明朝ぼくはダニエルと2人で厨房へティーの受取りに行くようジャクソンから指示を受ける、初めての仕事だ。スリランカ人3名は裁判所出頭日らしい。夕方ビリを持って帰って来るだろう。ぼくも明日マリーの面会で1800ルピーが手に入る予定だ。今日の買物は野菜とソヤビン。
1月6日(金曜日)
今日も忙しく疲れた。朝6時の開錠後、直ぐにダニエルと朝のティーを取りに行った。厨房棟に入り廊下を歩いていると長蛇の列が目に入る、バケツを置いてティーを待っているインド人達だ。その後ろに並ぶのだろうと思っていたがダニエルはその横を平気な顔をしてどんどん通り過ぎ厨房内へ入って行った。最前列で待つインド人のその前に持ってきたバケツをドーンと置く、えぇ~のかぁ?そんな思いでインド人達の顔を見たがブーイングはない、そんな決まりになっているのだろう。径1m高さ2mもありそうな大鍋の中を脚立の上で長い柄杓を掻き回すババ、手招きをするのでバケツを近くに置くとティーを入れてくれた。チョロ 約30人分のティーはステンレス製のバケツで8分目程もあった。廊下を戻る途中の一部屋では多くのインド人がチャパティを作っている、適当に計算しても毎日1万枚は必要だろう。隣りの部屋でトーストを受け取った。バケツの取っ手に棒を通してティーが零れないように気を付けて運んでいたが腕がだるくなると適当だ。ティーを零しながらやっとゲートに入り木の下にどさっとバケツを置いてその蓋をガンガン鳴らしティー、ティーと怒鳴ってぼくとダニエルの朝の仕事は終った。