映画は二十数年ぶりに行われたスミダ闘争を記憶する日本の集会で始まる。日本人連帯者たちは少しぎこちない発音だが「殺人的な集団解雇を全身で拒否する!」と韓国語のスローガンを叫び、「朝露」を歌う。

2022-08-08 08:28:05 | 日朝関係史から未来をみる!
 

韓国の労働者と日本の連帯者の人生を変えた闘争

登録:2022-08-06 02:46 修正:2022-08-06 12:23
 
[ハンギョレS]カン・ユ・ガラムの初めて出会ったドキュメンタリー 
『海を越えた初恋-1989スミダの記憶』
 
                                                        
                                                                            //ハンギョレ新聞社

 1989年、日本のスミダ電機の子会社は韓国の工場に1枚のファックスを送り、450人の解雇を通知する。これに怒ったチョン・ヒョンスク、パク・ソンヒ、チョン・スンレ、キム・スンミの4人の労組幹部は、8カ月にわたる日本のスミダ本社前での闘争を開始した。そしてこのような熱情的な闘争に連帯しつつ、自らの人生を振り返ることになった日本人たちがいた。『海を越えた初恋-1989スミダの記憶』(パク・チョンスク、2010)は、今から30年あまり前に起きたスミダ遠征闘争の主人公たちと、当時連帯した日本人の友情の時間を振り返るドキュメンタリーだ。

 映画は二十数年ぶりに行われたスミダ闘争を記憶する日本の集会で始まる。日本人連帯者たちは少しぎこちない発音だが「殺人的な集団解雇を全身で拒否する!」と韓国語のスローガンを叫び、「朝露」を歌う。参加したソンヒさんを心から歓迎する顔からは、20年前の時間の絆の強さが一瞬にして連想される。

 遠征闘争団が闘争を開始した時、日本の子会社はびくともしなかった。会社は彼女たちのビザ満了ばかりを待ちつつ時間を稼いだ。交渉現場でも、怒りに震える組合員たちに向かって「可愛い」などと言い、闘争を見下し、茶化したりした。結局、労組員たちは2回にわたるハンストを行った。彼女たちの粘り強い闘争に感化されて、大学生、地域社会の活動家、労働界の人々が集会に集まり、宗教界も同調してハンストを行った。ある通訳は、交渉の際にヒョンスクさんが独り言で「私が落ちて死ななければならないのか」とつぶやくのを聞き、万が一の事件を防止するために一晩中彼女に付き添った。このような心強い日本の市民社会の連帯は、子会社の謝罪を引き出し、闘争を勝利へと導くのに大きな助けとなった。

 カメラは日本の連帯者たちがスミダ組合員たちの闘争スローガンや民衆歌謡、ダンスなどを真似したり学んだりする場面をたびたび見せてくれる。歌と踊りは彼らの心をつなぐひとつの媒介だった。歌と踊りのある闘争、そして最善を尽くして闘う韓国労働者の姿は、日本の人たちに新たなエネルギーを与えた。闘争が終わる瞬間、彼らはスミダ労組員たちに感謝の言葉を伝える。日本資本主義を省察し、自らの人生を振り返る日本人の姿は、東南アジアに工場を建てている現在の韓国の略奪的資本主義社会にとっても示唆するところが多い。

 闘争は勝利に終わったが、韓国に帰ってきた組合員たちはブラックリストに記録され、他の会社への就職が難しかったため、別の人生を歩むことになる。彼女たちは現在、労組幹部として、別の業界の労働者として、専業主婦として生きている。依然として人生は孤軍奮闘の連続だ。しかし、あの時間は自分の人生を立て直す基準として作用した。連帯者たちは沖縄平和行進に参加するなど、闘争が必要なところで連帯しつつ生きている。監督は、闘争に参加した誰もが、人生の峠や難しい局面において、あの時期を単に思い出すにとどまるのではなく、自分を肯定する力の源泉にしていることを見る。そのようにして「初恋」という単語の響きは、スミダ闘争に連帯した人々の顔を通して納得できる。そしてこの映画は、自分の人生と直接的なつながりがないと考えうる連帯者たちの献身が、社会の変化を引き出すのにどれほど大きな役割を果たすのかも力説する。映画の響きを今の私たちの現実に代入すれば、パリバゲット労働者たちのハンストのような現場には、さらに多くの連帯の動きが必要だということだ。

カン・ユ・ガラム|映画監督 『砂』(2011)、『梨泰院』(2016)、『時局フェミ』(2017)などのドキュメンタリーを制作。見応えのあるドキュメンタリーとそれにまつわる話を書く。 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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日朝協会にお入りください。名張支部:micchan_oohashi@yahoo.co.jp大橋まで、

2022-03-29 16:37:29 | 日朝関係史から未来をみる!

日朝協会東京本部機関紙4月1日号、

8面のうち、6面、7面をご紹介します。

どうぞ日朝協会にご加入ください。

一か月¥500(会費+機関紙代)

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日本は「竹島の領有権」を主張してきたが、同盟国との多国間外交日程まで突然取り消す外交的な欠礼をしたことは、極めて遺憾だ。

2021-11-20 09:17:04 | 日朝関係史から未来をみる!

