最終日の4日目、朝食はホテルのバイキングだった。久しぶりにコーヒー、トースト、ベーコン、スクランブルエッグ、ソーセージなど、食べ慣れた朝食にありつけてうれしかった。
今朝は9時出発。先ず、観光食料品店へ。ここには韓国名産がたくさんあり、キムチも試食して買うことができる。ツアーの仲間たちの買うこと、買うこと、まるで町内全部へ配るのかと思うほど買っている。
ソウル市内には、不思議なことにどのビルにも日本企業の社名が全く見られない。上海ではビルの屋上や壁面に日本企業の看板やネオンがたくさん見られたが、ソウル市内はそういった派手はでしさがない。また、済州島もそうだが、どこのトイレにもペーパータオルが備え付けてあり、中にはハンドドライヤーと両方設置されているところもあり、今回はハンカチを一度も使わずにすんだ。しかし、上海同様、水流が弱いので使用済みのペーパーを備え付けのバケツに入れるのは同じだが、マナーの違いか、それほど汚なさは感じなかった。
少し早めの昼食で、今日は「冷麺」である。初日に金浦空港で食べたのと同じようなもので、ここはヤーコン入りの麺で緑色をしている。味はまあまあだ。
昼食後は、ソウル市内から自由路という幅の広い道路を漢江に沿って北上して行く。この漢江は河口近くで北朝鮮から流れてくる臨津江と合流しているために、北朝鮮からの侵入者を防ぐためか、川沿いには鉄条網が張りめぐらされ、何百メートル間隔かで韓国軍の監視所が建てられている。バスの中からでも小屋の中に北に向けられた長い銃身と兵隊の姿を見ることができた。なんだか今の平和な世には信じがたい光景であるが、ここまで来ると南北間の緊張感が感じられる。
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旅程にはなかったが、朝鮮半島の統一を祈願するために作られた臨津閣(イムジンカク)へ連れて行ってくれた。その一角に「望拝壇」というのがあって、毎年旧正月と旧盆に故郷を離れた人々が祭祀を行うところだそうだ。またこの「望拝壇」の裏側には1953年の休戦協定後、12,773名の捕虜がこの橋を渡り、自由の身になったことから名づけられた「自由の橋」があり、また、「望拝壇」前には1950年6・25戦争当時破壊された京義線の鉄道がある。現在の京義線は、ソウルから北へ、北朝鮮との軍事休戦ラインの手前の都羅山(トラサン)までだが、2000年6月に行われた南北首脳会談の共同声明を受けて南北連結工事が開始された。京義線が復旧されると、ゆくゆくは北朝鮮をへて、ロシアのシベリア鉄道と連結するという合意がなされているそうである。
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「自由の橋」の先は民統線(韓国国民の自由往来が制限される地域)で、張り巡らされた鉄条網にはたくさんのビラが貼られている。ところどころにある小さな隙間を覗くと、自動小銃を持った韓国軍の兵士の姿が見えた。
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さて、最終見学地の烏頭山(オードゥサン)統一展望台へ到着。10分ほどの日本語ナレーションの映画を見せてくれた。後は自由見学。霞んでいてはっきりとしないが、かすかに北朝鮮が見える。川幅は広いところで3キロ超、狭い所では500mに満たないところもあって、干潮で中洲ができたときは歩いて渡れないこともなさそうだ。が、これは命がけで、見つかればどうなるか。
建物内には、北朝鮮の酒、洋服、たばこ、学用品、お菓子などが売られている。また、朝鮮戦争勃発からこれまでの歴史の変遷を語る写真や、美術品、北朝鮮の生活をうかがわせる品々が展示されている。ちょうどうちのツアーガイドがいたので、北朝鮮について色々話をしたのだが、過激な発言もあり、差しさわりがあるのでこれは書けない。諸外国の指導者の呼称は大統領とか首相であるが、北の指導者は人ではなく神のような存在だそうで、将軍様と呼ぶそうである。南北統一という意見では双方合意しているが、北は自国流主義を、南は南の主張があり、なかなか合意に至らないという。ここへは韓国の人たちがたくさん来ており、展望台の双眼鏡で対岸の様子を眺めていた。晴れた日には宣伝村の農民の姿が見えるそうである。
すべての旅程を終えて、バスは一路仁川空港を目指す。だれもホッと気が抜けたのか、あちこちで居眠りが始まった。私もいつの間にか眠っていた。
空港到着、各自手続きを終えて、ガイドと別れのあいさつを交わし空港内へ入る。出発時間まで大分時間があるので、みんな三々五々と散ってゆく。この仁川空港は2001年オープン、最先端の施設と機能をもちあわせた4階建ての未来型都市空港で、2004年には世界ベスト空港に選ばれたそうである。便利さ・快適さもピカイチ! というだけあって立派である。搭乗口は1番から54番まであって、両側には免税店がずらっと並び、2階は食堂街になっている。端から端まで歩いても相当時間がかかりそうだ。
