遠隔地共同学習と新聞（２）

（成果）
・感動しながら学びを深める。
　「山形の今の天気はどうですか？」という問いに、モニター画面から映し出された雪景色の迫力は、学習の意欲化に大きな力になりました。当時の学習者は親の世代になっていますが、今でもその驚きを覚えていると言われます。
・情報活用能力を進んで磨く。
　自分たちが発表している内容にどのようなリアクションをとっているか確認できるため、うまく発表できたか否かを子ども自身が自覚することができます。テレビ会議を重ねることで、「今度はもっと分かりやすい発表をしよう」という意欲化をはかることができました。
・家庭・地域とともに、学ぶ。
　遠隔地共同学習の取り組みは、計画的に長期間にわたって行われたため、互いの地域で新聞、ラジオ、テレビ、専門誌の取材を受けることになりました。そのため、日々の学習以上に、家庭や地域の関心が高まり、協力を得ることができました。山形のテレビに映った自分の姿を見た静岡県の子どもの
歓声は、今でも私の耳に残っています。
・学習展開に深まりを生む。
　全く違う環境にいる教師が共同して授業を展開するために、必然的に連絡を密にし、教材研究を行いました。普段の研修では得られない示唆が数多くあり、貴重な財産になりました。