尹大統領は、昨年12月12日の対国民談話では「もし国会の機能をまひさせようとしていたのだとしたら、まず国会の電気と水の供給遮断措置を取ったはず」と述べていた。

2025-02-18 07:59:15 | 韓国を知ろう
 

秩序維持のためと言っていたのに…戒厳軍、国会の電力を遮断

登録:2025-02-17 01:55 修正:2025-02-17 09:19
内乱国調特委、防犯カメラ映像を公開 
戒厳解除要求決議の直後 
本館地下1階「5分48秒間電力供給停止」 
尹大統領、国会まひ試みたこと露呈し 
「指示していない…クァク・チョングンがやったこと」
 
 
共に民主党のハン・ビョンド議員が16日午前、国会疎通館で、戒厳軍が国会の電力を遮断するシーンを公開している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 12・3内乱時に国会に侵入した戒厳軍が国会本館の一部の電力を実際に遮断していたことが、国会の防犯カメラ(CCTV)の映像で確認された。「秩序維持の観点から国会に兵力を投入した」という尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の主張とはまったく逆だ。

 「尹錫悦政権の非常戒厳宣布を通じた内乱容疑真相究明国政調査特別委員会」に所属する共に民主党の議員たちは16日、国会で記者会見を行い、「昨年12月4日未明、国会に侵入した戒厳軍が、国会本館の一部の電力を遮断していたという、衝撃的な事実が明らかになった」として、「戒厳文書と一部の証言だけで言われていた電力遮断措置が、非常戒厳時に実際に行われていたことが確認された」と語った。彼らは「尹大統領が国会機能をまひさせるために(国会本会議での)戒厳解除決議を阻止しようとしていたことを裏付ける主要な証拠」だと強調した。

 特委所属の議員たちが国会事務処から提供を受けて公開したCCTV映像には、12月4日未明に国会本館2階のガラス窓を壊して侵入した戒厳軍の一部が、午前1時6分に地下1階の分電盤を開き、一般電力と非常電力を順に遮断する様子が映っている。その後、国会本館地下1階の空間の半分ほどが暗闇になる。午前1時1分に国会が「非常戒厳解除要求決議」をあげて5分ほど後のことで、電気が消えた状態は5分48秒ほど続いた。この時、電力を遮断した戒厳軍は、国会本庁に侵入した707特殊任務団の16人の兵力の中の7人。

 この日公開された12月4日未明の国会本館地下の状況は、戒厳軍の国会投入が、国会を無力化することで戒厳解除を阻止することを目的として行われたことを傍証する。尹大統領は、昨年12月12日の対国民談話では「もし国会の機能をまひさせようとしていたのだとしたら、まず国会の電気と水の供給遮断措置を取ったはず」と述べていた。電気と水の供給遮断はなかったのだから国会の機能のまひを狙った兵力投入ではなかった、との主張だが、実際に電力の供給遮断措置があったことが確認されたのだ。

 これに対し、尹大統領の弁護団は「尹大統領とキム・ヨンヒョン前国防部長官がクァク・チョングン前特戦司令官に電力の供給遮断を指示した事実はない」と述べた。彼らは「クァク前司令官もやはり、電力の供給遮断に関して誰かから指示された事実はなく、自身がやったことだと証言している」として、「電力の供給遮断についての議論は、国会機能をまひさせるためのものではなく、707部隊に与えられた統制任務を遂行するために出てきたもの」だと主張した。

コ・ハンソル、キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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