今年もあと僅かですね。
あまりに暖かく、年の瀬を感じにくいのですが、
このまま年越しするのもどうかと思い、書き納め。
ここ数日のニュースを見ていると、
「やっと帰省して家族に会えます」「おじいちゃん、おばあちゃん」
なる、フレーズを何度も耳にして、
ああ、そうか。
新型コロナが、5類移行となって初の年末年始だからだそうです。
なるほどニュースになるわけです。
すっかり忘れてました。
今年の初めは、まだコロナコロナだったんですね。
そういえば銀のステッキも、観光業としての最後の砦？
海外旅行がやっと催行したのは、今年の春でした。
おかげさまで、3月の下見に始まり、
先日のベトナムツアーで、数えて５回出国しました。
皆さんにとってもコロナ後初めての海外。
それを銀のステッキで再開して下さったことにお礼申し上げます。
さて今年最後の訪問地となったのは、ベトナムでした。
ホーチミンから入り、ホイアン、フエと、
日本でいうところの大阪、そして京都、奈良と古都を訪ねました。
東南アジアは、とにかく湿度と熱気で、
一気に人を怠惰にさせるので(あくまでも個人的感想)、
忙しい日々の緩和剤として効果抜群の地。
結論からいうと、
参加者全員が安保闘争世代のお客様とあって
皆さんの思い描いていたベトナム像がことごとく裏切られた、
という感想に落ち着きました。
そもそもこの世代のお客様だからこそ、
ベトナム旅行を選ばれたのかもしれません。
“今を知りたい”と。
「こんな大都会とは思わなかった」
「活力が、すごい」「若い人のパワーがハンパない」
「日本、、、すっかり負けてる」
名物バイクの大喧騒が相乗効果となって、
皆さん終始、今のベトナムに圧倒されたようです。
そして、
「北爆」「フォークソング」「戦争を知らない子どもたち」「大学紛争」
当時の記憶が蘇ったようで、誰もが饒舌に。
最終日の夕食は、それぞれ思う今、そして過去が交差して盛り上がりました。
そんな旅の終盤、ベトナム最後の王朝眠るフエでのこと。
王宮のショップで、干支のグッズが販売されていました。
たまたま、同世代のお客さまが集まったこともあって、
共通の干支、今年の干支ウサギを皆で探していると、
どうもそれらしき動物の形態が見つからない。
「卯年のうさぎは?」と聞きたくてもベトナム語がわからない。
白髪頭の服務員さんも英語がわからない。
でも、なぜか順番で数えてうさぎの場所に猫がいたんです。
そこで、私たちが思ったこと。
完全に頭ごなしに思ったこと。
「うさぎがなくて、猫で代用している」
なんなら
「いい加減だね、この国は」
「やっぱり後進国は、、、」
くらいに思ったはずです。
こちらがひつこく「ラビットrabbit 」を繰り返すものだから
歯抜けの服務員さんは業を煮やして、
なんとスマートフォンを取り出して翻訳アプリを開示。
こちらも負けじと同じく翻訳アプリで「うさぎ兎」を連呼。
すると、同時に互いのアプリに表示されたのが、、、
CAT猫でした！
なんと、ベトナムの十二支の卯は、猫でした。
ちなみに、
牛→水牛
兎→猫
羊→山羊
猪→豚
四つも異なっていました。
嗚呼、恥ずかしい。
海外に出るとはこういうことです。
知らないことが、世の中には溢れている。
何も知らないのに、自分の小さな世界の物差しで
世界を測ることの滑稽さよ。危険性よ。
「ベトナムではうさぎがニャーと鳴く」
やっぱり、知らないことを知る旅は面白いですね。
引き続き不安要素は多々あるものの、
来年も、できるだけ皆さんのご要望にお応えして
海外に出ていきたいと思います。
さて、どんな未知との遭遇があるんでしょうか。
年末のニュースを真似るなら、
ようやく日常が戻ってきました！と言って締めることにします。
すでに日常がなんだったか記憶が定かでないことは置いといて。
今年も一年ありがとうございました。
どうぞ皆さま、良い年をお迎えくださいね。
◾️年末年始のお知らせ◾️
12月29日(金)〜1月3日(水)までお休みをいただきます。
新年は1月4日(木)9:00からスタートです。
皆さま、どうぞよい年をお迎えください。
そして、来たる新しい年も引き続きよろしくお願いします。
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