Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

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密閉型とか・・・

2018年03月30日 20時22分08秒 | スピーカー
先日来の小さ目スピーカーは一時の落胆から一変、お気に入りに変化しつつある。
中低域の膨らみ過ぎも考えようで、深夜のピロースピーカーとして極小音量で使用する場合はちょうど良い感じになったりする。
そういえば元々の動機が小音量でもメリハリのある音は可能なのかと言った実験であったことを思い出した。
低域の押出しは強くてもやや解像度不足な感は否めないので大成功とは呼べないんですけどね。

それはさておき、先日お世話になっている仕事上の知り合いから「密閉型に興味ないですか?いっしょに作りましょうよ」なんて甘いお誘いが・・・。
密閉型にこだわるなんて相当なオールドマニアのような気もするけど、
んじゃ、ちょっと図面作ってみましょうかと安易に引き受けてしまい、
↓こんな図面に・・・。


フルレンジで密閉型を考える場合、やはり16cm以上のユニットが欲しくなるのだが、
予算面もあり・・・そもそも密閉型で使うとなると選択肢が狭い。
どちらかと言うと磁気回路が強すぎないゆったり感のあるユニットが良いはずで、
しかも箱で誤魔化せない分、定評のあるものを使いたい。となると勢い高級品志向になってしまう・・・。
どの辺で妥協するか悩んだ末にParcAudioの13cmウッドコーンDCU131Wに決定。
このユニット、メーカーの周波数特性グラフを信じると100hzまでフラットで60~70hzくらいで一旦少し落ち込み、
50hzになると逆に盛り返して100hzとほぼ同じというウーハーユニットでさえあり得ないような特性です。

こんな特性がそのまま結果となれば言うことないような・・・。

しか~し、ちょっと調べるうちに密閉型も意外に奥が深そうで・・・。
箱の基本構造はシンプルだけど、容積の考え方がさっぱりわからない。
素晴らしいユニットの特性が生きるも死ぬも箱の容積次第という・・・。

そこで、藁をもすがる心境からSPEDというスピーカー設計支援ソフトを久々に使ってみた。
↓これがそのシミュレーション結果

ええ~?あり得ないような綺麗すぎる周波数特性グラフが・・・。
でも、計算結果に間違いはないとしても容積の過不足からくる音質(音色?)の違いまではシミュレーションできませんよね~。
小さくし過ぎるとメリハリは効いても詰まった音になるだろうし、
逆に大きくし過ぎると制動の効かないゆるい音になるだろうことは理系音痴の私でも一定想像できる。
問題はParcAudioのDCU-131Wの駆動力がどの程度のものなのかという・・・Qts0.54というメーカースペックからするとさほど駆動力は強くないと考えるべきなのだが・・・
先日来のスキャンスピーク5cmユニットの例もあり・・・スキャンの5cmは同程度のQts値で恐ろしいほどの駆動力があるのを既に経験済・・・。
逆に既に5年ほど使用しているPracAudioのDCU-121W(ウッドコーンの10cmモデル)はQtsが0.51とほぼ同程度なのだが駆動力はかなり弱々しい。
Parcの同じシリーズのユニットなので駆動力については過大評価しない方が良いかもしれないが・・・。
駆動力の大小はユニットそのものの聴感上の音質評価にはあまり関係ないけど、箱との相性を大きく左右するんですよね~。
結局作ってみなきゃわからないといういつもの結論が・・・さてさてどうしたものか・・・置き場もないよ~・・・いったいどうすんの?

過ぎたるは及ばざるに勝るのかどうか・・・?

