A 小学校高学年では、低・中学年の学習を踏まえ、「新聞作りの手順」の全てをマスターさせましょう。「新聞作りの手順」のうち、3「レイアウト」、4「本文・見出し・写真(イラスト)」、6「清書」について説明します。
1. レイアウトを考えよう
新聞では、最も大きなニュースがどれか分かるように、記事の配置場所、記事の量、見出しの大きさなどで区別しています。
「一番重要なことが一番最初に分かる」原則をもとに、一番重要な記事は、紙面の一番最初に書きましょう。題字の横の記事が最も重要ということになります。記事の量は、書きたいことが多くなるにつれて多くなるので、一目瞭然です。ただ、いくら大きなニュースでも1つの記事が何面にもわたってしまうと読み辛くなってしまいます。記事の内容を整理して、それぞれに見出しを立てると、その一つ一つを記事とすることができます。大きなニュースかどうか読み手が最も分かりやすいのが見出しの大きさです。東日本大震災の報道では、各社ともに今まで見たことがないような大きな活字を使っていたことは多くの子供たちも気付いたことと思います。同じ見出しでも明朝体をゴシック体に変えたり、地紋を付け黒抜きにすることでよりインパクトを強くすることができます。
2. 本文・見出し・写真(イラスト)を考えよう
新聞記者が見出しを付ける時、最も伝えたいことを5W1Hにまとめ、その中でも重要なことを2つ以上盛り込むように努めています。その一方で、文字数が長くなると読み取りにくいため、長くても10文字程度にとどめるようにしています。一般的な作文の題は、結論がすぐに分かってしまうと味気ない文章になるため、「何が書かれているのだろう」と興味を引いたり疑問を沸き立たせたりするように工夫することがあります。その一方で、新聞記事の見出しは、「見出しを読めば、その記事で何を言いたいか分かる」ように付けることが大切になります。
3. 清書しよう
事実や思いを正確に伝える記事では、読みやすく、誤字脱字のないことが大切になります。読み手が分かりやすい紙面を書き上げましょう。
分かりやすくしようとフルカラーの紙面を目にすることもありますが、全てを強調すると何を言いたいか分かりにくくなってしまうこともありますので留意しましょう。