中日新聞 2024年6月11日付(朝刊)
児童生徒に記事の有用性を時間させるのに役立つのがタブレット端末。研究授業や参観授業だけに使うのではあまりにももったいないと思います。各校の事情により閲覧制限があるかもしれませんが、教育用にまとめたサイトだけでなく、新聞社のHP等の活用の仕方を日ごろから指導しておくことが大切だと思います。
新聞と普段接している物語などの本との大きな違いは「全てを読まなくて良い」ということです。国語の授業などで、起承転結、大事なことは最後に書かれているという文型を教えられているため、最初から最後まで読まなければという思いを持ちがちですが、新聞はさまざまなジャンルの記事がいくつも載っています。どれを読んでも得るものはあり、全てを読む人は大人でもあまりいないと思います。読みたい記事を探し、感じることがあれば立派なものです。
いくつかの公立図書館や教育会館・教育センターなどに各社が発行している教科書全てを閲覧できるコーナーがあります。現行の物、これから使用される物だけでなく、今まで使用されてきた物も見ることができます。読み比べると、ご自分が指導している教科書とは違った扱いをしていることがあり、指導の幅や深さを広げることができます。ぜひ、一度訪ねてみてください。