決してそんなことはありません。社によっては毎日発行している場合や週に1回の場合もありますが、少ないページ数で多くの学年の読者に興味を持ってもらうように工夫しているため、日々の事件事故の扱いは少なくなっています。小学生新聞の良さを理解した上で、一般紙だからこそ学べるものも把握しておきたいと思います。本を与える場合、「あなたはまだ童話の年代」「絵本」と言われても、読みごたえを求めて文庫や新書に手を伸ばした経験は、大人の皆さんにもあると思います。
年度末が迫り、次年度に引き継ぐ作業に取り掛かる時期になりました。NIEについても、どの教科のどの単元、教材でNIEのノウハウを生かすことができるか、ぜひ洗い出して欲しいものです。次年度の先生方に引き継げば、年度当初の仕事が減り、子供にとっても広く深い学びを提供することができます。
「紙でスクラップするのは時代遅れ。データで保存すれば大丈夫」そんな声を時折聞きます。その一方、取りためた画像データなどは、こまめに整理しないと無尽蔵にたまり、結果的には使えないこともあるのでは?文書データも同じで、後で使いこなすことができる方法で保存することが大切です。
一昔前、新聞の読み比べを行うために、各地の新聞を手配する授業が各地で行われました。国語の教科書にも同じニュースを報じる全国紙と地方紙、県紙の記事が載っていました。教科書でも授業が成立しますが、実物の新聞紙があるとインパクトがありますが、紙面を手配するため、何日か前の紙面になってしまい、予算がかかる、複数のクラスで行いにくい、授業後に子供自身が自分で確かめようと思っても難しい等の課題がありました。各社ともネットで記事を配信していますので、紙面を取り寄せるのではなく、子供たちが持っているタブレット端末で授業を展開すればその後も学びに広めることができます。
ここ数日、驚くような厳しい寒さ、豪雪の話題があふれています。何がどうなっているのか、新聞記事、写真だけでも保存しておくと、様々な教科領域、教師の説諭等で活用することができます。めったにない出来事は起きた場合、スクラップしておくと記憶としてだけでなく、記録としても保管し、後で活用することができます。