次代へ捧げる、即時荷重・極小侵襲・審美インプラントへの道、厳しい話をし続けて来ましたが、今回はインプラントの秘めている可能性のお話をメインにしましょう。
インプラントが秘めている可能性、と言う書き方をしたのは、現在でも尚今日紹介するような治療方法は一般的ではなく、近未来的な治療方法の紹介に成るからです。
今の若い先生方は、歯周補綴治療と言うものを知らないかもしれません。
部分床義歯は勿論知っているでしょうが、それも近い将来ではどうなるのかかなり懐疑的です。
総義歯は高齢化社会の中で、世界的に見ても増加傾向は衰えず、必要性が高いでしょうが、それでもインプラント・オーバー・デンチャーIODがかなり一般的になることでしょう。
これらは言わずもがなで、全てインプラントがもたらした歯科治療への決定的な変革です。
かつて絶対視された歯周補綴はインプラントで行われなくなり、部分義歯はインプラントに取って代わられるか、やはりIODで決定的に変わるでしょう。
総義歯もIODへと向かうでしょう。
これだけでは、インプラントの可能性を紹介したとはとても言えない、当り前の内容です。
それでは物足りなさ過ぎるでしょうから、インプラントがもたらす、一番重要な歯周補綴治療の概念が決定的に変わる、変わったお話をしましょう。
それらを理解する為に、まず歯周補綴治療、今現在の到達点の解説を私なりにします。
歯周補綴とは、重症歯周病で咬合崩壊してしまった患者さんを歯周病治療をして、全ての歯牙を連結補綴して、長期的にメインテナンスして保全して行く治療方法です。
今のような再生歯周治療のなかった切除治療しかなかった時代ですし、全ての歯を連結固定して補綴するほど削り込むため、歯髄が犠牲になることがとても多く、根管治療の予後の悪さも相まって、連結した事での歯周病の再発、根面が露出してしまって多くが虫歯に成り、と言うとにかく色々と問題が多い、難しい治療方法でした。
それでもその当時にはそれしかなく、更にはM.アムステルダムによる20年以上の経過症例の伝説があり、皆がそれに憧れ、そこを目指したのです。
かつてはそれしかなく、難しい歯周病の治療は皆が四苦八苦していた為、止むを得なかった事情もあります。
又、ナソロジーと言う咬合理論の普及によるフルマウスリコンストラクションが、これもまた憧れの目で見られていた為、余計に歯周補綴は志あるDR達によって施術され続けて来たのです。
もう20年以上も前の話です。
しかし、インプラント治療が劇的にこの治療を駆逐し、今では殆ど用いられない状況にまでにしました。
生じてしまった欠損、予後の悪い歯に対してインプラントを用いれば、残る歯の歯髄処置もする必要はなく、補綴被せ物にする必要もなく、再生歯周治療で歯を支える骨、歯茎の組織の維持安定も計れるようになったからです。
これが、一般的に知られているインプラント治療の効用、入れ歯を避けられる、残っている歯に負担を掛けないで済む、と言う詳しい内容です。
しかし、実は現在でも尚、長期的予後を考える場合、歯周治療は基本として絶対的に存在し続けなければならず、歯周治療が先に来る事で、歯が揺れる、咬合が安定しない、治療期間が長くなる、と言う欠点は克服されていません。
基本に忠実な、予後の確実に読める治療をしようとするなら、残ってくれる歯だけで噛むしかなく、患者さんは大変です。
インプラントを使うにしても、歯周治療の終了、少なくとも初期の炎症がコントロールされている状況での使用になってしまい、オッセオインテグレーションして使えるようになるまでには、時間が掛かるのが当り前のままでした。
が、現在のインプラントは即時荷重治療も可能に成って来ており、咬合機能回復、維持安定が直ぐに出来ると言うことまであり得るようになって来たのです。
更に言えば、即時荷重出来る位のインプラントなら、歯周病治療上で歯周病に掛かっている歯の保存出来るようにするための固定、歯牙の位置の位置補正の矯正用のアンカー固定源としても活用出来る、口腔内の再構築の大きな助っ人になれるもの、と分り始めているのです。
即時荷重出来ることで奥歯でのしっかりとした咬合を確立でき、そのお陰で残存歯の負担軽減が計られ、位置補正MTMまで出来る訳です。
これは昔金科玉条として信じられて来た、歯周補綴の概念を根本から変えてしまうものです。
インプラントの持つ凄い可能性とは、直ぐにしっかりとした固定源、噛める所ができる、と言うことなのです。
つまり、即時荷重出来るようになることで、インプラントの使い道、適用方法が劇的に色々と増え、早く綺麗に口腔内を再構築できるようになるのです。
但し、ここまでのことが出来るようになる為には、即時荷重するインプラントの3次元的な位置関係をが見抜けないといけません。
何処にどう配置するのか、これが物凄く重要なのです。
それには、最終的な完成図が見えることが解決策になります。
そして、その解決策が見えるには、実は昔々の歯周補綴治療、総義歯治療とかの素養が生きて来るのです。
だから、ビフォーインプラント、なのです。
今日は、インプラントの持つ可能性を改めて再確認していただくようなお話を書きました。
