フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

ダウンタウンについて、またそれを超える若手の存在

2013年07月03日 00時55分34秒 | 日々の出来事・雑記

 私はダウンタウンのファンである。
 ただ、長いことテレビのない生活をしていたので、全盛期の一番すごい時は観ていない。
 昔の映像はyoutubeで見ることが多い。中でも、ガキのトークがすごいと思う。ダウンタウンは漫才より、アドリブトークのほうが面白い。
 音楽で例えるなら、即興トークはジャズである。天才ジャズ・ピアニスト・松本人志と天才ドラマーの浜田のコラボレーションが、絶妙である。この二人がコンビを組んだからこそ、笑いの歴史が塗り替えられたのではないかと思う。
 例えば、漫才はソナタ形式、映画は交響曲だとしよう。ダウンタウンの持ち味は、何回もいうが、即興のトーク、つまりジャズである。
 
 しかし、悲しいことだが、最近あまり面白くなくなってしまった。それはなぜだろうか。
 松ちゃんが結婚してプライベートをあまり話さなくなってしまったことも影響しているのかもしれない。家族を守ろうとするあまり、昔のような怒りの爆発が無くなった。人に何かを伝えたいという衝動が消え、パワーが落ちてしまったのだと思う。
 歳をとると皆パワーは落ちてしまうから、仕方がないといえば仕方がない。
 しかし、パワーは落ちても、円熟しながら変化していき、新たな境地を目指して欲しいものだ。それには、まず、ガキのトークを復活させたらいいのではないだろうか。多少、家族のことをくさすことになっても。

 ところで、王者が弱ってくるとそれを倒しに若い者が現れるのが歴史の常である。
 じゃあ、どのような若手がダウンタウンに引導を渡せるのだろうか。もちろん、面白いことが前提であるが、それだけでは王者を倒すことはできない。いくつか条件をあげてみた。
 1つは、狂っていなければならない。先輩後輩の上下関係が厳しい芸能界で、旋風を巻き起こすためには、そのような空気を読まない狂気が必要である。この狂気が爆発力となって人々を圧倒する。
 また、矛盾するようであるが、自分をクールに客観視できる人間でなくてはならない。自分の発した言葉が人々にどのような影響をあたえるのか客観的に分析できるだけの冷静さが要求される。
 さらに、批判に対し、鈍感でなくてはならない。ネットで叩かれることをいちいち気にしていたら体が持たない。
 最後に、善人でなくてはならない。どんなに悪そうに見えても腹黒く見えても、人の良さというのは必ずバレてしまう。それが魅力となるのである。
 
 ただ、テレビが世間を圧倒した時代は終わりつつある。そのような状況もスターのあり方に影響を与えると思われる。相互コミュニケーションが可能なネット社会において圧倒的な支持を得るには、ネット内闘争に打ち勝つ高度なテクニックが要求される。

コメント
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