銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

がんばれ!京都丹後鉄道

2024年09月29日 | Hの生きる喜び、それは

鉄印帳シリーズを始めて以来、
全国各地でがんばる第三セクターの列車に乗車してきました

その中のひとつ、京都丹後鉄道

「レストラン列車」なるものを10年前にはじめ
海の景色と、地元食材たっぷりのお食事が人気

でもこの列車、歴史はうんと長くて、
宮津線は今年で開通100周年!

おめでとうございます!

宮津線は1924年に舞鶴~宮津間が開通したのを皮切りに、
その後も延伸を続け、1932年に舞鶴~豊岡間が全通

一時は廃線の危機に瀕しましたが、
「鉄道として存続させる」という沿線住民の悲願を達成するため、
1990年に北近畿タンゴ鉄道宮津線として転換開業を遂げました

つまり、蘇った線路なのです

地方のがんばりを全国の人に知ってもらうため
あの手この手で一生懸命PR

そのひとつが、鉄印帳であり、レストラン列車でもあるのです

たった一両のかわいいコトコト列車

駅で止まる度に、地元レストランで作ったお料理を積み込み
車両の端っこの狭い一角で盛り付け

それがこの素敵なお料理

一皿、一皿、アテンダントの方が丁寧に説明してサーブ

全部、徹底的に地元食材なのが嬉しい

日本海の穏やかな景色が嬉しい

そして、アテンダントの方の、地元のいいところを一生懸命
伝えようとする姿勢や、私たちへの心遣いがまた嬉しい

最近、過剰なサービスを詰め込んだ観光列車が増えてきましたが、
そんなんではなく、地道にシンプルに・・・

まさに京都丹後鉄道は、地方のがんばる鉄道

次の100年へ向かってがんばってください!

これからも応援します

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「虎に翼」 さよーなら、またいつか! 

2024年09月29日 | のほほん同志Aの日常

2~3ヶ月ほど前だったでしょうか。
珍しく、「このツアーには、ぜひ行きたいです」と手を挙げました。

ツアーのタイトルは、
~「虎に翼」三淵嘉子さんをたどる旅へ~
三淵邸「甘柑荘」と華族の邸宅めぐり

ふだんは全く見る習慣のないNHKの朝ドラですが、
あまりにいろんなところで、「素晴らしい」と書いてあったので、一度見てみたらやみつきに。

すっかり夢中になって見続けた「虎に翼」。
そのゆかりの地を訪ねるというのですから、これは行くしかありません。


原爆裁判につづき、尊属殺人をいかに裁くのか・・と、
ドラマは最終週までギューギュー詰めのまま盛り上がり、
とうとう最終回を迎える朝、出発となりました。

小田原にある「甘柑荘」(かんかんそう)。



初代最高裁判所長官だった三淵忠彦氏が別荘として建て、晩年を過ごした住宅です。



主人公のモデルであった日本初の女性弁護士、三淵嘉子さんにとっては義父の建てた家。
裁判官としてともに単身赴任の多かった夫妻は、
この別荘に集い、くつろぎの場としていたのだそう。



庭には、「甘柑荘」の名前の由来となったレモンや蜜柑、夏蜜柑の木が。
ここで生まれたのか、アゲハもひらひらと飛んでいました。

さて、小田原で「甘柑荘」を見学ののちは、東京へ。
ご参加の皆さんと「虎に翼」トークができるかと期待していたのですが、
どうやら皆さんのお目当ては、ほぼ全員、お泊りの椿山荘。

「早く行って、お庭を散策したい!」とのお声多数。
そのお庭とは・・



東京のど真ん中にあって、お庭と呼ぶのは似つかわしくないほどの広大な森。
簡素ななかに調和のとれた「甘柑荘」とは、まったくもって対照的。
さすがは明治の元勲、山縣有朋の邸宅跡です。

レモンや蜜柑の「甘柑荘」に対し、「椿山荘」ですから、もちろんツバキ。



山縣有朋公が、故郷である山口県萩のツバキを植樹したことから、
「椿山荘」と名付けられたそうです。

驚いたのは、故郷、萩のツバキだけでなく、
伊豆はもちろん、遠く長崎の五島列島からもツバキが寄せられていること。



ツバキだけではありません。



池に泳ぐのは、新潟県小千谷市の錦鯉。



広島の寺から移築されたという三重塔。



まさか、東京のど真ん中で、五島列島のツバキと新潟小千谷の錦鯉に、
同時に出会えるとは思いもしませんでした。

全国からモノが集まってくる・・・・・・すごい権力。


と、そこではたと思い出したのが、「虎に翼」です。

(下は三淵嘉子さん出身の明治大学博物館で行われていた企画展。大盛況でした。)



はて? と自分のなかの「当たり前」をゆさぶられた問いかけの数々。
そんな、いくつもありすぎる名場面・名セリフの数々のなかで・・


もうひとりの主人公ともいえる山田よねの法律事務所の壁一面に、
憲法第14条の条文が高らかに書かれていたことを。

ともに研鑽し、のちには最高裁長官まで昇りつめた、松山ケンイチ演じる桂場等一郎が、
何物にも代えて守ろうとしていたものが、「司法の独立」であったことを。



  憲法とは統治権力である公権力を拘束する法であり、
  憲法によって公権力を拘束しなければならないとする思想を
  立憲主義という。 ( 蟻川恒正『憲法解釈権力』より )

 


 司法と権力。
「甘柑荘」と「椿山荘」。

意外や企画者は、両者を対峙するものとして組み合わせたのかもしれません。

・・て、そんな訳ないか。


ともあれ、「虎に翼」最終週を締めくくるにふさわしい2日間でした。
来週からは、「虎ロス」まちがいなしです。




さよーなら、またいつか!


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