文章がこなれていなかったら御免なさい。
今日はここまでです。
では又。
インプラントが秘めている可能性、と言う書き方をしたのは、現在でも尚今日紹介するような治療方法は一般的ではなく、近未来的な治療方法の紹介に成るからです。
今の若い先生方は、歯周補綴治療と言うものを知らないかもしれません。
部分床義歯は勿論知っているでしょうが、それも近い将来ではどうなるのかかなり懐疑的です。
総義歯は高齢化社会の中で、世界的に見ても増加傾向は衰えず、必要性が高いでしょうが、それでもインプラント・オーバー・デンチャーIODがかなり一般的になることでしょう。
これらは言わずもがなで、全てインプラントがもたらした歯科治療への決定的な変革です。
かつて絶対視された歯周補綴はインプラントで行われなくなり、部分義歯はインプラントに取って代わられるか、やはりIODで決定的に変わるでしょう。
総義歯もIODへと向かうでしょう。
これだけでは、インプラントの可能性を紹介したとはとても言えない、当り前の内容です。
それでは物足りなさ過ぎるでしょうから、インプラントがもたらす、一番重要な歯周補綴治療の概念が決定的に変わる、変わったお話をしましょう。
それらを理解する為に、まず歯周補綴治療、今現在の到達点の解説を私なりにします。
歯周補綴とは、重症歯周病で咬合崩壊してしまった患者さんを歯周病治療をして、全ての歯牙を連結補綴して、長期的にメインテナンスして保全して行く治療方法です。
今のような再生歯周治療のなかった切除治療しかなかった時代ですし、全ての歯を連結固定して補綴するほど削り込むため、歯髄が犠牲になることがとても多く、根管治療の予後の悪さも相まって、連結した事での歯周病の再発、根面が露出してしまって多くが虫歯に成り、と言うとにかく色々と問題が多い、難しい治療方法でした。
それでもその当時にはそれしかなく、更にはM.アムステルダムによる20年以上の経過症例の伝説があり、皆がそれに憧れ、そこを目指したのです。
かつてはそれしかなく、難しい歯周病の治療は皆が四苦八苦していた為、止むを得なかった事情もあります。
又、ナソロジーと言う咬合理論の普及によるフルマウスリコンストラクションが、これもまた憧れの目で見られていた為、余計に歯周補綴は志あるDR達によって施術され続けて来たのです。
もう20年以上も前の話です。
しかし、インプラント治療が劇的にこの治療を駆逐し、今では殆ど用いられない状況にまでにしました。
生じてしまった欠損、予後の悪い歯に対してインプラントを用いれば、残る歯の歯髄処置もする必要はなく、補綴被せ物にする必要もなく、再生歯周治療で歯を支える骨、歯茎の組織の維持安定も計れるようになったからです。
これが、一般的に知られているインプラント治療の効用、入れ歯を避けられる、残っている歯に負担を掛けないで済む、と言う詳しい内容です。
しかし、実は現在でも尚、長期的予後を考える場合、歯周治療は基本として絶対的に存在し続けなければならず、歯周治療が先に来る事で、歯が揺れる、咬合が安定しない、治療期間が長くなる、と言う欠点は克服されていません。
基本に忠実な、予後の確実に読める治療をしようとするなら、残ってくれる歯だけで噛むしかなく、患者さんは大変です。
インプラントを使うにしても、歯周治療の終了、少なくとも初期の炎症がコントロールされている状況での使用になってしまい、オッセオインテグレーションして使えるようになるまでには、時間が掛かるのが当り前のままでした。
が、現在のインプラントは即時荷重治療も可能に成って来ており、咬合機能回復、維持安定が直ぐに出来ると言うことまであり得るようになって来たのです。
更に言えば、即時荷重出来る位のインプラントなら、歯周病治療上で歯周病に掛かっている歯の保存出来るようにするための固定、歯牙の位置の位置補正の矯正用のアンカー固定源としても活用出来る、口腔内の再構築の大きな助っ人になれるもの、と分り始めているのです。
即時荷重出来ることで奥歯でのしっかりとした咬合を確立でき、そのお陰で残存歯の負担軽減が計られ、位置補正MTMまで出来る訳です。
これは昔金科玉条として信じられて来た、歯周補綴の概念を根本から変えてしまうものです。
インプラントの持つ凄い可能性とは、直ぐにしっかりとした固定源、噛める所ができる、と言うことなのです。
つまり、即時荷重出来るようになることで、インプラントの使い道、適用方法が劇的に色々と増え、早く綺麗に口腔内を再構築できるようになるのです。
但し、ここまでのことが出来るようになる為には、即時荷重するインプラントの3次元的な位置関係をが見抜けないといけません。
何処にどう配置するのか、これが物凄く重要なのです。
それには、最終的な完成図が見えることが解決策になります。
そして、その解決策が見えるには、実は昔々の歯周補綴治療、総義歯治療とかの素養が生きて来るのです。
だから、ビフォーインプラント、なのです。
今日は、インプラントの持つ可能性を改めて再確認していただくようなお話を書きました。
文章がこなれていなかったら御免なさい。
今日はここまでです。
では又。