日曜日に北高尾山稜に行ってきた。高尾山には行ったことはあるが、北高尾に行くのは初めてだった。
高尾駅から八王子城跡行きバス(土日のみ運行)で八王子城跡へ
八王子城についての豆知識
八王子城は北条氏照が1571年に築城した。
1582年の本能寺の変で織田信長が殺されてから、時代は豊臣秀吉に移る。
豊臣秀吉の天下統一の一環として、小田原(北条氏政)攻めが始まった。北条氏を城主とした八王子城も同じ運命を辿る。
時は1590年7月24日、1万5千人の兵を引き連れた豊臣秀吉配下の上杉景勝、前田利家らが八王子城に攻めこんだ。
八王子城内にはわずかな家臣と農民・婦女子3000人しかいなかった。豊臣軍の攻めは激しく、短期間で落城する。小田原兵は虐殺され、婦女子は自刃した。滝は三日三晩、血に染まったといわれている。
この戦いで亡くなられた人の霊が出るらしく、東京でも屈指の心霊スポットになっている。
歴史について不勉強で、八王子に城があったこと自体知らなかった。調べてみて八王子城の不遇な運命について知った。そして、すこし考えさせられた。
私は客観的には幽霊はいないと思っている。もし霊がいるとすれば私たちの主観的な頭の中に存在する。
豊臣に滅ぼされた北条氏の無念さを主観的に感じる時に、幽霊が現れる条件がそろう。誰も供養せず放置された場所を憐れだと感じるからこそ、そこに何らかの情念が生まれるのである。
当初の予定では、八王子城跡から尾根を西に向かって堂所山へ向かうはずだった。しかし、あまりにも距離が長いので、景信山までにした。道標には景信山が記されているため、それに従っていけばいいわけだが、少し注意する点がある。
狐塚峠から小下沢林道を通って景信山に向かうルートをとる場合、それが道標に記されていないため、堂所山に向かってしまうのだ。
私も杉の丸にまで行って、行き過ぎであるのに気づいた。
小下沢林道経由で近道して景信山に行きたい人は、道標に注意すること。
狐塚峠を下って小下沢林道の広場。バーベキューやキャンプをしている人がたくさんいた。
近くに水場もある。美味しい水だった。
結局、景信山には行かなかった。この静かで落ち着いた沢で昼飯をゆっくり食べていたら、山に登る気力を失ったしまったのだ。
それで小下沢林道を下って日影バス停に向かった。バスはすぐ来て13時すぎに高尾駅に着いた。
秋の涼しい時期にもう一度来たいコースである。なかなか楽しかった。