NIEは紙媒体の紙面活用が基本・・・けっしてそんなことはありません。タブレット端末が普及するにつれて、当初の使い方の規制もかなりゆるくなってきました。新聞各社のHPを使えば、紙媒体がなくても実践は可能です。
新聞記事を学習に使おうとする時、最も困るのが「授業に仕える記事がない」こと。ニュースをより多くの人に分かってもらうように書くことは可能でも、授業に合わせて事件や事故、ビックニュースが起きることなどありえません。教科書をもらったら、この先どんな学習をするか見通しを持ちましょう。どの単元でどんな記事があったら見えてくるはずです。
新聞活用の基本は記事の切り抜き、スクラップです。一方、学校で記事を取り上げる場合は、授業などの目的に合っていることが大前提になります。残念ながら、大人の目で見ても日によっては取り上げる記事に悩むことがあるのが現状です。仮に授業で使うために、全員分一括購入して配布しても・・・。逆効果になりかねません。児童生徒に記事の切り抜きを求める場合は、新聞の読み方・記事の見つけ方を教え、見つけることができる猶予期間を与えることが大切です。
数年前までは、新聞社の人間を招請する場合、新聞の読み方や新聞作り等、新聞そのものを目的にすることがほとんどでした。新聞そのものが教材から外れると、記者派遣もなくなります。コンクール応募の為というのも時数確保の観点から下火に・・・。その一方、総合学習のテーマの決め方、取材の仕方等、新聞社のもつノウハウを学校教育に生かす取り組みは増えつつあり、一度お伺いすると数年要請が続きます。