大統領の理髪師

2004年韓国映画

舞台は1960年から1970年代

平凡な理髪師だったのに
大統領の理髪師になったことからの苦悩

一人息子の事件・・・

番組情報に
彼の勇気によってやがて奇跡が訪れる
となっていたので
どんな奇跡だ？と
少しわくわくして観ていた

一人息子がスパイと間違われて捕らわれ
半身不随で戻ってきたとき
それを機に怒りが爆発し
何か政府を変えることを起こすのかと思った

そのうち大統領は死に
新しい大統領に代わっても
何も状態は変わらない
相変わらずの暴力的な政府・・・

ちょっとがっかり
奇跡と言えば奇跡だが
その当時の韓国を変えるような奇跡かと・・・

主人公は僕だった

歯磨きの時
歯ブラシを動かす回数
通勤時
バス停までの歩数

その他の生活すべてのことが規則正しい毎日を過ごす
国税庁職員ハロルド・クリック

ある日自分の行動を小説のように読み上げる
女性の声が耳元で聞こえてくる
そこには死の暗示が・・・

必死で原因を探すハロルド
かたわらパン屋の女性オーナー
アナ・パスカルとの出会い
ハロルドが一目ぼれはわかるが
彼女の方がこうも簡単に落ちるとは・・・

確かにハロルドの歌う歌は妙に心にしみてくるが

腕にタトゥーを入れている女性と
ガチガチのお堅いハロルド

人生
時には羽目を外してみないと
小説通りではつまらないですよ～～
ということを言いたいのか？

いろんな精神科をまわってだめで
大学の文学部の教授のところまで
たどり着くのだが
文学部の教授（ダスティン・ホフマン）が
なぜにプールの監視員だか？指導員だか？をするのか
単に脱がせて肉体を見せたいから？

問題の小説家
カレン・アイフルの
小説のアイディアを悩んでいる時の姿と
書き終えた後の爽快感を持った美しさの
違い

カレンの仕事部屋の空虚感も記憶に残る・・・