暫らく間が開いてしまいましたが、インプラント関係の話を又、書きます。
今まで、治療計画の話をひたすらして来ました。
計画が実は一番大事、徹底的に考え尽くされた計画を持って臨むべし、と言うのが結論です。
所謂戦略と戦術の違い、一般的にインプラントをし始めた歯科医は、戦術の方にばかり興味が行ってしまっていて、戦略、大局観が抜け落ちているのではないのか、と言う指摘でした。
この話は折に触れ何度でもして行きたいと思いますが、時には戦術、具体的な技術論の話をしたいと思います。
そこでまずは、皆さんが一番関心があるインプラントの植立、特に即時荷重を達成する為の初期固定、植立トルクをどうやって得るのか、の話題に今日は触れましょう。
初期固定は高く得るのがインプラント成功の鉄則です。
特に即時荷重を狙う場合、35N以上の植立トルクを得る事は必須と考えられています。
しかし、インプラントを支える骨の方には常に一定ではありません。
それどころか千差万別です。
ここら辺の事を患者さんは知らないで、自分の体験談だけでやれインプラントは簡単だとか、難しいとか語ってしまうのです。
こう言う実情もインプラントを混乱させている一因である事は知っていただきたい、と思います。
とにかく、患者さんごとによって骨と言うのは全く違うのです。
男女差、年齢の差、体格の差、色々な個体差があって、骨は全く違うのです。
実体験でも体格ががっしりしている男性なのに、骨が華奢でスカスカ、と言う方もいました。
逆に小柄のお婆ちゃんなのに、骨がしっかりとして密度もあった方もいました。
遺伝の差も大きいでしょうが、普段の食事の差も大きいと思います。
まずは、骨の断面での濃度、密度のちゃんとしている方が、初期固定も得易く、インプラント治療に向いているでしょう。
密度は濃過ぎても、薄過ぎてもいけません。
中には、真っ白な骨の方がいてビックリしますが、そう言う方は固過ぎて駄目です。
なので、まず骨の質への診断が重要でしょう。
私自身はtype2,3を第一選択としています。
そして、大体5mm程度の骨の厚み、幅、高さがあれば、即時荷重を狙いに行きます。
実際の症例では3mm位しかないんじゃ、と言う場合でも出来ている場合がありますが、それは色々と工夫をして5mm程度のエクスパンジョンしているのです。
昔習った三平方の定理です。
3×4×5の三角形のお話なのです。
3mmしかない厚みに見えていても、使いようによっては5mm支えるところが出来る。
更に言えば、骨は植物のような性質をしている、と言うのを利用します。
つまり削り取ってしまえば、骨はなくなるだけですが、力を掛けて曲げたり、押し広げたりすればインプラントの入るスペースは創れる、と言う事です。
しかも、生きている骨をそのまま動かすだけでインプラントを立てれば、インプラント周囲は最初から活発に生活している骨細胞になり、オッセオインテグレーションも早くなる、と言う事です。
患者さん達は正確には知らないでしょうが、インプラントを植立する為に骨に穴を開ける場合、殆どの先生が削るしか出来ないのです。
しかし、骨は削られると表面が必ず一旦細胞破壊されます。
そうして出来た穴にインプラントは入る訳です。
しっかりと留まって見えるでしょうが、骨の中の硬い組織の残骸が支えているだけにすぎません。
その為に、一回破壊された細胞組織を生体は取り除いてから、正常な細胞が生着してオッセオインテグレーションをするのです。
だから、インプラントは骨に付くまでに時間が掛かるのです。
ところが、削らないで、生体に優しく力を加えて骨を塊で動かすと、そこは生きている細胞の塊です。
だから、私のインプラントは一般常識を壁を破って驚異的なスピードでくっ付くし、即時荷重してもそのまま成功するのです。
私はこの方法を実は1998年、開業直後から始めました。
その延長で即時荷重も始めたのですが、自分は成功するだろう、と言う直感はありました。
その当時は、完全に頭がおかしい、と言われました。
でも怯まずにやり続け、成果は出ていたので、結果的に良かった、と今でも確信しています。
骨は削らない、動かして何とかする。
これを概念の変化として、まず受け入れて下さい。