2018年03月19日 19時42分38秒 | スピーカー
スキャンスピーク5cmユニットの小さ目スピーカーの続きです。
最初の音出しから3週間目となるとある程度客観的な評価もできるような・・・。
失敗作と言っておきながら、実は不思議な事に2週間の間このスピーカーばかり聴いていた。
何故か妙に病み付きになる音なのである。
当初ショックを感じた奇妙な共鳴音ような盛大な付帯音は2週間の間に随分軽減された。
やはり板材の応力変形による歪が大きかったのだろうか?
中低域は確かに膨らみ過ぎには違いないなのだが、耳が慣れてくると他のスピーカーが物足りなくなってくる。
なんと恐ろしや・・・。
それにしてもこのオモチャみたいな5cmユニットのパワーは凄い。
小さい分能率が低いので他のスピーカーよりアンプのボリュームを3~4割余計に回さないといけないのだが、
ヘタな10cmクラスよりぶっ飛んだ音がする。
となってくるとやはり箱の作り直しを考えるか・・・思案中。

小さ目のを作った、失敗作かも?

2018年03月09日 21時23分00秒 | スピーカー
かなり前に板材は届いていたのだが、仕事が忙しくて手をつける暇もなく1ヶ月以上過ぎてしまった。
忙しくても儲かってれば少しは元気も出るってもんですが、忙しさと稼ぎは比例しないという不条理さが世の中というもの。
政府与党の方々にはグダグダな野党とのお遊びはいい加減にして抜本的な経済政策をお願いしたいところですが、
なんだか益々泥沼に嵌って行くようで、現下の情勢下緊張感にまるで無縁の野党も野党だが・・・。
日本の経済環境を抜本的に改善するには超シンプルな処方箋がひとつだけありそうなんですけどね~、
(東西統一直後に低迷したドイツがV字回復した同じ処方が絶対良いと思うんですけど・・・。)
でもこれ日本の政治家は誰も言い出せないだろうな~、こいつを言い出すとまず次の選挙で勝ち目がなくなりそう。
って事は結局我々の民意が低いってことに・・・。
ううう、こりゃ某大陸も某半島のことも馬鹿にする資格ないですね~。このままじゃホントに沈んじゃうよ。

おっとっと話が飛び過ぎ、ぼやき始めると何処へ暴走するかわからないので、本題に。
やっと先週の土日に組み上げました。

↓各パーツのチェックのため仮組みしたところ


↓ユニット裏の空気の流れを確保するためザグリを入れたところ

ユニットが小型なので必須の加工です、ルーターなどの面取り工具を持ってないのでカッターナイフでひたすらガリガリ。
これが一番疲れる作業。

例によって作業中の心の余裕がないため、途中写真は撮り忘れ。
↓可変ダクト取り付け前の状態


↓可変ダクトを取り付けた状態


↓設置した状態


↓これが可変ダクト

箱の内寸より10mmほど巾を狭くした板を使い左右両端に隙間テープを貼った上にある程度滑るように薄めのフェルト生地を貼ってます。
これをグイと押し込むだけでダクトにしちゃうというマニアが見たら絶句しそうな原始的なやり方です。
(フェルトを貼らないと摩擦が大き過ぎて押し込めない)

しかし、やはり心の余裕が足りなったせいか作業ミスを連発。
空気室容積が設計よりも小さくなったり、作業精度が至らず片方の箱は音道が狂ってしまったり・・・。
小さいから楽勝!と侮ってしまったようです、小さい方が精度が必要なのに・・・。
大きいと1~2mmの狂いはどうって事ないけど、小さいとその狂いが大きな問題に。
スピーカー作りに限りらず、万事心の余裕が大事なのでした。

そのせいかどうか結果が微妙・・・。
とりあえずダクトを付けずに音出しすると、膨らみ過ぎの中低域に加え付帯音なのか共鳴音なのかウォンウォン唸るような音が・・・
ダクトを付けるとかなりマシにはなるものの、音楽ソースと音量によってはかなりキツイ癖が出てくる。
音量を上げなければギリギリ許容範囲としても良いのだが・・・どうしたものか。
しばらく使いながら解決法を探ってみるとしても、いっそ作り直した方が良いか考えどころだったり・・・。