2024年3月20日(水)
自民党政治終わらせ希望の時代を
田村委員長が「宣言」
日本記者クラブ
日本共産党の田村智子委員長は19日、東京都内の日本記者クラブで記者会見しました。「日本共産党・田村智子の『自民党打破宣言』として、自民党政治の何を変えるのか、どうやって変えるのかをお話ししたい」と表明。「自民党への怒り、自民党政治の行き詰まりがこれほど鮮明に現れているとき、委員長としての責務は、自民党政治を必ず終わらせ、希望の政治へ時代を動かすことだ」と力を込めました。
深刻な政治不信を招いている自民党派閥による政治資金パーティー収入の裏金事件について、田村氏は「かつての金権腐敗の汚職事件とは違い、今回は『オール自民党』と『オール財界』の癒着。日常的、恒常的に、広く根深くはびこった構造的な癒着だ」と批判。「しんぶん赤旗」日曜版のスクープが裏金事件の発端になったことを挙げ、「裏金事件を明るみに出した党として、怒りの世論をもっと広げる。金権腐敗の根を断つ改革を必ず実現する」と決意を語りました。
田村氏は「暮らしでも平和でも希望が見える新しい政治へ」として、「暮らしと経済の再生」、「憲法9条を生かした外交ビジョン」、「ジェンダー平等」の三つの改革を提案しました。
ジェンダー平等では、日本経団連など経済界からも選択的夫婦別姓を求める声が上がっているとし、「日本社会の大きな変化が起きている」と指摘。「どんな家族をつくるかは国家に強制されることではない。一握りの勢力の妨害をいつまで許すのか。もはや一気に動かすときだ」と強調しました。
では、どうやって自民党政治を終わらせ、新しい政治を実現するのか―。田村氏は市民と野党の共闘の再構築と日本共産党の躍進に全力をあげると語りました。2021年の総選挙で自民党と公明党が行った野党共闘攻撃を教訓に「今度は強い共闘をつくることが大切だ」と強調。「多様な国民の声や運動を、政治を変える大きな運動へ合流させていく。その役割をしっかりと果たしていきたい」と党の役割への決意を述べました。
田村氏は20歳の時、「核兵器は廃絶できる」という共産党の主張に出合って入党したいきさつを紹介。「当時、核兵器廃絶など不可能だと言われながら、『核兵器全面禁止の国際条約をつくろう』という署名を一生懸命集めた」と述べ、被爆者や、連帯する市民の運動で成立した核兵器禁止条約に日本政府が背を向けていることを批判。「自民党政治が国民の願いに背き、世界から取り残されていることを痛感する」として、「日本の新しい時代、希望をともに切り開くことを国民のみなさんに心から呼び掛けます」と語りました。
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