niceshotpeteの山旅

新潟県内外の山々を旅した記録です。山座同定に力入れてます。掲載した写真の何枚かはピクスタで販売してます。

9月29日 津南町・山伏山登山(トレラン)その1

2024年10月02日 | 苗場山麓ジオパーク
安山岩の貫入岩体 山伏山 と、堰止湖の薬師湖。


津南町周辺のあちらこちらから、一目でそれとわかる特徴的な山伏山。
8月のひまわり広場から。
一度は登ってみたいと思っていたが、熊が怖くてひとりじゃ行けん、と思い、足が向くことはなかったが、ここでトレイルランニングの大会を開くという。大勢の人間が一斉に山を駆け上る。渡りに舟じゃないか。私は、トレランには否定的な意見を持っているが、このチャンスを逃す手は無い。肩の調子もかなり良くなった。早々にエントリー。

実に3年振りの、鳥甲山以来の登山?となった。
28日土曜日、13時過ぎに新潟市を出発。16時過ぎ、無印良品津南キャンプ場に着き、すぐにテントを張る。これは白馬大池以来、5年ぶりのテント泊。
雲行きは妖しい。国道117号のファミマまで買い出しに戻ったりしているうちに次第に雨脚は強くなり、新調した椅子に座って食事のつもりが車内で食べることになってしまった。隣のサイトのターフが羨ましいが、雨がしのげるほどのターフを買っても、今後それを使う機会が訪れる事を想像することはできない。
夜は、満点の星空の撮影を・・・と、これもオジャン(死語?)。

夜半に雨は上がった。29日は次第に回復してゆく天気予報。

その前に、久々に、
苗場山麓ジオパークのお勉強その20
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苗場山麓ジオパークHPより。
 
約220万年前から150万年前には、陸化した関田山脈や中津川・志久見川上流部で火山活動が起きます。溶岩、火砕流、火山泥流などの火山砕屑物は、今の丸山・氷山などの東頸城丘陵の山並みの頂部をつくっています。その1つである山伏山は、信濃川左岸に位置する、標高903mの釣鐘状の山です。この山はかつて大きな火山であり、風化によりそぎ落とされ、最も固い山の心棒とも言える火道の部分が残っています。この山体を構成する安山岩は、魚沼層群に貫入したもので明瞭な柱状節理が形成しています。また、山体主軸に直交する横位に並ぶ板状節理を見ることができます。
 その裾野には、頸城丘陵ジオトレッキングの一つの拠点である無印良品山津南キャンプ場があり、周囲には薬師湖や風穴を利用した養蚕卵保管施設跡などがあります。風穴は山の東側岩壁下部海抜約780mを縁取るように散在しており、養蚕卵保管施設跡はその内の北東部の風穴地にありました。今も石組みが残されていて、岩隙から盛んに冷気が吹き出しています。この養蚕卵保管施設跡は、平成24年3月29日津南町有形文化財に指定されました。
 また、この津南キャンプ場から少し離れたところには、かつて海だったことを示す二枚貝などの化石が堆積している地層を見ることができます。
 

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板状節理って、この右側のか。

早速、実地のお勉強ができた。

産総研HPより



固い火道の部分がUv。
風化によりそぎ落とされた岩屑及び崩積土がC1。
キャンプ場のサイトは、ほぼこのC1の上になる。


記号のUは、UonumaのU。
地質学では、シルトとは泥の一種であり、粒径が1/16mmから1/256mmの範囲のものとされている。
シルトは、河川や湖沼、三角州などで堆積することが多く、土壌の構成要素としても重要。シルトが堆積して固まると、シルト岩と呼ばれる堆積岩になる。





同じ産総研の他の図では、山伏山を、中新世の火成岩である、深成岩の閃緑岩としているものもあり、メールで訊いたら、安山岩でいいと思いますとのこと。ファイナルアンサーでいいですか?

山伏山はこんな場所。そんな事考えながら走ってる奴は他にいるのかな?みんな、登山が目的ではない。トレランの記録更新が最大の目標だよね。

ところで。
大前提として、地質時代を纏めてみた。
中新世とか、鮮新世とか、なかなか覚えられるもんじゃない。

顕生代(けんせいだい)は、地質時代(最上位の区分である累代)の一つ。名称は「肉眼で見える生物が生息している時代」という意味であるが、実際には三葉虫をはじめとする化石として残りやすい殻や骨格を有する生物などが多く誕生し始めた時代であるカンブリア紀以後を指す。古生代、中生代、新生代を含む。
顕生代カンブリア紀の始めから現在までのことで、約5億4100万年の期間である。地球誕生が約46億年前と考えられているので、顕生代は地球の年齢の約1割ほどである。


新生代(6550万年前から現在までを表し、顕生代を三分(古生代、中生代、新生代)したうちの最後の時代。哺乳類の繁栄で特徴付けられる。古第三紀、新第三紀、第四紀に分類される。)
 
古第三紀(6550万年前から2303万年前までを表し、新生代を三分したうちの最初の時代。漸新世、始新世、暁新世の3つの世に区分される。この時代の暖かい海では大型有孔虫の貨幣石が繁栄した。)

新第三紀(2303万年前から258万8千年前までを表し、新生代を三分したうちの中央の時代。哺乳類の進化・大型化で特徴付けられる時代。中新世、鮮新世に分類される。)

第四紀(258万8千年前から現在までを表し、新生代を三分したうちの最後の時代。人類の繁栄で特徴づけられる。更新世、完新世に分類される。)

新第三紀 
中新世(2303万年前から533万2千年前までを表し、新第三紀を二分したうちの前半の時代。温暖化して海進が進み、また地殻変動が激しかった時代)

鮮新世(533万2千年前から258万8千年前までを表し、新第三期を二分したうちの後半の時代。哺乳類が分化。大型化、特殊化した。)

第四紀 
更新世(258万8千年前から11700年前までを表し、第四紀を二分したうちの前半の時代。氷河期の時代)

完新世(11700年前から現在までを表し、第四紀を二分したうちの後半の時代。最後の氷期が終り、温暖化した時代。)

第四紀は、人類が登場してから、現在までを表す。なので、さらに古い時代の人類の化石が発見される度に、年代が遡って行く。その分、新第三紀が短くなる。

参考までに。
人新世(じんしんせい)とは、人類が地球の地質や生態系に与えた影響に注目して提案されている地質時代における現代を含む区分である。人新世の特徴は、地球温暖化などの気候変動(気候危機)、大量絶滅による生物多様性の喪失、人工物質の増大、化石燃料の燃焼や核実験による堆積物の変化などがあり、人類の活動が原因とされる。正式に採用された区分ではない。

興味の無い方にはなんとも冗漫な記事。かなり長くなってしまったので、その1としてアップ。
続く。

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