お約束通りに、早めにアップします。前回の続きです。
上顎の咬合床は完成出来ましたでしょうか?
ロウ提の段階で、既に前後左右のバランスで顔面に対して綺麗に出来ている事が非常に重要な事を繰り返して置きます。
それが終了したら、4,6相当部にBB弾を半分埋め込む、これで咬合採得の準備が出来ました。
上顎の咬合床は、簡単に落ちないようにファストン、粉末状の糊を使って患者さんの口腔内に入れて置いて下さい。
ファストンは付け過ぎない事、パラパラで良いです。
いよいよ下顎に咬合床を入れて、咬合位を決めて行かなければいけません。
下顎のロウ提は、必ず臼歯部だけ、分かり難ければ犬歯部相当の後ろ辺りから臼歯後隆起までだけに付けます。
パラフィンワックスを軟化して、10mm位の幅で厚みは5枚分程度で付けて下さい。
そして、ロウ提が温かくて柔らかいうちに口腔内に入れて噛ませ、BB弾の圧痕を付けます。
咬合の高さは、丁度良い所から低いなと思える所まで噛ませるのがコツです。
勿論、咬合床の当たりとかがない状態で、痛んでいないかどうかが凄く重要です。
少しでも痛む時には、そちらの調整を最優先して下さい。
咬合を決める時には痛くない事、これは必須条件です。
前歯にロウ提を付けないのは、患者さんが前噛みにならないようにです。
奥で噛んで下さいね、と必ず良く説明して置き、顎の先を軽く支え誘導するのが良いでしょう。
この時に、おずおずと噛む患者さんがいますが、これが一番拙いです。
余り意識させずに、すっと噛ませる、これがベストです。
但し、いきなりのパッと噛んでしまうのもいけません。
これらは患者さんには意外に難しいことなので、事前に練習させて置くと良いでしょう。
無意識ですっと噛む、が正解です。
必ず、低いなと言う所まで噛ませて下さい。
これもコツです。
低い位置まで噛み込ませると、顎は必ず後ろに行過ぎない関節にきちんと骨同士が噛み合っている状態になるからです。
そして、下顎のロウ提を取り出して診て下さい。
BB弾の痕が4つとも綺麗に出ていますか?
出ていればOK、次に行けます。
まず始めのうちは4つとも綺麗には出て来ないでしょう。
それが普通です。
はみ出ているロウ提は綺麗にして違和感のないように下さい。
では圧痕にワックスを注いで、又すっと噛ませます。
これを何度か調整して、4つが均等になるようにして下さい。
ここが肝です。
もしかしたら、BB弾の位置が悪いかも知れません。
その場合は、BB弾の位置を治して下さい。
そして、そのBB弾が噛みそうな所を軟化して噛ませて圧痕を作って下さい。
下のロウ提の修整も同様です。
とにかく4つの圧痕が綺麗に出ること、これをして下さい。
そうこうしながら、少しずつ咬合を上げて行って下さい。
BB弾の窪みだけで修整が出来るのが、この方法の利点です。
しかも、左右前後のバランスも見れるのです。
4つが均等になれば、顎の位置はかなり良い位置に来ている、と判定出来ます。
BB弾は半分で4mmありますから、その範囲内で咬合の高さはまず良い所まで上がる筈です。
圧痕が均等かな、と成ったら、シリコン印象材で圧痕が均等なのを確かめて下さい。
上手に出来ていると、患者さんはもうすっすっと何度でもそこで綺麗に噛める筈です。
ここまで出来て、咬合位は決定できました。
重要な概念、咬合の高さに付いてですが、先生方の美観と患者さんの望みで計って、丁度良い所にして下さい。
無責任のようですが、それがベストなのです。
先生方は歯科医ですから雰囲気で分かるでしょうし、患者さんも自分の顔ですからこれ位と言う希望がある筈だからです。
BB弾4つ球使っての方法、是非やって見て下さい。
それでは次回、いよいよ咬合圧印象です。
上顎の咬合床は完成出来ましたでしょうか?
