「今月はバスないで」と、あっさりバス会社さんに振られ、
それはそれで喜ばしいと思っていたら、
しみじみ里の秋なるものを求めて訪ねた丹波の古刹のご住職。
「あかん、午後は大型バスが6台入ってる」と、これもグッと…喜ばしい。
そういえば、朝の出発地、川西・宝塚駅でのこと。
久しぶりに他社さんのバスツアーと出発の時を同じにしました。
これも、秋の観光シーズン到来を彷彿とさせ、気分が妙に高揚しました。
で、お昼に選んだ地元のレストラン。
以前は、リーズナブルで美味しいと喜ばれた評判のお店。
人手が無くて、急激な観光需要の動きについていけないと、
嬉しい悲鳴を、困惑が超えているとおっしゃっていました。
全て、旅に出られるお客様には関係のない話です。
ですが、急激な変化に、受け入れる側がちょっと戸惑う現象、
これは間違いなく観光産業に今起こっている事実であることも
お伝えしたい。
大きな問題は、人手不足でしょう。
観光業に従事していた多くの人たち。
当たり前ですが、ずっと仕事がなかったわけです。
この人材を、キープする側も、される側も、
この2年、難しい選択を強いられたはずです。
人生が大きく変わる瞬間を、多くの人が迎えたはずです。
Go toや、それに類似した対策は、観光事業支援としながら、
現場は、どこも右往左往。
経済対策待ったなしでも、
待って待って待ちくたびれたその末路は・・・
人が足りていない。
でも、コロナを思えば未来を想定しにくい。
迂闊に人手を増やせない、このジレンマ。
もちろん、これを言い訳にしたくない。
でも、せめてすり合わせの時間は、オオメニミテイタダキタイ。
と、ここ数ヶ月ずっと思っていました。
が、あるツアーで、
「食事に愛がなかった」
そう、アンケートにあった時、また違う感覚が生まれました。
コロナ禍でも、いろんな事情があっても、
お客様に向き合えるか否か、ここに分かれ道がある。
なぜなら、そこは皆が平等だからです。
お客様は決して高価なものを求めているわけでもなく、
でも料理に、店主の一緒懸命が感じられなかったと仰ったのです。
ならば、私たちにもそれは言えること。
コロナのせいにはいくらでもテヲカエシナヲカエできますが、
この厳しい環境下で、どこまで旅の価値を高められるか。
ここが評価の分かれ目。
ここ最近、言い訳慣れしていた私に、
「愛がない」
ズドーーーン！
商売の全てに通じる道標。
やはり今は、すり合わせが必要な過渡期ということは間違いないのですが、
せめて良し悪しはきちんと見極めて、
銀のステッキが思う
一番の旅を皆さんに提供していきます。
明日から、紅葉ロード後半戦スタートです！
頑張ります。
最終受付！
百年名家「蘆花浅水荘」と長楽館
11／２４(水) 18,500円
和洋建築探訪へ、ぜひご一緒ください。
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