「亀の瀬」と言う聞き慣れない言葉を初めて知ったのは昨年でした
思いつきで受けた奈良まほろば検定の問題のひとつに、こんなものがありました
「亀の瀬地すべり」地帯を形成し、大阪湾に注ぐ川はどれか
1、大和川 2、室生川 3、宇陀川 4、北山川
正解は1、大和川
その答えより「亀の瀬地すべり」とは何だろう、試験の問題になるほど有名なものなのかと
そちらの方が気になって調べ始めたのがきっかけでした
亀の瀬とは、奈良県と大阪の県境にある大和川に沿った地域で、
太古の昔から頻繁に地すべりが起こっていました
日本国内で、地すべりの危険性がある箇所は、なんと1万ヶ所以上あるそうです
その中で、特に危険とされる地域には国交省が対策を行っており、
全国で9ヶ所あり、亀の瀬はそのうちの1ヶ所です
試しにパソコンで「地すべり」と検索すると
国交省の「地すべり」紹介ページが一番上に出てきますが、
そのページ内で真っ先に紹介されているのが、ここ「亀の瀬」であるぐらい
日本でも「地すべり」と言えば「亀の瀬」と言っていいほど有名です
こんなことで有名になっても仕方ないですが、
危険と判断される限りは、何か手を打たないといけません
年間いったい、どれだけの予算をかけて、この対策事業を行っているのだろうと思えるぐらい
様々な巨大な杭や装置を埋め込み、地すべりを止めていました
その技術は世界最高とも言われています
表向きは、何事もなさそうなおだやかな風景ですが、
地中には、何百、何千というパイプや排水工がうめられ満身創痍
でもそのおかげで、大阪平野、又は奈良盆地が浸水することもなく、おだやかに暮らせるようになりました
排水工
集水井をのぞきこむ皆さん
旧大阪鉄道 亀の瀬隧道(当時の崩落面がそのまま残されています)
昭和7年の地すべりにて圧壊されたと思われていましたが
80年の時を経て発見されました
プロジェクトXの黒部ダムでも見ているよう・・・
今でこそ、こうやって、特別見学会として一般客が見物にくることができますが、
驚くことに、現代の感覚では信じられないのですが、
昭和6年から7年の地すべり被害が新聞報道された後、
復興工事を一目見ようと毎日1万人から2万人もの見物客が訪れたそうです
そこには見物人向けに飲食店や土産物の出店まで出て、地すべりを撮影した絵葉書が大人気だったとか
限定的なエリアで突発的に発生します
ほぼ、工事は完結したと思われた矢先、同じ亀の瀬地域内の別の小山で
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