たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

麦蒔き2016終了!!+もみ殻マルチ大作戦

2016年11月28日 00時09分08秒 | 一喜一憂
昨日、無事に麦蒔き終了しました!!

今年は新農地での麦蒔き。広さが以前の7~10倍くらいに増えたので、果たしてどうやってまこうか?雑草対策は?やっぱり管理機(簡易な耕運機)くらいは必要なのでは?とか、いろいろと考えることはあったのですが、どうにかこうにか刈り払い機と、草刈鎌だけでなんとかなりました。

今回の作戦、その名も「もみ殻マルチ大作戦」!!
麦を蒔く全面に籾殻を、これでもかと敷き詰めました!

今まで七草の畑と言えば、生えてきた雑草を刈って敷く「雑草マルチ」だったのですが、この方法では農地が広くなるにつれて、雑草の伸びる速さに刈るスピードが追いつかなくなってしまい、雑草を生かさず殺さずではこっちが殺されてしまうことを、この夏思い知らされました。

というわけで、「上農は、草を見ずして草を刈る」の教えのとおり、雑草が生えてくるのをなるべく先手先手で対応する方針に変更することにしました。
一度、黒ビニールマルチを全面に張る計画も試してみようとしたのですが、ビニールマルチの耐久性のなさと、扱いづらさ(めちゃめちゃ風を受けるうえにめちゃめちゃ弱い)に諦めました。

さて、そのマルチを買った際、レジ横に置いてある本に目が止まりました。
「現代農業10月号」。特集は『いざ、畑をモミガラ天国に』。


レジの女性「それ今日発売ですよ。」

私の目と脳内で、マンガのように電球が光りました。

もみ殻マルチ作戦は、実は新農地でまず最初にやろうと思っていたことだったのですが、この広さとなるとかなりの重労働で、かつ大量のもみ殻が必要で、効果も不確かなものにそれだけの労力をかけることもできずに、中途半端に撒いただけで迷っていたところだったのです。

そんな私になんというジャストタイミング!!
どうやらただ厚く敷くだけで、効果はばっちりなのだそうです!土はよくなり、雑草も抑えられる!!
生え始めの草はもみがらを動かすだけで発芽不良になるし、少し生えたものでも、スポスポ簡単に抜けます。

さてこの作戦で、今度の夏をどうむかえるのか?
小麦はうまく育つのか?お楽しみに!


下北側


下南側


道はさんで上側

下側は、一度夏に雑草が伸び切ってしまったので、もとどおりにするのにかなり苦労しました。



播くところだけ籾殻をどけて直播き、土も被せません。
経験上、こぼれ種の方が何でもよく育っているような気がして、蕎麦も小豆も覆土ナシでうまくいったので覆土しませんでした。ただし、そのままだと鳥に食われるので、どかしたもみ殻を被せておきます。
これで、麦はもみ殻の下からちゃんと芽を伸ばして成長してます(今のところ)。


↑先に試し撒きしたところ

今までだと、「生えている雑草を刈ってどかす」→「三角ホー等で溝を切る」→「小麦を播く」→「土を戻して踏む」→「どかしていた雑草を被せる」
だったのが
「播く場所のもみがらをどかす」→「小麦を播きつつ踏む」→「もみがらを戻す」
だけになるので、もしこのままうまくいけば、来年以降かなり省力化ができると思います。

全面不耕起、直まきです。

肥料は、耕作放棄地になっていた区画(下北側)にだけ、鶏糞を軽く撒きました。あとは無肥料か、下記兎糞自動供給栽培です。

《もみ殻マルチの意外な副作用》
もみ殻ベッドをウサギが寝床にしているようで、宿代として兎糞を置いていくのですが、それが連日なのでなかなかにすごい量!むしろ肥料過多になってしまわないか不安なくらいです。


噂の兎激写。日中はあまり見かけることはありません。

*もみ殻マルチの結果記事→『ハーベスタ(原動機付き収穫機)の自作に挑戦!!<1>
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