ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・58

2014-04-17 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

面会場には二面の金網が張ってある。一面は塀の外でありもう一面は刑務所内である。その金網の間は1m程あり不法に物を渡せないようになっていた。塀の外と内を繋ぐ30cm角くらいの物を出し入れする穴がある。穴は外から内へ滑らせるように傾斜がついていた。内から外へ出す物は手紙類で外から内へは主に食べ物や衣類が滑り落ちて来た。その場所に差し入れ物をチェックする為の机が置いてあり刑務官が座ってそれを調べている。ぼくの時計を中へ入れるとき刑務官からバクシシを要求された。最初マリーが10ルピー出したが嫌がって仕方なく50ルピーを支払ったがそれで終った訳ではなかった。後2ヶ所で同じ様にバクシシを要求され合計150ルピーを支払ってやっとセンターゲートを通って時計を中へ入れる事が出来た。
 バクシシとはどの様に理解したら良いのか難しい。日本で言われる贈収賄とは意味が違う。インドでは富める者は貧しい者に富を分け与える事によって功徳を積み神の加護と祝福が得られる。貧しい者はその富を受取ってやったからあなたは神の加護を得られるのだという考えがある。バクシシには罪悪感の意識はなく当然のように要求してくる。毎回、要求され払うぼくらはたまったもんじゃない。
 小切手の現金化は遅れそうだ。明日は土曜日だしオフィスに申請書を提出するのは来週の月曜日になる。マリーが今日にでも弁護士に会って裁判所に出す書類を準備してもやはり来週になる。何をやるにしても書類が必要だ。そしてそこでバクシシが当然のように要求される。これがインドのお役所の実態だ。アフリカ人は偉いよバクシシを払う余裕はないのだろうが英語と流暢なヒンディー語でインド人を黙らせ自説を通す。


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今晩から低気圧と前線が九州北部へ接近し雷雨となる予報 釣りは週明けになりそうだ
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