ロウ提の段階で、既に前後左右のバランスで顔面に対して綺麗に出来ている事が非常に重要な事を繰り返して置きます。
それが終了したら、4,6相当部にBB弾を半分埋め込む、これで咬合採得の準備が出来ました。
上顎の咬合床は、簡単に落ちないようにファストン、粉末状の糊を使って患者さんの口腔内に入れて置いて下さい。
ファストンは付け過ぎない事、パラパラで良いです。
いよいよ下顎に咬合床を入れて、咬合位を決めて行かなければいけません。
下顎のロウ提は、必ず臼歯部だけ、分かり難ければ犬歯部相当の後ろ辺りから臼歯後隆起までだけに付けます。
パラフィンワックスを軟化して、10mm位の幅で厚みは5枚分程度で付けて下さい。
そして、ロウ提が温かくて柔らかいうちに口腔内に入れて噛ませ、BB弾の圧痕を付けます。
咬合の高さは、丁度良い所から低いなと思える所まで噛ませるのがコツです。
勿論、咬合床の当たりとかがない状態で、痛んでいないかどうかが凄く重要です。
少しでも痛む時には、そちらの調整を最優先して下さい。
咬合を決める時には痛くない事、これは必須条件です。
前歯にロウ提を付けないのは、患者さんが前噛みにならないようにです。
奥で噛んで下さいね、と必ず良く説明して置き、顎の先を軽く支え誘導するのが良いでしょう。
この時に、おずおずと噛む患者さんがいますが、これが一番拙いです。
余り意識させずに、すっと噛ませる、これがベストです。
但し、いきなりのパッと噛んでしまうのもいけません。
これらは患者さんには意外に難しいことなので、事前に練習させて置くと良いでしょう。
無意識ですっと噛む、が正解です。
必ず、低いなと言う所まで噛ませて下さい。
これもコツです。
低い位置まで噛み込ませると、顎は必ず後ろに行過ぎない関節にきちんと骨同士が噛み合っている状態になるからです。
そして、下顎のロウ提を取り出して診て下さい。
BB弾の痕が4つとも綺麗に出ていますか?
出ていればOK、次に行けます。
まず始めのうちは4つとも綺麗には出て来ないでしょう。
それが普通です。
はみ出ているロウ提は綺麗にして違和感のないように下さい。
では圧痕にワックスを注いで、又すっと噛ませます。
これを何度か調整して、4つが均等になるようにして下さい。
ここが肝です。
もしかしたら、BB弾の位置が悪いかも知れません。
その場合は、BB弾の位置を治して下さい。
そして、そのBB弾が噛みそうな所を軟化して噛ませて圧痕を作って下さい。
下のロウ提の修整も同様です。
とにかく4つの圧痕が綺麗に出ること、これをして下さい。
そうこうしながら、少しずつ咬合を上げて行って下さい。
BB弾の窪みだけで修整が出来るのが、この方法の利点です。
しかも、左右前後のバランスも見れるのです。
4つが均等になれば、顎の位置はかなり良い位置に来ている、と判定出来ます。
BB弾は半分で4mmありますから、その範囲内で咬合の高さはまず良い所まで上がる筈です。
圧痕が均等かな、と成ったら、シリコン印象材で圧痕が均等なのを確かめて下さい。
上手に出来ていると、患者さんはもうすっすっと何度でもそこで綺麗に噛める筈です。
ここまで出来て、咬合位は決定できました。
重要な概念、咬合の高さに付いてですが、先生方の美観と患者さんの望みで計って、丁度良い所にして下さい。
無責任のようですが、それがベストなのです。
先生方は歯科医ですから雰囲気で分かるでしょうし、患者さんも自分の顔ですからこれ位と言う希望がある筈だからです。
BB弾4つ球使っての方法、是非やって見て下さい。
それでは次回、いよいよ咬合圧印象です。