ニーチェは創造する人間について3つの比喩で表現する。
ラクダ、ライオン、赤子である。
まず、ラクダは重い荷物を背負って砂漠の中を歩く。つまり、人類の歴史を勉強する忍耐の時代が必要だということである。
次にその伝統的なものの考え方を否定するライオンの時代である。価値の破壊にはパワーが必要である。強くなくては破壊できない。
ただ、それだけでは足りない。真の創造をするには無邪気な子供の心が必要だとするのである。
この子供は、内面にラクダとライオンを秘めつつ、無邪気に行動する。このような状態になってこそ本当の創造ができるとニーチェはいう。