3泊4日の旅も終わりだ。少し前の新聞に「平和の島」済州島が海軍基地建設計画に揺れているという記事があったが、時代の流れで、いつかこの島も変わるのであろうか。
少人数なので、わきあいあいと楽しい旅ができた。あー、早くお茶漬けが食べた~いと思った。
今朝は9時出発。先ず、観光食料品店へ。ここには韓国名産がたくさんあり、キムチも試食して買うことができる。ツアーの仲間たちの買うこと、買うこと、まるで町内全部へ配るのかと思うほど買っている。
ソウル市内には、不思議なことにどのビルにも日本企業の社名が全く見られない。上海ではビルの屋上や壁面に日本企業の看板やネオンがたくさん見られたが、ソウル市内はそういった派手はでしさがない。また、済州島もそうだが、どこのトイレにもペーパータオルが備え付けてあり、中にはハンドドライヤーと両方設置されているところもあり、今回はハンカチを一度も使わずにすんだ。しかし、上海同様、水流が弱いので使用済みのペーパーを備え付けのバケツに入れるのは同じだが、マナーの違いか、それほど汚なさは感じなかった。
少し早めの昼食で、今日は「冷麺」である。初日に金浦空港で食べたのと同じようなもので、ここはヤーコン入りの麺で緑色をしている。味はまあまあだ。
昼食後は、ソウル市内から自由路という幅の広い道路を漢江に沿って北上して行く。この漢江は河口近くで北朝鮮から流れてくる臨津江と合流しているために、北朝鮮からの侵入者を防ぐためか、川沿いには鉄条網が張りめぐらされ、何百メートル間隔かで韓国軍の監視所が建てられている。バスの中からでも小屋の中に北に向けられた長い銃身と兵隊の姿を見ることができた。なんだか今の平和な世には信じがたい光景であるが、ここまで来ると南北間の緊張感が感じられる。
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旅程にはなかったが、朝鮮半島の統一を祈願するために作られた臨津閣(イムジンカク)へ連れて行ってくれた。その一角に「望拝壇」というのがあって、毎年旧正月と旧盆に故郷を離れた人々が祭祀を行うところだそうだ。またこの「望拝壇」の裏側には1953年の休戦協定後、12,773名の捕虜がこの橋を渡り、自由の身になったことから名づけられた「自由の橋」があり、また、「望拝壇」前には1950年6・25戦争当時破壊された京義線の鉄道がある。現在の京義線は、ソウルから北へ、北朝鮮との軍事休戦ラインの手前の都羅山(トラサン)までだが、2000年6月に行われた南北首脳会談の共同声明を受けて南北連結工事が開始された。京義線が復旧されると、ゆくゆくは北朝鮮をへて、ロシアのシベリア鉄道と連結するという合意がなされているそうである。
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「自由の橋」の先は民統線(韓国国民の自由往来が制限される地域)で、張り巡らされた鉄条網にはたくさんのビラが貼られている。ところどころにある小さな隙間を覗くと、自動小銃を持った韓国軍の兵士の姿が見えた。
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さて、最終見学地の烏頭山(オードゥサン)統一展望台へ到着。10分ほどの日本語ナレーションの映画を見せてくれた。後は自由見学。霞んでいてはっきりとしないが、かすかに北朝鮮が見える。川幅は広いところで3キロ超、狭い所では500mに満たないところもあって、干潮で中洲ができたときは歩いて渡れないこともなさそうだ。が、これは命がけで、見つかればどうなるか。
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建物内には、北朝鮮の酒、洋服、たばこ、学用品、お菓子などが売られている。また、朝鮮戦争勃発からこれまでの歴史の変遷を語る写真や、美術品、北朝鮮の生活をうかがわせる品々が展示されている。ちょうどうちのツアーガイドがいたので、北朝鮮について色々話をしたのだが、過激な発言もあり、差しさわりがあるのでこれは書けない。諸外国の指導者の呼称は大統領とか首相であるが、北の指導者は人ではなく神のような存在だそうで、将軍様と呼ぶそうである。南北統一という意見では双方合意しているが、北は自国流主義を、南は南の主張があり、なかなか合意に至らないという。ここへは韓国の人たちがたくさん来ており、展望台の双眼鏡で対岸の様子を眺めていた。晴れた日には宣伝村の農民の姿が見えるそうである。
