大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

後何年生きられるのか分らないのにインプラントなんて勿体ない、と言うのは間違ってます!

2011年07月05日 | 日々のインプラント臨床の話
60代以上になられている患者さんが良く言われる、インプラントしたくない理由の言葉が、題名のもう何年生きられるか分らないのに、高額治療のインプラントまではしたくない、そこまでお金使うのは勿体ない、と言うのがあります。

確かに、後何年生きられるのか?は誰にも正確には分かりません。

寿命、生死だけは神様にしか分らない、自分ではどうしようもない問題です。

体に気を付け長生きして、今持っている蓄えを少しずつ切り崩しながら生きて行かなければいけないかもしれないし、もしかして癌などの病気になってしまって、医療費としてかなりの金額が必要になってしまうかも知れない。

中には、子供、孫を援助してあげなければいけない、面倒を見て貰うから同居用の改築で費用負担をされる方もいるかも知れません。

何があるのが分らないのが人生であり、生きていると言うこと、と知りながらも、人は誰でも行く末、自分の今後の人生を思う時、漠然とした不安、暗い気持ちになってしまうのは止むを得ないのでしょう。

とにかく諸事情があって、インプラントのような高額の自費治療なんてとんでもない、と言う理由を持っている患者さんは沢山いるのが実情です。

要するに、自分の今後の人生とインプラントに掛かる費用、期間、肉体的負担などを天秤に掛けて割に合わない、と感じているのが本当の気持ちなのです。


こう言うことが起きた時、私が思い出す印象深い患者さんのお話があります。

実際に私の所にご相談にいらっしゃった患者さんに、宜しければと聞いていただくことも多いお話を、今日はブログで書かせていただきます。

その患者さんは70歳に成ったばかりの男性患者さんでした。

口腔内は上顎の喪失歯は多数に及び、歯周病があり、グラグラで、対する下顎はそれなりに歯はまだ残っていましたがやはり歯周病で揺れており、殆んど噛めない、丸呑みで軟らかい食事ばかり、後は晩酌でお酒、と言う生活を60過ぎて暫くしてから、ずっと送られていた、と言う状況でした。

私が入歯の名人であるとの評判を聞いて、入歯で治して欲しい、それも出来るだけ早く、と言うご希望でした。

しかし、その方の歯の残り方はすれ違いと言うもので、特に下顎の前歯が最後まで残っている為に、どんなに頑張って入歯作っても上顎の入歯が転覆して全く噛めない、しかも残っている奥歯も揺れている、と言う難しい状況だったのです。

このような状況の時、患者さんを救うには全ての歯を抜いて総義歯にしてしまうか、残っている歯全て歯茎の高さでカットして根の治療をして、やはり総義歯を入れるか、上顎は歯を全て抜歯して、下顎は奥歯には抜歯即時インプラント植立して即時荷重で直ぐに綺麗な仮歯を固定式で入れて差し上げるか、である、と私は説明しました。

治療に要する期間、掛かる費用、体の負担をそれぞれに説明したところ、その方はインプラントなんてとんでもない、私の知り合いで大変な思いをしている方がいる、と言う反応でした。

では、総義歯プランで、全ての歯を抜くのか、残せる歯を根だけ残してカットしてにするのか、になりました。

ところが、その方の歯周病の進行はかなりのもので、骨が凸凹している状態であり、何をするにしても痛みなくガッチリ噛める、何でも食べられるになるには非常に難しいだろう、と言う現状を患者さんはレントゲン写真を見て、私の話を聞いて理解してくれるようになっていったのです。

特に大きな問題は下顎の状態にありました。

かなりの歯周病の進行があり、厳しいのが明白だったのです。

通常なら骨の凸凹を入歯の為に平らにするしかない、つまりせっかく残っている骨まで削ってしまうしかない、と言うことです。

そう言う話をし続けているうちに、患者さんは私の目的はしっかりと噛める事、それも1日でも早く、痛くなく、今まで10年以上も入歯で苦しんで来たのをがらりと入れ替えてしまいたい、大好物のステーキが又かじれるようになりたい、と本音で言って下さるようになって来たのです。

先生、本音で言って下さい。私が直ぐに食べれる治療方法はどうすれば良いんですか?と言われたのです。

私は、それを聞いて渋々と実はやはりインプラントを下顎の奥歯に使えたら良いんですが・・・と話しました。

患者さんには、その時も後何年生きられるか、これから幾らお金要るのか分からないから、高いよね、と言われてしまいました。

奥様も医者嫌いで、歯が悪いんだけど放置しているんだ、と言うご家族の事情までもお話して下さいました。


色々と話しているうちに、私独特の治療方法、抜歯即時植立即時荷重を下顎なら一気に出来て、しかも殆んど痛みもないし、腫れもないし、何よりも骨の再生まで出来てなだらかに骨の形態を造れる、と言う話に患者さんは最終決断をされたようです。

歯周病治療も一気に治し、左右の奥歯を抜歯し、インプラントを植立して綺麗な仮歯を固定で入れられ、骨、歯茎まで平らになだらかに再生する、1回限りの手術を頑張れば噛めるようになるんだ、が決め手になったと言う事でした。

