという・・・Qts0.54というメーカースペックからするとさほど駆動力は強くないと考えるべきなのだが・・・
先日来のスキャンスピーク5cmユニットの例もあり・・・スキャンの5cmは同程度のQts値で恐ろしいほどの駆動力があるのを既に経験済・・・。
逆に既に5年ほど使用しているPracAudioのDCU-121W(ウッドコーンの10cmモデル)はQtsが0.51とほぼ同程度なのだが駆動力はかなり弱々しい。
Parcの同じシリーズのユニットなので駆動力については過大評価しない方が良いかもしれないが・・・。
駆動力の大小はユニットそのものの聴感上の音質評価にはあまり関係ないけど、箱との相性を大きく左右するんですよね~。
結局作ってみなきゃわからないといういつもの結論が・・・さてさてどうしたものか・・・置き場もないよ~・・・いったいどうすんの?

過ぎたるは及ばざるに勝るのかどうか・・・?

2018年03月19日 19時42分38秒 | スピーカー
スキャンスピーク5cmユニットの小さ目スピーカーの続きです。
最初の音出しから3週間目となるとある程度客観的な評価もできるような・・・。
失敗作と言っておきながら、実は不思議な事に2週間の間このスピーカーばかり聴いていた。
何故か妙に病み付きになる音なのである。
当初ショックを感じた奇妙な共鳴音ような盛大な付帯音は2週間の間に随分軽減された。
やはり板材の応力変形による歪が大きかったのだろうか?
中低域は確かに膨らみ過ぎには違いないなのだが、耳が慣れてくると他のスピーカーが物足りなくなってくる。
なんと恐ろしや・・・。
それにしてもこのオモチャみたいな5cmユニットのパワーは凄い。
小さい分能率が低いので他のスピーカーよりアンプのボリュームを3~4割余計に回さないといけないのだが、
ヘタな10cmクラスよりぶっ飛んだ音がする。
となってくるとやはり箱の作り直しを考えるか・・・思案中。

小さ目のを作った、失敗作かも?

2018年03月09日 21時23分00秒 | スピーカー
かなり前に板材は届いていたのだが、仕事が忙しくて手をつける暇もなく1ヶ月以上過ぎてしまった。
忙しくても儲かってれば少しは元気も出るってもんですが、忙しさと稼ぎは比例しないという不条理さが世の中というもの。
政府与党の方々にはグダグダな野党とのお遊びはいい加減にして抜本的な経済政策をお願いしたいところですが、
なんだか益々泥沼に嵌って行くようで、現下の情勢下緊張感にまるで無縁の野党も野党だが・・・。
日本の経済環境を抜本的に改善するには超シンプルな処方箋がひとつだけありそうなんですけどね~、
(東西統一直後に低迷したドイツがV字回復した同じ処方が絶対良いと思うんですけど・・・。)
でもこれ日本の政治家は誰も言い出せないだろうな~、こいつを言い出すとまず次の選挙で勝ち目がなくなりそう。
って事は結局我々の民意が低いってことに・・・。
ううう、こりゃ某大陸も某半島のことも馬鹿にする資格ないですね~。このままじゃホントに沈んじゃうよ。

おっとっと話が飛び過ぎ、ぼやき始めると何処へ暴走するかわからないので、本題に。
やっと先週の土日に組み上げました。

↓各パーツのチェックのため仮組みしたところ


↓ユニット裏の空気の流れを確保するためザグリを入れたところ

ユニットが小型なので必須の加工です、ルーターなどの面取り工具を持ってないのでカッターナイフでひたすらガリガリ。
これが一番疲れる作業。

例によって作業中の心の余裕がないため、途中写真は撮り忘れ。
↓可変ダクト取り付け前の状態


↓可変ダクトを取り付けた状態


↓設置した状態


↓これが可変ダクト

箱の内寸より10mmほど巾を狭くした板を使い左右両端に隙間テープを貼った上にある程度滑るように薄めのフェルト生地を貼ってます。
これをグイと押し込むだけでダクトにしちゃうというマニアが見たら絶句しそうな原始的なやり方です。
(フェルトを貼らないと摩擦が大き過ぎて押し込めない)

