尹大統領の弾劾裁判、25日に最終弁論…3月初中旬に判決の見通し
憲法裁判所は20日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾裁判の証人尋問を終え、今月25日の第11回弁論で証拠調査と最終意見陳述を行い、審理を終えることを決めた。判決は3月初め~中旬ごろに下されるとみられる。
この日、証人として出廷したハン・ドクス首相は、昨年の非常戒厳宣布時に尹錫悦大統領から「2日後の行事に代わりに出席してほしい」と要請されたと明らかにし、「一日以上の維持が難しい戒厳だった」という尹大統領の主張とはかなり異なる証言をおこなった。ハン首相はこの日、憲法裁判所で行われた尹大統領の弾劾裁判に証人として出廷し、「(非常戒厳宣布の)2日後に貿易協会の『貿易の日』の行事があった。尹大統領から『そこに代わりに出席してほしい』とか、そういうことを言われたと思う」と語った。ハン首相はまた「非常戒厳は半日もすれば解除されると尹大統領が言ったことがあるか」と国会代理人団に問われ、「聞いたことがない」と答えた。尹大統領はこれまでの弾劾裁判の過程で、「どうせ戒厳というものは、長くても一日以上維持されることも難しい」と主張しているが、ハン首相の証言を総合すると、少なくとも非常戒厳を二日以上維持しようとしていたという尹大統領の意図がうかがえる。今月4日に続き2度目の出廷となった国家情報院のホン・ジャンウォン前第1次長は、「逮捕者リストのメモ」をめぐって尹大統領側と攻防を繰り広げた。検察の取り調べで、尹大統領から「国会議員の逮捕を指示」されたと供述したチョ・ジホ警察庁長はこの日、証人として出廷し、検察の調書の内容は事実通りであることを認めた。
尹大統領はこの日、弾劾裁判に先立ち、内乱首謀容疑で起訴された刑事裁判の法廷に出向き、拘束の取り消しを主張した。ソウル中央地裁刑事合議25部(チ・グィヨン裁判長)はこの日午前10時、尹大統領の刑事裁判の初の公判準備をおこなった。尹大統領は法廷で裁判計画の議論を見守った。続く拘束取り消し尋問で尹大統領側は「拘束期間満了後の違法な起訴」だと主張したが、検察は「有効な拘束期間内に適法に起訴された」と反論した。
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