坂道のバス停
なぜか君は
僕を見送ってくれた
春の始まりの風が
埃を巻き上げて
ふたりの隙間を吹き抜ける
出会ったことが
間違いだっと言いたげに
くわえタバコの君は
つまらなさそうに顔を背ける
嘘でもいいから
楽しかったと
言ってくれてもいいのにね
これで恋は終わり
これで夢は終わり
これで未来も終わり
春一番が僕を悩ませる
別れのバスがきたよ
僕を愛したことさえも
君は忘れてしまうんだね
いっそのこと
ふたりの全部を
忘れてくれたほうが
すっきりするのかもしれない
これで恋は終わり
これで夢は終わり
これで未来も終わり
春一番が僕を悩ませる
僕を悩ませる
「小説家になろう」サイト投稿作品。
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