ピアノを奏でる
あなたの白い胸元
細い指の滑らかな動き
水のボールが浮かぶように
夢の音があふれる
窓の向こうで揺れる夏
すべてを包む陽射し
笑顔の咲くひまわり
季節を急ぐ蝉の声
ピアノの音に耳を傾けながら
光を見渡す
あなたと二人きりなのに
あなたの肩に手を置きたいのに
触れてしまえば
なにかが壊れてしまいそうで
あなたを見つめてる
ただ見つめてる
風を孕んだ白いカーテン
心に吹き抜けるのは
あなたへの想い
ふたりの希望
遠くまでつづく未来
教会の尖塔がきらりと光った
ピアノを奏でる
あなたの白い胸元
細い指の滑らかな動き
水のボールが浮かぶように
愛の音があふれてる