フリードリヒの日記

日常の出来事を、やさしい気持ちで書いていきたい

子供のようなギリシャのスト

2011年10月20日 08時52分19秒 | 社会・政治・思想哲学

 ギリシャでものすごいストが起きている。気持ちはよくわかるが、まるで子供が駄々をこねているようなストである。普通に考えれば、他の国の援助で自分たちの生活を維持していける訳がない。ドイツだって自国民の生活を保障していかなくてはならないのだ。
 ギリシャとは少し事情が違うと思うが、ニューヨークなど各国で貧乏人が金持ちに対してデモを起こしている。しかし、そのデモが効果を上げることはないだろう。そもそも先進国の労働者の賃金が低下しているのは、後進国の追い上げにより、世界がフラット化しているからで、共産主義がいうように、資本家が搾取しているからではない。
 国債を発行して国民の生活を維持していくというやり方は、いずれ破綻する。ギリシャはその意味で先進的だともいえる。このままいけば、他のヨーロッパの国やアメリカや日本も財政破綻を経験することになるだろう。インフレが起これば別であるが。
 現在の世界の実質的な通貨の価値を担保しているのは石油・天然ガスなどのエネルギーである。エネルギーがなければ、今のレベルで物が生産・運搬できないから、国自体が成り立たない。
現在、世界の人口はおおよそ70億人であるが、それだけの人間を先進国並みの生活レベルで維持していくのは不可能である。だから、椅子取りゲームのように、椅子からこぼれ落ちる人たちが出てくる。だから、くだらないストやデモをするのではなく、人口を抑制することや石油に変わるエネルギーなど、大きな視点で物事を考えていかなくてはならない。そうしなければ物事の本質を外してしまう。財政破綻やデフレ、リストラは、経済世界のパワーバランスが変化してきていることやエネルギー問題が深く関係しているのである。

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