その時に患者さんは、幾つまで生きられるのか分らないけど、早く治ってガッチリ噛めるようにしたい、先生任せましたよ、と言って下さいました。


上顎に関しては、全て抜歯して総義歯で何とか出来る、と言うことで治療計画は決まりました。


治療期間は3ヶ月少々で済みました。

正確には、上顎の総義歯を金属床で頑丈にする、と言うことで初診から半年後に総義歯を作製し、より快適になった、と喜んで下さいました。


その後、奥様もご紹介で通院され、更には、インプラントまでさせていただくことになりました。

これで、万事上手く行った、とハッピーエンドの物語で、私は良かったなー、と安堵してメインテナンスへと移行しました。


しかし、初診から3年後、ある日突然奥様が来院されました。

ご主人がメインテナンスでお越し下さってから2ヶ月でした。

先生、お世話になりました、実は主人の49日の法要が終り、落ち着きましたので、ご挨拶に参りました。と言われ、目の前が真っ白になりました。

ご主人は急性のクモ膜下出血で、メインテナンスで来られた日から程なく急逝されたのです。

大事があって、急いで奥様が駆け付けた時には、もう事切れていたそうです。

それから、お葬式を出し、法事でばたばたし続け、49日が終わって私の元にご報告に来て下さった訳です。


奥様は、先生の所に早く来たかった、主人がいつもいつも凄く感謝していた、亡くなる前日も好物を噛み締めて美味しく味わっていた、天国でも主人が困らないように、入歯はお棺に入れました、と色々と話して下さいました。

さすが先生が治して下さったインプラントは、見事に下顎の骨に付いていましたよ、と涙を浮かべながら感謝の言葉を告げて下さったのです。


私は茫然として、高額の治療をお願いして3年も使っていただけず、残念です。というのがやっとでした。

すると、奥様は眼は潤んでいましたが、ニコニコ笑いながら、先生主人は先生のお陰で最後の最期まで美味しく食べられて、いつもいつも良かった良かった、と言っていましたんですよ。私も、先生に掛かる前の状態で、歯が悪いまま最期の3年を送らせないで本当に良かった、と心から思ってます。

先生にお任せしたからこそ、直ぐに噛めるようになった、他だったら2年以上掛かってしまう、と説明聞いていましたし、手術した日から噛めていて、人生最後の3年を満足して食事できるように治れて本当に喜んでいたんです。

3年しか使えなかったじゃなくて、最期の何よりも大切な時を心置きなく噛める、味わえる人生送れたんです。これで本当に良かったんです。

と、私を励まして下さったのです。

本当に愛するご主人を突然に亡くされ、大変なのは奥様な筈なのに、ご主人が心から感謝していたことを伝えに来て下さったのです。


この出来事があってから、私は考え方が全く変わりました。

人生はいつでもその時に出来るベストの事を全力でするのが良いのだ、と。

後から振り返ってあの時にああして置けば良かったのに、と言う人生は残念な結果になってしまう。


このお話を聞いて下さった患者さんは、例え少ししか使えなくても、痛くない、心配ない、美味しい食事が出来るのは人をとても幸せにしてくれる、その思い、経験こそが大事なことなんです、と理解して下さいます。

そのお陰なのか、90歳直前の患者さんが抜歯即時植立即時荷重インプラント治療をして下さることまで起きました。

今はその方も92歳を越え、元気そのものです。


人生は何時終わるのか誰にも分からない。

だから、私は一気に治し、治った後の人生を心から楽しんで欲しい。

4年も5年も漫然と人生が続くのが当り前のように考え、長い治療期間、何回もの手術、待たせてしまうのは考え直そう、と硬く確信するに到りました。


これが答えになっているのかどうかは、私には分りませんが、痛くなく、早く、快適に食事が営めるのは、人にとって最期まで残る生き甲斐、生きている意味そのもの、だと思うのです。

その為に掛かる費用だと理解して下されば、人生そのものをリセットできる価格としてなら決して高過ぎるものではない、と私は自信を持って言い切れます。

先を見越し過ぎて暗い気持ちで過ごす人生は、お金があっても楽しいものなのでしょうか?

自分の残された人生の価値、それがインプラント治療で全く変わってしまう、と言うことを知って欲しいのです。

それだけの力を即時荷重、超低侵襲審美インプラント治療は持っています。

その事を強く教えて下さった、急逝された患者さんに心の底から感謝します。

奥様の褒め言葉が、私にとってかけがいのない財産になっています。


自分の人生の価値、意味。

どう考えるのか、逃げないで真摯に向かい合って下さい。

それは必ずあなたの人生にとって何よりのものとなることでしょう。


偉そうなことを書いて恥ずかしい限りですが、本音、真実の話です。

お役に成れば幸いです。

7月4日(月)のつぶやき

2011年07月05日 | Weblog
21:49 from goo
ヤンチャなインプラントDRのヤ... #goo_noritsugumatsumoto-implant1dr http://blog.goo.ne.jp/noritsugumatsumoto-implant1dr/e/1f8fc28e8cb04cd65ea1a3099c29b142
22:54 from Hatena
究極のインプラント公開します! http://d.hatena.ne.jp/genmatsumoto/20110704
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