前回制作したトリマ台をワークベンチにセットしたところ。 →前回の記事
裏からみたところ。
ガラス板の厚みが4mmなので、4mmの歯をセット。
緊張の試し彫りは、無事に成功!心配していた木くずもじゃまになりません。
でも刃の回転の方向の関係か、ぴったりセンターに合わせて掘ったつもりだったのに、中央から少しずれてしまいました。なので、すべての溝を同じ側に寄るように気をつけて掘っていきます。
ガラスをはめ込む溝は4mmではキツキツだったので、膨張も考慮して5mmでちょうどいい感じでした。
木同士を継ぎ合わせる面にも溝を切っていきます。
ちなみに製材は
厚み→ホームセンターで20mm→14mmにしてもらった。
寸法→ふれあい工房のアドバイザーの方に丸鋸で切ってもらった。
ので、カンナ等で整える必要もなく一気に進みました。
ガラスをはめ込み、木を組み上げたら、蓋の裏側に枠をつけます。この枠が、継ぎ合わせた木の固定と、反り防止と、傾斜壁の取り付けの役目を果たします。
枠をステンレスのビスで取り付けたら、前回つくった傾斜壁をはめ込んで、こちらも、横からビスで止めます。
※前回つくった傾斜壁→
蒸気穴と、温度計用の穴を開けて、完成!!
本当は取っ手も付けるつもりなのですが、工房の時間の都合上ここまでだったのと、取っ手がない方がいい、という複数の声があったので、ひとまずここまで。
セイロに重ねてみたところ。
ずーっとなかなか作る時間がとれず進まずにいてやきもきしていたのが、一気にここまで進んでスッキリ!!
早速蒸しテスト!温度の上昇具合も、保温性もばっちりでした!!
それにしても…中が見えるというのはなんと気持ちの良いことでしょう!
今までの「開けてビックリ玉手箱」の呪縛から開放され、「蒸し中に起きていることが見たい」という、最初の角セイロが完成した頃からの夢が叶いました!!
これにより、蒸す時の火力や蒸し時間に神経質になる必要がなくなり、おかげさまで満足いく抹茶ういろうが完成しました。
今後、ういろうだけでなく、酒まんじゅうも、より一層クオリティを上げることができると思います。
失敗ばかりの毎日ですが、なんとか今回はスムーズに目的を(しかも安上がりに!)達成することができました。
あと、取っ手は、やはりあったほうが良いので(開ける時に蒸気が手にかかり危ない)、取っ手を付けるのと、「台す」をしずくが垂れないように改良すれば、ひとまず角セイロに対して感じていた不便感はひととおり解消されると思います。
同じ悩みを抱えている方は、ほぼいないと思いますが、いつかどこかの誰かの参考になることがあれば幸いです。マニアックな内容にお付き合いいただき、ありがとうございました。
<ガラス蓋にかかった費用>
強化ガラス 360×250×4 798円
ヒノキ材 578円+大まかなカット50円+厚み加工220円
ヒノキ角材 540円
うちにあったステンレス木ネジ 0円
合計 2186円
<シリーズ目次>
・角セイロ成長の記録<1>~ガラス蓋完成!
・角セイロ成長の記録<2>~カスタマイズ遍歴
・角セイロ成長の記録<3>~耐熱ガラスはどこに?
・角セイロ成長の記録<4>~トリマ台の制作
・角セイロ成長の記録<5>~ガラス蓋の制作
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