すべての旅程を終えて、バスは一路仁川空港を目指す。だれもホッと気が抜けたのか、あちこちで居眠りが始まった。私もいつの間にか眠っていた。
空港到着、各自手続きを終えて、ガイドと別れのあいさつを交わし空港内へ入る。出発時間まで大分時間があるので、みんな三々五々と散ってゆく。この仁川空港は2001年オープン、最先端の施設と機能をもちあわせた4階建ての未来型都市空港で、2004年には世界ベスト空港に選ばれたそうである。便利さ・快適さもピカイチ! というだけあって立派である。搭乗口は1番から54番まであって、両側には免税店がずらっと並び、2階は食堂街になっている。端から端まで歩いても相当時間がかかりそうだ。
3泊4日の旅も終わりだ。少し前の新聞に「平和の島」済州島が海軍基地建設計画に揺れているという記事があったが、時代の流れで、いつかこの島も変わるのであろうか。
少人数なので、わきあいあいと楽しい旅ができた。あー、早くお茶漬けが食べた~いと思った。
日本人のお土産買い漁りは国内でも外国でも有名ですね。国民性ですかね。旅は思い出を一品が私流です。
写真キレイですが一つだけ。横250までに縮尺しますと密度も締まるわけです(少し暗くなる)。露出修正ソフトがありましたらもう少し明るくしますと写真のオリジナルと同じに明るさに戻ります。
昨日は仕入れで大阪市内へ。途中、島之内という
トコロをいつも通って難波まででるのですが、島之内
はハングル文字の看板とか目立ちます。
時間があれば焼肉を食べてみたいです♪
北の将軍様は、最近のニュースでは元気らしいですが、そんなニュースは耳にしなかったですか、しかし、買い物などに狂奔せず、しっかり見聞してきたのは良かったですね。流石にレディーさんです。
どこの国も観光地は豊かに見えますが、貧富の差はあるようですね。
それでも韓国のビル街は落ち着いた雰囲気であか抜けていますね。
私も旅に出ると自分のために何か安物でも気にいった物を1つ買いますが、あまり買い物はしませんね。
写真は無修正です。修正ソフトはプレインストールされているものなので、それほど役にたちません。 曇っていたせいもあって暗いのかもしれません。160枚くらい撮ったので、トリミングぐらいしかしませんでした。
焼肉は日本流の食べ方の方がいいですね。野菜に包んで食べるのは、お肉が少なくてすみますが、日本の甘辛いタレは韓国にはありません。
暑さにばてないようにしっかり食べてきてください。
観光で見るような風景ではありませんが、ここより南北間の緊張感は板門店に行くとよく分かるそうです。板門店は外国人専用で韓国人は行けません。また、パスポートの提示を求められたり、特別チェックが厳しいそうです。
ガイドの話では、将軍様への畏怖の念は異常らしいです。だれもが南北統一を願っていることは確かですが、今の政権では無理みたいですね。
同国の事情を考えると有事が常に現実味を帯び脅威であることがわかります。意識の根底でそういった危機意識が根付いているでしょうね。
ところで、キムチは匂いませんでしたか?
私、昔、大阪鶴橋で買ったキムチが味は最高でしたが冷蔵庫ににおいが付いて大変でした。
嫁はんの白い眼で緊張の毎日でした。
韓国と日本の違いをつくづく感じました‥。
オールドレディーのレポを読んでいて、「今度韓国へ行って見たいな~♪」と思います。
特にキムチを思いっきり食べたいですね(笑)
先月愛知県へ行った時、韓国人と話す事がありましたが、感じのいい人でしたよ。
南北の問題は、いつになったら解決するのでしょうかね。
同じ人間同士、仲良くして欲しいと思います。
空港でもマシンガンを持った兵隊がいるし、北上するごとに兵隊の姿が多く見られました。板門店はまだまだ警戒が厳しく、それこそ変なことをしたら撃ち殺されるかも…。日本の平和をかみしめています。
最初空港へ着いた途端、にんにくの匂いが強烈でしたが、自分が食べると気にならなくなるのか、それほど匂いませんでした。でも、あまり好きではないのでキムチは買いませんでした。
どこへ行っても、「ああいい匂い!」って食欲をそそられるような匂いはありません。食べ物も最初少し味見して、これならまあまあと思ったら食べるという具合でした。日本の食べ物が一番いいです。
ガイドに色々突っ込んだ質問をしたのですが、あからさまには言わないまでも、将軍様に対する感情は普通ではありませんね。
でも、すごく怖がっている様子は分かりました。将軍様がいなくならない限り、今の情勢は変わりそうもありません。
韓国人は学校で、第二外国語として、英語か日本語を選択するので、ほとんどの人がどちらかを話します。顔が同じようで日本語を話しているのを見ると、日本と勘違いしそうでした。