朝日新聞に連載されている、鷲田清一さんの「折々のことば」。
古今東西の本や、映画や、スピーチや、ときには市井の人々の会話のなかからも、
哲学者である鷲田さんが選ぶひとことと、その解説が添えられていて、とても面白い。
1月17日の朝刊は、映画監督の河瀬直美さんのことばでした。
「忘れてええことと、忘れたらあかんことと、ほいから忘れなあかんこと」
それを、思い出の仕分けだと先生はいいます。
阪神大震災が起こった当時、私はまだ学生で、
週に一度の鷲田センセイの講義を、とても楽しみにしていました。
「私たちがある人を思い浮かべるとき、たいていはその人の顔を思うわけでしょ。
ところが他人にとっては第一の認証のすべであるところの顔を、
自分自身は決して、立体で見ることができひんのです」
ひゃ~、ほんまや!
と仰天した当時そのままに、
先生のことばは、いまでも私に響きます。
だから、毎朝いちばんに読みます。
欠かさず、読みます。
先生、これも、思い出の仕分けのひとつ、みたいです。
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