乗り合いジープに乗って六時間半、ようやく独龍江に着いた。
小さなスーパーが一軒あるだけの小さな町だ。
ここには独龍族と呼ばれる民族が住んでいる。
女性は顔に刺青をいれる「文面」という習慣をもっていた民族だ。現在では廃止されたのだが、文面のおばあさんもいるという。この町の近く、といっても、山道を歩いて六七時間くらいの村に百歳近くの文面のおばあさんと七〇歳過ぎの文面のおばあさんが住んでいるそうだが、残念ながら会えなかった。
独龍江の水はとても澄んでいる。
川の流れを見ているだけでとても気持ちよかった。
この川を遡ればチベットへ。この川を下ればミャンマーへ出る。
住居は高床式。タイ族(タイ人と同じ民族)やワ族(カンボジアのクメール人と同じ民族)の様式に近い。
希望小学校・中学校の校庭で子供たちが遊んでいた。
義捐金を募って僻村の学校を整備する希望プロジェクトによって建てられた。離れた村の子供は、三年生か四年生まで村の分校で学び、その後、この学校へきて寄宿舎生活に入る。
米線店の女の子。六庫のイ族。
彼氏がこの町へ転勤となったので、彼を追いかけてやってきたのだそうだ。愛の力は強い。来年結婚する予定なのだとか。