2024年8月15日(木)
福島第1 燃料プール水流出
2号機関連タンクから25トン
東京電力福島第1原発2号機の原子炉建屋内の使用済み核燃料プール関連のタンクから放射性物質を含む水が建屋内に流出した問題で、流出量が約25トンと推定されることが分かりました。東電が14日、明らかにしました。
水が流出したのは、核燃料プールが満水であることを確認するために隣に設置されている「スキマサージタンク」。水位が低下していることを、同社社員が9日に発見していました。遠隔操作ロボットによる調査で、建屋3階に水が流出していることが判明。水は地下1階につながる排水口に流れていました。
地下1階にたまっている汚染水の水位の上昇がみられましたが、10日に上昇が停止したことから、東電は流出が停止したと判断しています。漏えいした水は建屋内にとどまっているとしています。
東電によると、スキマサージタンクとつながる核燃料プールの水には、7月3日時点で、セシウム137が1リットル当たり69万ベクレル、セシウム134が同5000ベクレル含まれていました。約18トン分の容量がある同タンクと関連設備内の水、約25トンが流出したとみています。
東電は、核燃料プールの循環冷却を停止していますが、プールの水位は確保され、温度上昇も規定値に達しないとしています。今後、漏えい状況の調査などを行い、漏えい箇所を修復するか代替冷却手段を検討します。
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