冬の雨
君のこころみたいに冷たくて
冬の雨
君の瞳みたいにさびしくて
濡れたつま先 心は凍える
ぜんぶ嘘だと言ってくれたら
なにもかも救われるのに
月を追いかける旅人のように
僕らはなにかを急いでいた
焦らなくてもよかったのだけど
冬の雨
別れを告げる鐘のように
冬の雨
これで世界は終わりだと
愛を追いかけても
求めれば求めるほどに
ふたりすれ違う日々だった
ぜんぶ偽りだったと
あざけり笑う冷たい雨
君の怒りは
それに気づいたからかい?
冬の雨
いつかみぞれまじりに
冬の雨
君のこころみたいにがらんどうで
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