花屋さんが言うことには 山本幸久

君名紀久子　２５歳

ブラック企業を辞めてブラブラしていた時
その会社の上司が辞めることは許さんと言って
ファミレスで、もめていた所を
助けてくれたのは偶然その店にいた
外島李多（そとじまりた）３８歳

以前弁護士事務所で働いていたとかで
法律の知識で紀久子の元上司をやっつけてくれた
弁護士の試験に受からず
その知識を利用して補助的仕事をこなす
それをパラリーガルというそうな

しかし家庭の事情で花屋を継いで
今は経営者

紀久子はその店で働くことになった

働きながら花のことを覚え
店のカードやパッケージのデザインも引き受ける
紀久子は美大を卒業し
グラフィックデザイナーを目指していたが
その手の会社にことごとく落ちて
仕方なくブラック企業に就職したってわけ

ここまでひどい会社があるのかってくらいひどい

紀久子が花屋のためのデザインしたものを見て
少しづつそちらの依頼も来るようになる

なんとなくいろんなことがいい方向に来ている感じ
ラストには恋の予感も

デザインのコンペの結果が
はっきり書いてなくて
電話で伝えてきた人の声が
興奮で擦れているとだけというのが憎いね

BLやGLの話もあり
幽霊まで登場とスパイスも効いている

泰山木　白くて大きな花　優しい香り
　　　　花言葉は前途洋々　威厳

向日葵　花言葉は本数で違うんだって
　　　　９９９本は何度生まれ変わってもきみを愛する
　　　　１０８本は結婚しよう
　　　　９９本は永遠の愛
　　　　１１本は最愛
　　　　７本はひそかな愛
　　　　３本は愛の告白
　　　　１本は一目惚れ

菊　菊全般は高貴　高潔　高尚
　　赤の場合はあなたを愛しています
　　白　真実
　　黄色　破れた恋

クリスマスローズ　私の不安を和らげて

ミモザ　優雅　友情　秘密の恋

桜　　私を忘れないで

スズラン　ふたたび幸せが訪れる

カーネーション　赤は母への愛　純粋な愛　真実の愛