「やっぱり、応募できませんか？」
一本のお電話。
春から、求人募集をしているのですが、なかなかご縁がなく今に至ります。
そんな中、いただいたのが
もう一度、チャレンジできませんか？という大変珍しいお問い合わせでした。
ちょうど一年前にも求人をしていたのですが、その時にもご応募いただき、
いわゆるご縁につながらず、残念ながらと、そのようにご返事しました。
その方から、ふたたび、連絡をいただき、
「ダメもとで、やっぱりそちらで働きたいので、かけました」
これは、なかなか勇気のいる電話です。
メールならまだしも、電話でのアプローチは、
かなりの思いがないと受話器に手が伸びません。
(じゅわき、ジュワキ？)
携帯か。
ちなみに、その方とのご縁がつながらない理由は、シンプルにハード面です。
あまりにご遠方からのお問い合わせに、
現実問題として、通いは難しいだろう、との判断です。
もちろん、そのことを再度お話して、ご本人には納得いただいたのですが、
「これで、ふんぎりついて就職活動がんばれます」と、おっしゃっていただくと、
こちらもすっかり恐縮してしまって、
つい、お礼を述べました。
「うちなんかに、本当にありがとうございました」
うちなんかに・・・これは正直な気持ち。
やっぱり小さな会社で、どうにかこうにか、今日に至るわけで・・・
でも、ほうほう8年目を終えた、その日の、このお電話。
私には、ちょっとしたご褒美の様に思えたのです。
ありがとうございました。
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