大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

次代へ捧げる、即時荷重・極小侵襲・審美インプラントへの道11 骨を活かす

2011年06月21日 | 日々のインプラント臨床の話
暫らく間が開いてしまいましたが、インプラント関係の話を又、書きます。

今まで、治療計画の話をひたすらして来ました。

計画が実は一番大事、徹底的に考え尽くされた計画を持って臨むべし、と言うのが結論です。

所謂戦略と戦術の違い、一般的にインプラントをし始めた歯科医は、戦術の方にばかり興味が行ってしまっていて、戦略、大局観が抜け落ちているのではないのか、と言う指摘でした。

この話は折に触れ何度でもして行きたいと思いますが、時には戦術、具体的な技術論の話をしたいと思います。

そこでまずは、皆さんが一番関心があるインプラントの植立、特に即時荷重を達成する為の初期固定、植立トルクをどうやって得るのか、の話題に今日は触れましょう。

初期固定は高く得るのがインプラント成功の鉄則です。

特に即時荷重を狙う場合、35N以上の植立トルクを得る事は必須と考えられています。

しかし、インプラントを支える骨の方には常に一定ではありません。

それどころか千差万別です。

ここら辺の事を患者さんは知らないで、自分の体験談だけでやれインプラントは簡単だとか、難しいとか語ってしまうのです。

こう言う実情もインプラントを混乱させている一因である事は知っていただきたい、と思います。

とにかく、患者さんごとによって骨と言うのは全く違うのです。

男女差、年齢の差、体格の差、色々な個体差があって、骨は全く違うのです。

実体験でも体格ががっしりしている男性なのに、骨が華奢でスカスカ、と言う方もいました。

逆に小柄のお婆ちゃんなのに、骨がしっかりとして密度もあった方もいました。

遺伝の差も大きいでしょうが、普段の食事の差も大きいと思います。

まずは、骨の断面での濃度、密度のちゃんとしている方が、初期固定も得易く、インプラント治療に向いているでしょう。

密度は濃過ぎても、薄過ぎてもいけません。

中には、真っ白な骨の方がいてビックリしますが、そう言う方は固過ぎて駄目です。

なので、まず骨の質への診断が重要でしょう。

私自身はtype2,3を第一選択としています。

そして、大体5mm程度の骨の厚み、幅、高さがあれば、即時荷重を狙いに行きます。

実際の症例では3mm位しかないんじゃ、と言う場合でも出来ている場合がありますが、それは色々と工夫をして5mm程度のエクスパンジョンしているのです。

昔習った三平方の定理です。

3×4×5の三角形のお話なのです。

3mmしかない厚みに見えていても、使いようによっては5mm支えるところが出来る。

更に言えば、骨は植物のような性質をしている、と言うのを利用します。

つまり削り取ってしまえば、骨はなくなるだけですが、力を掛けて曲げたり、押し広げたりすればインプラントの入るスペースは創れる、と言う事です。

しかも、生きている骨をそのまま動かすだけでインプラントを立てれば、インプラント周囲は最初から活発に生活している骨細胞になり、オッセオインテグレーションも早くなる、と言う事です。

患者さん達は正確には知らないでしょうが、インプラントを植立する為に骨に穴を開ける場合、殆どの先生が削るしか出来ないのです。

しかし、骨は削られると表面が必ず一旦細胞破壊されます。

そうして出来た穴にインプラントは入る訳です。

しっかりと留まって見えるでしょうが、骨の中の硬い組織の残骸が支えているだけにすぎません。

その為に、一回破壊された細胞組織を生体は取り除いてから、正常な細胞が生着してオッセオインテグレーションをするのです。

だから、インプラントは骨に付くまでに時間が掛かるのです。

ところが、削らないで、生体に優しく力を加えて骨を塊で動かすと、そこは生きている細胞の塊です。

だから、私のインプラントは一般常識を壁を破って驚異的なスピードでくっ付くし、即時荷重してもそのまま成功するのです。

私はこの方法を実は1998年、開業直後から始めました。

その延長で即時荷重も始めたのですが、自分は成功するだろう、と言う直感はありました。

その当時は、完全に頭がおかしい、と言われました。

でも怯まずにやり続け、成果は出ていたので、結果的に良かった、と今でも確信しています。

骨は削らない、動かして何とかする。

これを概念の変化として、まず受け入れて下さい。

先生方の臨床が変わられる事を約束します。


6月20日(月)のつぶやき

2011年06月21日 | Weblog
13:33 from web
運が悪い方は姿勢が定まらない。ユラユラ揺れている。予定を組んでも、後から入って来る出来事を優先したりして、変更する事が多い。プロの世界では、基本的には予定変更ばかりしていたら全く食えるようになれない。プロの歌手が、コンサートキャンセルしてばかりいたら誰も聞きに来なくなるだろう。
13:39 from web
患者さんは、病気を治したいならキチンとしたプロの患者さんになった方が良い。患者さん学と言うものを真面目に知った方が良いだろう。病気、疾病には介入すべきタイミング、逃がしてはいけない瞬間があったりする。それを逃すと、取り戻すのはとても大変になるし、取り戻せない事すら起きてしまう。
13:43 from web
歯周病は自覚症状がなく進行し続ける。重要な事だが、かなり進行しないと痛みが不具合は出ない。だから怖いのだ。何かに似ている事に気が付いて欲しい。そう癌だ。痛みなく自覚症状なく進行し、不具合が出た時にはかなり進行してしまっている。とても良く似ている。自覚症状は、全く当てにはならない。
13:49 from web
歯周病も再生外科でかなり色々出来るように成って来ているが、患者さんが非協力的だと全く効果はない。運が悪い患者さんの典型だろう。そこまで進行している患者なんだ、と自分で自覚して、予定組んでチャンと治療しないと難しいのを、もっと良く理解して欲しい。コロコロ予定変更してばかりは拙い。
13:54 from web
治す側の本音で、キャンセルして予定変更ばかりする患者さんと、真面目にチャンと来る患者さんでは気合の入れ方が違ってくるだろう。どちらが良いのか、患者さん側も考えた方が良い。医療人とて人なのを忘れては拙いだろう。それ以前に、約束を守る事は、人としてのマナーである事を思い出して欲しい。
19:20 from web
無理矢理急患で前歯が大変だからで入って来て、応急処置して綺麗にしたら、根菅治療の予約も入れないで帰る。患者さんの態度として、ハッキリ言ってかなり拙いだろう。こう言う患者さんが医療人を腐らせる。
20:59 from Keitai Web
俺がやろうとしている事なんか蟷螂の斧にしか過ぎない、って思う。世界最先端は何でもない。幾ら教えて鍛えても下は育たないし、患者はその場かぎりで予約すら取らない。こういう時仕事が嫌になる。小人救い難しは人の世の常、我も小人なれば、救われず。ただ前を向こう、と思う。
by mgenchan on Twitter