銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

桂離宮 月を愛でる庭

2019年03月03日 | Hの生きる喜び、それは

一歩入ると、そこは別世界でした
異次元の空間が広がっていました

確か、つい先ほどまで、京都市内の喧噪の中にいたはず
桂川を渡って、敷地内に入った途端、空気が変わりました

「桂離宮」

後陽成天皇の弟である智仁親王が造営した八条宮家の別荘で、
皇室財産です

入口の受付チェックが何重にもあり厳しかったのもありますが
庭園内にはいると、すっと物音が消え、静寂が広がり
現代の建物群も、私たち見学人(10~20人程度)以外の人影もなくなりました

なんでしょう、この変な感じ

宮家の別荘なら、敷居が高いはず
高貴な方のための庭

それなのに、一般人である私たちは、その空間にすっととけこむことができ、
畏れ多くも、我が庭のような印象さえ受けたのです

驚くべきは、桂離宮の目的

それは、「月を愛でるための庭」だということです

四季折々の月を、どこから、どのように愛でるか
そのための茶室や手水が数多く庭園内に配置されています

昇ってゆく月を見上げるのか
手水に映った月を眺めるのか
沈みゆく月を池にうつして愛でるのか
池に屋形船を浮かべるのか
月見台(月を見るために高床に設計されています)から眺めるのか・・・

月見にここまでこだわった庭が他にあるでしょうか

1時間におよぶ案内、参観は、感心の連続で、あっという間でした

そして、一歩庭園から外出ると

ガヤガヤ・・・ビュンビュン・・

現実世界に一気に戻されました

ドイツ人建築家のブルーノ・タウトは桂離宮を前に
これ以上のない最高の賛辞を述べています

「私たち(註:タウトは二人の日本人と同行していた)は
今こそ真の日本を知り得たと思った。
しかしここに繰り広げられている美は理解を絶する美、
すなわち偉大な芸術のもつ美である。
すぐれた芸術品に接するとき、涙はおのずから眼に溢れる。
(中略)私たちは暫くここに立ち尽くして、互いに話すべき言葉を知らなかった。」

引用/「日本美の再発見 増補改訳版」ブルーノタウト著 篠田英雄翻訳 (岩波新書)

私の拙い文章力では、その素晴らしさはとても表現できるものではありません
ブルーノ・タウトですら、言葉を失って立ち尽くしたほどですから

*桂離宮の参観は、事前予約制です
緊急、追加設定をしました(5/15(水))
詳細、お問い合わせください

パンフレットをご希望の方は、ご連絡ください。(無料)

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