銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

石、石、石の世界

2023年06月13日 | Hの生きる喜び、それは

石、石、石の世界

正確には、石仏、石塔、そして石段

白洲正子著「かくれ里」をめぐると題し、

「石の寺」をテーマに東近江の石馬寺(いしばじ)と、石塔寺(いしどうじ)を訪ねました

本来の目的はこちら

聖徳太子ゆかりの寺、石馬寺での70年ぶりの御開帳

ただでさえ、素晴らしい寺宝に仏像、そして、先ほどの写真のような
乱れ石積みの石段(かんのんざか)の風情

これだけでも充分、お腹いっぱいですが
さらに御開帳が重なり、普段はひっそり、
それこそ「かくれ里」の雰囲気ですが、

今日ばかりは賑わっていました

白洲正子さんなら、どう感じるでしょう

そして、もうひとつの寺が「石塔寺」
冒頭の写真、三重石塔は、日本最古、最大の石塔です

かの白洲正子さんは

「石塔寺へ最初に行ったのは、ずいぶんの前のことだが、
あの端正な白鳳の塔を見て、私ははじめて石の美しさを知った。
朝鮮にも、似たような塔はあるが、味といい、姿といい、
これは日本のものとしかいいようがなく、
歴史や風土が人間に及ぼす影響を今さらのように痛感した。」と語り

司馬遼太郎さんは

「最後の石段をのぼりきったとき、
眼前にひろがった風景のあやしさについては、
私は生涯わすれることができないだろう」と書いています。

人は本能的に高いところをめざす
そこに何かあることをわずかに期待して

そして、降りてきたとき
人は生まれ変わるのだそう

石馬寺で350段の石段をのぼり、
石塔寺で158段ののぼり、
千有余年の悩みや苦しみを静かに語る、一万基以上の石仏を眼前にしました

下界へ降りてきたいま、

私は、生まれ変われたのでしょうか

緑の瑞々しさが目に沁みる参拝日和でした

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