先生方の臨床が変わられる事を約束します。
今まで、治療計画の話をひたすらして来ました。
計画が実は一番大事、徹底的に考え尽くされた計画を持って臨むべし、と言うのが結論です。
所謂戦略と戦術の違い、一般的にインプラントをし始めた歯科医は、戦術の方にばかり興味が行ってしまっていて、戦略、大局観が抜け落ちているのではないのか、と言う指摘でした。
この話は折に触れ何度でもして行きたいと思いますが、時には戦術、具体的な技術論の話をしたいと思います。
そこでまずは、皆さんが一番関心があるインプラントの植立、特に即時荷重を達成する為の初期固定、植立トルクをどうやって得るのか、の話題に今日は触れましょう。
初期固定は高く得るのがインプラント成功の鉄則です。
特に即時荷重を狙う場合、35N以上の植立トルクを得る事は必須と考えられています。
しかし、インプラントを支える骨の方には常に一定ではありません。
それどころか千差万別です。
ここら辺の事を患者さんは知らないで、自分の体験談だけでやれインプラントは簡単だとか、難しいとか語ってしまうのです。
こう言う実情もインプラントを混乱させている一因である事は知っていただきたい、と思います。
とにかく、患者さんごとによって骨と言うのは全く違うのです。
男女差、年齢の差、体格の差、色々な個体差があって、骨は全く違うのです。
実体験でも体格ががっしりしている男性なのに、骨が華奢でスカスカ、と言う方もいました。
逆に小柄のお婆ちゃんなのに、骨がしっかりとして密度もあった方もいました。
遺伝の差も大きいでしょうが、普段の食事の差も大きいと思います。
まずは、骨の断面での濃度、密度のちゃんとしている方が、初期固定も得易く、インプラント治療に向いているでしょう。
密度は濃過ぎても、薄過ぎてもいけません。
中には、真っ白な骨の方がいてビックリしますが、そう言う方は固過ぎて駄目です。
なので、まず骨の質への診断が重要でしょう。
私自身はtype2,3を第一選択としています。
そして、大体5mm程度の骨の厚み、幅、高さがあれば、即時荷重を狙いに行きます。
実際の症例では3mm位しかないんじゃ、と言う場合でも出来ている場合がありますが、それは色々と工夫をして5mm程度のエクスパンジョンしているのです。
昔習った三平方の定理です。
3×4×5の三角形のお話なのです。
3mmしかない厚みに見えていても、使いようによっては5mm支えるところが出来る。
更に言えば、骨は植物のような性質をしている、と言うのを利用します。
つまり削り取ってしまえば、骨はなくなるだけですが、力を掛けて曲げたり、押し広げたりすればインプラントの入るスペースは創れる、と言う事です。
しかも、生きている骨をそのまま動かすだけでインプラントを立てれば、インプラント周囲は最初から活発に生活している骨細胞になり、オッセオインテグレーションも早くなる、と言う事です。
患者さん達は正確には知らないでしょうが、インプラントを植立する為に骨に穴を開ける場合、殆どの先生が削るしか出来ないのです。
しかし、骨は削られると表面が必ず一旦細胞破壊されます。
そうして出来た穴にインプラントは入る訳です。
しっかりと留まって見えるでしょうが、骨の中の硬い組織の残骸が支えているだけにすぎません。
その為に、一回破壊された細胞組織を生体は取り除いてから、正常な細胞が生着してオッセオインテグレーションをするのです。
だから、インプラントは骨に付くまでに時間が掛かるのです。
ところが、削らないで、生体に優しく力を加えて骨を塊で動かすと、そこは生きている細胞の塊です。
だから、私のインプラントは一般常識を壁を破って驚異的なスピードでくっ付くし、即時荷重してもそのまま成功するのです。
私はこの方法を実は1998年、開業直後から始めました。
その延長で即時荷重も始めたのですが、自分は成功するだろう、と言う直感はありました。
その当時は、完全に頭がおかしい、と言われました。
でも怯まずにやり続け、成果は出ていたので、結果的に良かった、と今でも確信しています。
骨は削らない、動かして何とかする。
これを概念の変化として、まず受け入れて下さい。
先生方の臨床が変わられる事を約束します。