[社説]外交日程まで取り消した日本の「独島問題への言いがかり」

登録:2021-11-19 06:53 修正:2021-11-19 07:45
 
 
チェ・ジョンゴン外交部第1次官(左側)、米国のウェンディ・シャーマン国務省副長官、日本の森健良外務省事務次官が17日(現地時間)ワシントンの国務省の庁舎で開かれた韓米日外務次官協議会で記念写真を撮っている=外交部提供//ハンギョレ新聞社

 日本がキム・チャンリョン警察庁長の独島訪問に文句をつけ、韓米日外務次官共同記者会見を中止させた。日本は「竹島の領有権」を主張してきたが、同盟国との多国間外交日程まで突然取り消す外交的な欠礼をしたことは、極めて遺憾だ。

 17日(現地時間)に米国のワシントンで開かれた韓米日外務次官協議会の直後に3カ国の次官による共同記者会見が予定されていたが、日本の森健良外務事務次官が協議が始まる直前、「韓国の警察庁長の独島訪問のため、共同記者会見に参加できない」という立場を明らかにしたという。3カ国による協議会は予定通り進められたが、記者会見には、米国のウェンディ・シャーマン国務省副長官だけが一人で出席した。日本政府は18日、「今回の竹島をめぐる事案に関し、我が国の立場に鑑み、到底受け入れることができず、韓国側に強く抗議をしているなか、共同記者会見を実施することは不適当だと判断した」と明らかにした。

 日本は「竹島の領有権」を主張してはきたが、韓米日の3カ国協調を示そうとした主催国の米国の立場まで困難にさせ、外交日程に支障を与えたのは異例のことだ。韓国と日本の間で強制動員や日本軍「慰安婦」問題など過去の歴史をめぐる対立が深まったうえ、終戦宣言などの朝鮮半島プロセスに対する日本の反対意見や、輸出規制をはじめとする経済への懸案が積み重なり、独島を紛争地域化しようとする日本の動きが強まるものとみられ、懸念が深まる。日本は2012年8月、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領の独島訪問の際にも激しく反発したが、韓日関係が良好だった2009年に当時のカン・ヒラク警察庁長が独島を訪問した際には、大きな対立はなかった。最近発足した岸田文雄政権が、韓国に強硬な立場を誇示しようとする国内政治的な要素も作用したものと解釈できる。

 日本が独島問題に言いがかりをつけ、韓日関係と北東アジアの安定を揺さぶるのは、極めて危険な行動だ。大統領府は「独島は歴史的、地理的、国際法的に明白に韓国の領土だという点を改めて強調する」と明らかにした。韓国の対話のシグナルに応じるどころか、独島問題まで交渉のテーブルに引き上げ、亀裂を広げようとする歩みを、日本政府は慎んでほしい。韓日対立が歴史問題を越えて全方位に広がり、元に戻れない状況になるのは、韓国と日本の双方の未来に大きな損失になるだろう。今は韓日両国が関係改善のための解決策を探すために、必死に努力しなければならない時であることを忘れてはならない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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高取町一帯は古代の渡来人の居住地とされており、町教委は「渡来人が造った国内最古級の人工の池」とみている。

2021-11-18 07:27:36 | 日朝関係史から未来をみる!

最古級の人工池を発見 渡来人が築造か、

奈良・高取町

清水谷遺跡で見つかった国内最古級になる人工の池の跡=17日、奈良県高取町(永田直也撮影)写真なし

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「日韓関係を健全な関係に戻し、そのうえで幅広い分野で協力すべく、外交当局間協議を加速していきたい」

2021-11-12 10:31:11 | 日朝関係史から未来をみる!

林外相「日韓関係をこのまま放置することはできない」…

韓国外相、祝賀書簡送る

登録:2021-11-12 06:37 修正:2021-11-12 07:31
 
 
日本の林芳正外相が今月11日午前、日本外務省で就任記者会見を行っている=東京/共同・聯合ニュース

 韓国のチョン・ウィヨン外交部長官が今月10日、新しく就任した日本の林芳正外相に祝賀書簡を送ったことが11日に明らかになった。

 外交部当局者は11日、記者団に対し、「昨日の日付でチョン・ウィヨン外交部長官が林外相宛に就任祝賀書簡を送った」と明らかにした。チョン長官は書簡で、林外相の就任を祝う一方、韓日関係の発展に向けて共に協力していこうという趣旨の内容を書いたと同当局者は説明した。

 これに先立ち、日本の岸田文雄首相は10日、第2次内閣を発足させ、林芳正元文科相を新しい外相に任命した。林外相は11日午前、外務省で開かれた就任記者会見で、韓国との高官級協議などにどう取り組むかという質問に「韓国は重要な隣国だ。非常に厳しい状況にある日韓関係をこのまま放置するわけにはいかないというのが私の考え」だとしたうえで、「日韓関係を健全な関係に戻し、そのうえで幅広い分野で協力すべく、外交当局間協議を加速していきたい」と述べ、注目を集めた。

 ただし、日帝強占期(日本の植民地時代)の強制徴用および「慰安婦」など歴史問題に対しては「国と国の約束を守ることは国家間関係の基本」だとしたうえで、強制徴用訴訟に対しては「韓国側が日本側にとって受け入れ可能な解決策を早期に示すよう強く求めていきたい」と言及した。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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