しかし、やはり心の余裕が足りなったせいか作業ミスを連発。
空気室容積が設計よりも小さくなったり、作業精度が至らず片方の箱は音道が狂ってしまったり・・・。
小さいから楽勝!と侮ってしまったようです、小さい方が精度が必要なのに・・・。
大きいと1~2mmの狂いはどうって事ないけど、小さいとその狂いが大きな問題に。
スピーカー作りに限りらず、万事心の余裕が大事なのでした。

そのせいかどうか結果が微妙・・・。
とりあえずダクトを付けずに音出しすると、膨らみ過ぎの中低域に加え付帯音なのか共鳴音なのかウォンウォン唸るような音が・・・
ダクトを付けるとかなりマシにはなるものの、音楽ソースと音量によってはかなりキツイ癖が出てくる。
音量を上げなければギリギリ許容範囲としても良いのだが・・・どうしたものか。
しばらく使いながら解決法を探ってみるとしても、いっそ作り直した方が良いか考えどころだったり・・・。

小さめのスピーカーを作ろうかと

2018年01月11日 19時52分11秒 | スピーカー
昨年の秋口に考えていた小さい(比較的)スピーカー。
これも昨年のミューズの方舟コンテストを見てしまった影響が大きく、
某誌付録だったスキャンスピーク5cmユニットでやってみようかと。

若干悩んだ末、最終的に絞ったのが下の2案。

少しは冒険しないと面白くない、冒険と実験という方向ならB案、
でも作る以上というか、基本貧乏性なので大失敗はしたくない。
ってことで、多少なりとも効果が上がりそうに思えるA案に決定。
より重要な与件としてA案は板取りがたいへん合理的。
3×6半裁の板に左右1組分がうまく収まります。
で、板取図がこれ↓。

(クリックすると大きく表示されます)
PDFでアップできれば良いのですが・・・ちょっと見てやろうという好奇心旺盛な人はポチッとしてくださいませ。
ボチボチとゆっくりやろうかと・・・結果がどうなるかさっぱりわかりません。

明けてしまいました。

2018年01月06日 17時41分47秒 | スピーカー
知らない間に(ウソ)2018年になってしまいました。
まぁ~いろいろありますが、通り一遍の事はパスってことで(笑)。

前回投稿の某中古ショップで購入した誰かさんの自作スピーカーを分解してみた。

想像通りかなり薄い合板で出来ていて吸音材はまったく入っていない。
当然この円柱構造からして吸音材は邪道なところ。
それにしてもこの胴の円柱状の成型はどうやって作ったんだろう?、
これまた当然、一定薄い材料じゃないと曲げ加工が出来ないだろうけど、こりゃ明らかにプロ級の職人技。
胴部分がちゃんとかみ合うようにバッフル板と底板には円周状のホゾ加工までされています。
全部がビス止めで接着剤は使われていないので分解が超簡単。

円柱状にすることで定在波を防止し、吸音材という必要悪を排除したという設計。
合板の薄さもこの形状と相まって響きを確保するという合理性に基づくものと思われます。
あまり手の入れどころがないというのが実情ですが、
ちょっと実験として底面にあった穴にダクトを加えてみた。

手近にあった紙管を適当にカットして両面テープで貼り付けただけという手抜き作業。
(実験なので、簡単に取れるようにしておきたいので・・・)
ちゃんと計算してないけど、これでfdが70hz前後まで下がったと推測。
元々はユニットが天井を向く無指向性スピーカーとして設計されているけど、
それだとやっぱ高音域がふんわりしちゃうので、
転がらないように止めをかましてユニットが正面を向くように横倒しに設置して鳴らしてみた。

おお~、中々良い感じ。ブーミー感がすっかりなくなった。
薄い合板による「響き」がいい味付けになってます、同じユニットを使用している4号機と比較して音が軽い。
でも低音域は割としっかりしている。
アコースティックな楽器はちょっと食い足らないかもしれないが、フュージョン・クロスオーバー系をとても心地よく鳴らしてくれます。
BGMに良い音ってこんな感じかもと思いつつ、しばらく使ってみようかと・・・。


安物買いのなんとやら・・・とか?

