Junky Monologue

   ひとりよがりな趣味のお話し。

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ライトモデラーの塗装法とか・・・(その2)

2020年10月10日 12時48分32秒 | プラモ(塗装)
前回の続き。基本塗装が終わったらデカール(スライドマーク)を貼って、いよいよ楽しい汚し塗装となりますが、デカールについてちょっとだけ。私のように長い年月を経過した積みプラとか中古品を作る場合、デカールが劣化していて水につけて貼ろうとした時にプチプチちぎれてバラバラになっちゃう時が間々あります。そういう劣化が予想されるデカールは艶消しクリアかクリア塗料でフィルム面を塗装しておくとたいがいは防げます。アクリル塗料で塗装した場合はよく乾かしておく必要があります。生乾きのアクリル塗料は水で溶けだしちゃうので。完全に乾けば水に溶けたりしません。

で、汚し塗装(ウェザリング)です。最近はウェザリング用のいろんなマテルアルが販売されてるのようなので泥まみれ状態や錆が浮いた状態なんかも比較的簡単に表現できそうですが、私の場合は古典的なウォッシングとドライブラシでおしまいにしております。パステルや油絵具を使う人もいるようです。決まった方法は何もないので一番創意工夫がモノをいう領域と言えそうです。

で、ウォッシングと言うのは溶剤で薄めた塗料でモデル全体をシャバシャバ洗うように汚して行くのでウォッシングと言います。洗ってるのに汚してるんですねぇ~。私の場合は茶系の塗料にその時々のイメージで黒や赤を加えたりします。最初にかなり薄めた塗料で全体をまんべんなく塗って行きます。これで全体の彩度が少し落ち着てちょっとそれっぽくなってきます。次に今度は窪んだ場所やパネルラインやリベットような場所を中心に最初よりやや黒っぽくしたり赤っぽくした色を流し込むようにします。細目の筆で行いますが塗るという感覚より流し込むという感覚です。細い溝状の部分や段差になった場所には毛細現象で塗料が勝手に流れ込んでゆきます。やり過ぎた場所や余計な場所についた塗料は溶剤に浸した綿棒やティッシュで拭き取っちゃいます。ディテールにメリハリもついてきます。このやり方を応用して行くと雨だれの跡とかもそれとなく表現できます。飛行機モデルだとパネルの分割ラインを強調したりドライブラシを併用して漏れたオイル汚れや排ガス汚れを表現したりできます。艦船モデルにも有効な手法かと思われます。
ヘタなのであまり参考にはならんけどウォッシングの例として(湾岸戦時のチャレンジャー)

基本が単一色の場合のっぺりおもちゃっぽくなるので変化をつけるためかなり積極的に行います。が、ヘタなのでようわからんです。

あと空ものでよく行うスミ入れの例


どうでもいいけど緑色のゼロは好きになれません。
全部30年以上前に作ってたものなので経年汚れといっしょになって少しは味わい深くなってるとか(笑)

もうひとつの手法、ドライブラシというのは筆につけた塗料を一旦ぬぐってパサパサにした状態でこすり付けるような手法です。筆に残す塗料の微妙な量の調整や筆の力加減で意外にいろんな表情を作れます。基本凸になった部分に塗料が残るのでモールドを強調して立体感を出して行けます。塗料のぬぐい方や力の入れ加減など一定の経験が必要かもです。

↓作成後40年を経過したM3スチュアート・・・ドヘタです!。

ドヘタなせいでかえってどうやってるかの基本が見えやすいかもと思ってですが・・・この時は無謀にも基本塗装もドライブラシも同じエナメル系でやってます(相当にいい加減というか投げやりなやり方してますね~)。ウォッシングは行ってません(この時はまだウォッシングを知らなかった)。

ドライブラシは飛行機や特に艦船モデルでは使いにくい手法かもしれませんが、微妙な明度を調整しながらドライブラシで色を重ねて行くと基本塗装にも応用できて面白い表現が可能になります。
ウォッシングが暗(影)の部分ならドライブラシは明(光)の部分と言えるかもしれません。まさしく絵画のような表現をなさる達人もいらっしゃったりします。残念ながら私がそんな境地に達するのは死んでも無理でしょう。

長くなりついでに筆塗りでの迷彩塗装について・・・、
はっきり言ってエアブラシにはかないません!。でもうまい人は一種の風合いというか独特の存在感を表現してる人もいます、私には到底無理でございます・・・それはともかく筆塗りはお手軽にできるし、重くて大きい機材も必要なしってことに尽きちゃいます。
お恥ずかしい次第ですが、ちょっくら事例として・・・私の場合、色の境目をドライブラシの要領でそれとなくぼかしてます・・・。


塗色の組み合わせが暗い色だと比較的うまく行きます。

旧独軍に多いダークイエローのような明るい色が入ってくるとなかなか誤魔化しが難しくなったり・・・


ヘタです!最後はウェザリングで誤魔化しちゃうという強引さ。

いずれも作成後30年近く経過したものばかりなので劣化による風合いが加わって少しはマシに見えるとか・・・ってことはないか。
まっ、ともかく「楽しめばぁ~♪それでいいのぉ~♪」プラスティックラブ・・・って、あっ、プラスチック違いね・・・(笑)。