やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

まゆ毛の子

2021-12-10 17:12:23 | ポエム
ここ最近、わたしの胸をときめかす子どもが近所にいます。
それは希望というのでしょうか。一度、なんとなくかわいい子だな、と、家の前を通るその男の子に手を振ったら、素直に手を振り返してきました。
濃いまゆ毛が特徴で、在宅の主人が「子どもと話してたの?」と聞くので、「まゆ毛の子と話してたの」と、話しました。それ以来うちでは「まゆ毛の子」と言ってます。声が子どもらしい以上のかわいらしさで、とても素直で、いわゆるエモい子なのです。まゆ毛の子が家の前を学校帰りなどで通るたびに、「あ、まゆ毛の子だ」と後ろ姿を見送るのが最近の楽しみです。変態おばさんにならないように注意していますが、ちょっと考えると、どうもわたしと似ている気がします。誕生日が近いとか、そんな気もします。なにが似ているって、子どもらしいところでしょうか。
今日もまゆ毛の子が家の前を通ろうとしました。わたしは急いで表に出て、道で「こんにちは」と話しかけました。まゆ毛の子が「こんにちは」と言ってくれました。さあ、聞いてみよう。「おねえさんね、6月生まれなんだけど、何月生まれなの?」「6月生まれ」「おねえさん、3日なの。何日?」「17日」内心、やっぱり、でした。
こうしてまゆ毛の子とわたしの友情がはじまりました。子どもは忘れていく生き物です。大人になったら今日の事なんてすっかり忘れていることでしょう。それでもいいんです。わたしはまゆ毛の子がだいすきです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする