14日の夜10時頃、青年小屋のテン場に鹿が入ってきてピーピー鳴いてうるさく、それで目が覚めてしまった。
寒いのとうるさいので、この日は少し寝不足になってしまった。
青年小屋 05:05
権現岳 06:50
キレット小屋 09:35
赤岳 12:00
行者小屋 13:30
少し登ったところからの青年小屋と編笠山。たしかに編笠のようになっているのがよく分かる。
武田信玄がのろしを上げたというのろし場。どんな感じだったか覚えていない。
権現小屋。メニューも比較的安い。
権現岳山頂。ちょっとだけ分かりずらい山頂。
八ケ岳のこのコースは、権現岳と赤岳の凹んだキレットと通らなくてはならない。キレットとはV字状に切れ込んだ岩稜帯をいう。
権現岳(2715m)からキレット小屋(2450m)まで、265m下らなくてはならない。その権現岳直下の最初の急な下りが、このゲンジ梯子である。
下から覗いた時は、かなり怖かったが、下り始めたらそれほど怖くない。ビビらずゆっくり降りよう。
コマクサ。
キレット小屋から赤岳までの登り返しは、約450mくらい。
しばらく樹林帯を登り、ハイマツ帯の砂と小石の道を抜けた辺りから一気に傾斜が増していく。その後、ルンゼ状の岩稜の登りとなる。
ちなみにルンゼとは、水の浸食作用によってできた岩壁にある溝をいう。溝になっているから、落石が多く、非常に危ない。
このへんが危険な登りの核心部であり、その登りが天狗尾根ノ頭まで続く。 特に天狗尾根ノ頭の直前にかかる7~8mの梯子と、その後に現れる、鎖を頼りに渡る崖のトラバースは非常に高度感がある。ただトラバースはきちんと道がついており安全だともいえる。だが下を見ると怖い。
このトラバースが終わり、天狗尾根と合流する場所を天狗尾根ノ頭と呼ぶそうである。
その後、梯子や鎖が断続的に現れ、稜線に上がると危険な場所はなくなる。それと同時に大きく展望が開け、振り返ると南アルプスや富士山が見える。
この赤岳までの道のりが、今回の縦走登山で一番緊張し、一番楽しかったところだった。
正直言って、ザックがテント泊装備の重さじゃなければ、楽勝だったと思う。しかし、ザックが重いと危険度が増す。踏ん張りが効かないからである。
もし、筋力と体力に自信がなければ、テント泊はあきらめて小屋泊にするべきだろう。ちょっと、金額は高くなるが。
赤岳を下って、文三郎尾根の分岐点。前方に見えるのが中岳と阿弥陀岳。
阿弥陀岳まで行く予定だったが、途中に雷雨に遭ってやめることにした。それで文三郎尾根から行者小屋に向かう。