大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

季刊 歯科医療新連載”MISを追究したインプラント -実践編-”始まります。

2011年08月16日 | 日々のインプラント臨床の話

丁度2年前2009年7月、恩師添島義和先生ご存命でいて下さった時、出版できた拙著”MISを追究したインプラント -患者さんのための低侵襲・即時荷重の実践-”、あれから2年が過ぎ、又続編を書かせていただけることに成りました。

2年経過して添島先生も亡くなり、インプラント業界も更に激動し、インプラント治療がまるで当り前の治療の一つになってしまったのかのような錯覚を覚える状況に到っている、と思われます。

私は拙著の中で、繰り返し繰り返し基本の重要性、一番重要なのは触診・触知である、と述べて来ました。

今、拙著の預言が幸いにも当たり、低侵襲、即時荷重、治療期間短縮がインプラントの本流となり、業界を大きく動かしています。

至極当然の事と言えば当然の事で、患者さんに取って楽な治療が求められ、それを実現する為に業界は蠢いて、胎動、出産の苦しみの真っ最中にあると私は考えます。

このような状態の世の中で、私は敢えて業界人達へ問う内容を、新たに出したいと思っています。

専門的な内容に関しては、申し訳ないのですが、そちらの方で読んでいただくように心からお願い申し上げ、ここでは予告のみにさせていただき、患者さん向けにお役に立つ情報を発信したいと思います。

 

新連載では、現在の業界全体への問題提議として、一般的と信じられている手法への懐疑点、それへの解決策として提示されている方法への問題点を指摘したい、と思っています。

1年間4回の連載をいただきましたので、1回1回内容濃く、要点を掘り下げ、私なりの解決策を提案したいと考えています。

 

と言う事で、患者さんにお役に立つ情報としては、低侵襲手術、即時荷重の情報を素直に信じて良いものかどうか、よくよく吟味して手術医を探すべきである、と言う事を提案したいと思います。

毎度毎度私がお願いしている事ですが、低侵襲、即時と言う表現、言葉は同じでも、実際の具体的内容に関しては全く違うものである、と言う事を知っていただきたいと思います。

低侵襲と言いながら、歯茎を切り開いてバリバリ剥がして処置しているものから、全く何も考えず歯茎をドリルで切り取ってそのままインプラントを捻じ込んでしまって、将来的に問題を抱えるものまで、千差万別になっています。

即時と言う表現でも、即時荷重、即時負荷でありながら、仮歯が入るのが直後から2日以内、2週間後まで、非常に幅が広くて収集が付いていない状況です。

唯一、抜歯即時植立と言う表現だけは、言葉通りに抜歯直後にインプラントを植立する、と言う具体的内容を意味し、差がないと思います。

その具体的手法に関しては、漸く口蓋側、舌側に寄せてやや深めに植立しよう、と言う方向性で一致して来ています。

私自身はこの表現は好んで用いず、抜歯後の骨が治癒する、安定する形態を考慮し、安定する位置へ植立する、と良いと解説したいと思います。

何故このような言い方を好むかと言うと、3次元、立体的に考えて骨の形態を考慮するべきだと信じているからです。

今現在は、審美的解決の為には、立体的に何処にインプラントを位置させて骨・歯茎を再生させれば良いか、が判明しています。

これが分ってしまえば、その通りにすれば良い、と言う訳になるのですが、これはそう簡単な話ではありません。

非常に繊細な技術、読みが必要とされるのです。

この読み通りに治療できれば、インプラント治療の成功は約束されます。

そう言うルールをチャンと学んでいて、実践出来ているDRを探される事が重要でしょう。

 

非常に堅い話を今日は書いていますが、頑張って読まれていただきたい、と思います。

今漸くインプラント治療は生物学的ルールが判明し出し、そこに如何に速く正確に到達出来るのか、と言う時代に成って来ています。

それと言うのも、色々なインプラント治療の成果が報告され、成功しているインプラントの状況が解明されて、それと同時に失敗してしまっているインプラントの原因、その対処方法が積重なって来ているからなのです。

更には、色々な治療方法の数々が報告され、その結果を比較検討出来る時代の到来を意味しています。

今後は、各種の方法の統合、改良改善が進み、つい昨日行われて来た治療が、最早古い、余りお勧めしない治療方法へとランク付けされる事でしょう。

 

今日は休み明けなので、堅くブログ書かせていただきました。

今日の内容が、皆さんのお役に立つ事を念じて、締め括ります。

ありがとうございました。