Delhi Centrsl No1Jail No5Ward
1月16日(月曜日)
第2収監区の引越し。クラスが終った11時頃、外国人全員を集めて通達があった。以前から度々その話しはあったのだがこんな形であろうとはやはりインド的だ。アミーゴが言っていたように各独房に4~5名が入房した。奥に続く2部屋形式の独房だ。外房の両側はコンクリート、前面と上部は鉄格子だ。広さは6畳くらい。内房に入ると左に1台のベッドがありその奥がトイレと水場が並んであった。天井には扇風機と裸電球がひとつ。奥の壁の上部には通風口がありそこから電線が入っていた。雨が降れば外房は使えないがインドでは雨季以外めったに雨は降らない。4月頃から雨季までの暑い乾季は外房の方が涼しいかもしれない。
人数合わせだろう他の監房からも誘いがあったが結局アミーゴの誘いに乗った。
デリー中央第1刑務所、第5収監区、Cバラック2房これが新しいアドレスだ。どういう理由からか1つしかないベッドをアフリカンのデブが取った。アミーゴ、ダニエル、ハッサンそれにぼくの4名がフロアーに毛布を敷いて寝る事になった。夕方6時から翌朝6時までの12時間,この狭い場所に5名の収監者が顔を突き合わせて過ごさなければならない。動けるのは6畳くらいの広さの外房だけだ、まるで動物園の檻だ。これだったら前の大部屋の方が良かった、我が儘が言える立場にはないが。
ここは暫らく使われていなかったのだろう、掃除が大変だった。まだ慣れていないぼくは何をしてもその都度注意をされた。荷物をそんな所に置くな、内房に入る時はサンダルを脱げ、施錠時間以外は外トイレを使え。個人で使う物は夫々が持っている、衣類、歯ブラシ、石鹸、タオル等。房全体で使う生活用品がかなりあることを初めて知った。ぼくは食器もティー・コップも持っていなかった。食事やティーは各個人が受取りに行くのではない房全体で配給される。その為には大きな鍋やプレートが必要だ。特に昼食は3人で受取りに行かなければならない。サブジ用大鍋、ダル・スープ用鍋、ライス用プレート等だ。それを持ち帰って5人で食べるからそれなりの食器が必要だ。食事の時、水を飲むコップがいるし、汲み置きする飲料水用瓶、洗濯や身体を洗う為のバケツも必要だ。初めての全員の夕食、ぼくは何もしていないがそれなりに揃っていた。アミーゴ、デブが用意してくれたのだろうか。アミーゴ、ダニエル、ハッサンとは何とかやって行けそうだが、アフリカンのデブはちょっと煩い。お互い慣れてしまえばなんとかなるかもしれない。どのくらいここに居る事になるのだろうか、あまり長くはいたくない。