2017年12月20日 18時41分21秒 | スピーカー
ひと月ほど前の日曜日、某大手古本屋チェーンで写真のスピーカーを見つけた。
(余談ですがブッ○オ○のジャンクパーツはいろいろ重宝します)


あきらかに誰かさんの自作スピーカー。安かったのでつい衝動買い。
買ってしまったのは使用されているユニットが気になってしまったからで、なんとMarkAudioの10cmユニットだったのだ。
ひそかに高級ユニットAlpair-7であることを期待したのだが、
持ち帰ってから確認すると残念ながら普及モデルのCHR-70v3だった。
それでも新品購入するとペアで9000円近いので、これはこれでお買い得だったってことで・・・ターミナル端子も使えるし。
(実は既に1組持っていて4号機で使用中、でも買った時はもう一組あっても良いなと思ったのだった)
歪感の少ない美しい音色で素性の良いユニットには違いない、もちろん分解してユニットだけを利用するつもりなのだが・・・。

仕上げがかなりちゃんとしてるので、とりあえずこのまま鳴らしてみるとちょっと面白い音がした。
低域の腰が強い、がしかし小さな音量のときには良いバランスに感じられるのだが、音量を上げるとかなりブーミーな印象。
これを作った人は小音量時の聴感を最重要視していたのかもしれない?。
おおまかに容積を計算してみると、約5.1ℓ程度(訂正)。ダクトがなくて底面の板に20mm径ほどの穴が開いているだけ。

超ラフにfdを想定すると90~100hz(訂正)くらいだろうか?、前述の聴感上の特徴とは符合する。
ブーミーだが意外にタイトな聴感なのは穴の径が小さいからか?・・・ブーミーっぽいのは箱の共振(板材が薄い)?
元々中低域が豊かなユニットなので、ちゃんとダクトを仕込んでfdをもう少し下げてやると、良い感じになるかも。
私の自作とは比べものにならないくらい表面仕上げがしっかりしているので、作者への敬意も含めちょっとだけ手を加えてこのまま使うのも良いかと思ったり・・・。
しか~し、その前に前回のスキャンの5cm、Fの8cmはどうするんだいったい!?・・・、
使い切れないユニットがまた増えてしまったのか・・・・?

はじめて覘いたミューズの方舟

2017年12月13日 18時53分35秒 | スピーカー
『ミューズの方舟』なんてネーミングだけ聞くと宗教団体みたいで超胡散臭い印象だけど、
あの故長岡鉄男氏が発起人となったオーディオサークルの名称である。
この間の日曜日、そこが毎年主催している「自作スピーカーコンテスト」というのがあり、
入場無料入退室自由という事だったのでちょっと覘いてみた。

サークルの名称の印象とは裏腹にとてもオープンな感覚のイベントで、
理系臭いところもまるでない楽しいイベントだった。

↓どんなイベントだったか知りたい人はこちらをどうぞ。
 (某音楽出版社のサイトです、直リンクが効かなくてすみません)。
http://stereo.jp/?p=2679

もちろん自分のスピーカーの方向性として参考にしたかったのもありますが、
大多数の人たちはどんな音を好むのだろうかという好奇心で覘いてみたのでした。
自分の聴感覚が他の人たちとどの程度乖離しているかを知ってみたかったというのが動機であります。
結果として、自分は割と多数派に属する方だとわかった次第。

で、その音質面での多数派的感覚を乱暴に表現すると、

●やっぱデカイ音がちゃんと出るヤツがみんな好き!(自宅で鳴らせないとしても)
●端正さも必要要素ではあるが、それよりダイナミックレンジの大きさが優先する(同感!)

といった事でしょうか。
多数派と言いつつも来場者の大半がスピーカーの自作マニアないしオーディオマニアな人たち(年齢的にも同年代かそれ以上)に違いはないので、スピーカーがどうしたこうしたに関心のない広く世間一般な感覚(特に若いヘッドホン世代)とはやはり相当なズレがあるだろうことも想像に難くない。
だからどうしたという訳でもないが・・・(うううう、もはやシルバー産業の領域か・・・)。

全部で11の作品が出品されていたのだが、みなさんきちんとそれなりの仮説と計算に基づいて設計制作されており、
結果としての成功失敗はあるとしても、試してみよう!の失敗を恐れない意欲とこだわりが素晴らしかった(笑!)。
こりゃもう立派に自己表現の世界でもあります。それにしてもみなさん工作がうまい!

ハードルが低めのテーマのときに、ひとつ自分もチャレンジをって・・・うう~無理っぽいな~。