大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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現在のインプラント治療は、過渡期なのです。

2011年07月23日 | 日々のインプラント臨床の話

インプラント治療は、今はそこそこの歯医者なら出しているモノに成り下がりました。


何処でやっても大して差がない、と患者さん達は感じています。


私は、非常に危険な時代に入ってしまった、今後10年近くインプラント周囲の歯茎のトラブルや、インプラント体による動揺のトラブル、脱落のトラブルが物凄く増えるだろうと危惧しています。


 


これから求められるのは、インプラントをただ立てられるだけの実力ではなく、インプラント含めたお口全体の環境整備、長期的予後の確立が歯科医の実力の差となってくるであろう、と予想します。


昔は患者さんも歯医者も歯を1本1本だけで考え、そこの修復、抜歯、ブリッジ、入れ歯が仕事の殆どだったのでしょうが、今後は全体的に物事を考える、老化現象による崩壊、歯の喪失によるトラブルを未然に出来るだけ抑え込むにはどうしたら良いのか、を提示でき、患者さんと供にお口を守り、更には体全体の健康を守るのが歯科医の仕事となるでしょう。


その為には、インプラント治療にどれだけ取り組んでいるのか、だけでは足りません。


インプラントの隣の歯、噛み合う歯、の健康は勿論、歯列全体のバランス、健康維持が何よりも大事に成ってくるのです。


 


少し専門的に成りますが、具体的には歯周病治療、虫歯の治療、神経の治療、噛み合わせを司る顎関節の治療、ぐらいは最低限見れないといけないと思います。


つまり、総合力、一つ一つがちゃんとできて、それを集約できる実力が求められる、と言う事です。


 


インプラント治療を考える場合、その歯科医がインプラントに精通しているのは勿論、通常の歯科治療にもかなりのレベルで行える、これが鍵に成るのです。


 


この見分けが最重要に成るでしょう。


ところが、これが非常に難しい。


 


痛くなくさっさと治してくれる歯医者が、皆名医かと言うと、そうではない事は皆さんの方がご存知でしょう。


あそこは良いよ、と言う評判は、評価しているのが素人さんである患者さんですから、それも止むを得ないと思います。


 


結局自分の足、努力をして見つけるしかないのが、現状でしょう。


 


それにしても、残念ながら患者さん達は見る目がない、と思わされる話をセミナーや学会では見せ付けられます。


ブログ、HP等で来ていますと言うプレゼンを見ていて、こりゃ拙いだろ、もっと上位の先生に紹介した方が良いんじゃないか?と思わされるのがしばしばだからです。


 


根本的解決策は、やはり業界全体の底上げしかないだろう、と私は思います。


自費の売り上げが絡むものですから、なかなか紹介は広がらないのが現状で、残念です。


 


 時間が経てば、本物は生き残りますから、それから本当のインプラントの発展の時期が来るのでしょう。


 


今は過渡期なのです。