かいつぶりの日々

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【実務】鑑定評価料の価格づけ

2018年10月11日 | 実務
前回の続きになります。

鑑定評価料、何でそんな高いの?って言われます(正直心苦しいときも多々有り)

前回のブログ最後に「皆さんの大切な財産を守る」という結びにさせていただきました。


たとえば評価対象の財産、100万円と1億円との土地があります。


鑑定評価の作業は基本両方とも一緒。

しかし、社会的に(金額的に)大きく影響するのは後者、

つうことで、同じ土地であっても1億円の土地を扱うのが必然に高くなります。

私たちの「責任」の大きさと比例していきます、これ自動車保険と同じ理屈になりますね。


類型によっても異なります、更地ですと通常、取引事例比較法、収益還元法(土地残余法)だけですが(これらのうちひとつの方法により評価するのを価格調査報告です)、

賃料になりますと、元本となる土地の価格を求め、これをベースに積算法と賃貸事例比較法、そして新しく出来た賃貸事業分析法(簡単に言えば家賃から地代を求めるというもの)

継続賃料なら、上記をベースに差額配分法、利回り法、スライド法、賃貸事例比較法など、工程がどんどん増えていきます。

車でたとえると、通常定期点検が「更地」であれば、継続賃料はレーシングマシンを組み立てるのと変わらないか(違う?)

ということで、さらっと賃料を概算するなど、ねじの飛んだ車でサーキット走るようなもんなんで不可能です。


予算の厳しいクライアントに対しては、出来るだけ工程を減らして予算対応をしておりますが、作業を減らすことは対外的な説得力を減らすこと、レーシングマシンでいうとタイヤをケチるとか、オイルを安物使うとか、あと走行前点検がただの目視になったりですね


皆さんの財産の客観価値が大事であれば、もしくはご自身の人生や命が大事であれば、しっかりと鑑定をしていただくことが後々につながります。

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