ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・57

2014-04-13 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

ぼくは簡単に食器を洗ってAバラックに行った。面会の時はクラスに出なくても良い、フィリップスから時計の持ち込みとインド・ルピーをクーポンに両替するやり方を教えてもらった。彼も面会だったのでメインゲート前で落ち合う事にした。いつ見ても巨大なメインゲートの扉だ。威圧感を持ったこの様な観音開きの扉をぼくは見たことがない。
左扉の端下に潜り戸がありその上に覗き窓がある。扉をドンドンと叩くと内から刑務官が覗き窓を開けた。すかさず
「ムナカッタ」
と言うと潜り戸を開けてくれた。大使館員や弁護士の面会は特別室だ。第1刑務所での一般面会は初めてなのでフィリップスについてゲート内に入った。面会場の状況は大体分かっていた、第4刑務所で二ナの面会が2度あったから。その時は他の面会が終った後、誰もいない静かな面会場だった。アシアナでスタッフ中毒の治療を受けていたから一般収監者とは一緒にしなかったのかもしれない。今回入った面会場は多くの面会者と収監者で溢れ金網を握り身を寄せ大声で喋っていた。マリーはぼくを見つけると空いていそうな場所へナンシーと一緒に移動した。今日も彼女はバナナやピーナッツを差し入れしてくれた。周りが煩くてゆっくりと話しが出来ない、取り敢えず昨日返還された1800ルピーの使い方について話し合った。裁判所でのバクシシと買物、交通費で300ルピーの支出、今日の買物と交通費で200ルピー、合計500ルピーをマリーがキープし残りをぼくが受取る事にした。ぼくの為に働いてくれるのだから報酬は当然支払わなければならない。妥当な金額はフィリップスとも話し合って決めようと思っている。


朝から雨が降っている 一日中降り続けるだろう 竹林の地肌が乾くには3日は必要だろう
竹の子は柔らかくて美味しかった 知人の評判も良い 掘りに行く
コメント
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