2000年当時から多数歯部分欠損へGBR骨造成をしながらインプラント即時荷重治療を始めた私は、たった1回の手術で全てを終わらせると言う果てしない途方もない夢を描いて、突き進み始めました。
それは正に狂っているのじゃないか、と蔑まれる位のもので、周囲の賛同は殆ど得られませんでした。
その当時の中では、今の礎と成っている補綴主導型治療の光芒の中で、時代の流れと全くそぐわないものだったのです。
その当時から、インプラントを補綴を主に考えて、骨とか歯茎を造成して植立すると言うのが王道だったからです。
時代は今もなおそうですが、補綴が主であり、インプラントはそれを支える為に何とかして周囲に骨とか歯茎を再生させなければいけない、と言う概念が支配的です。
この概念自体には、私は全く反対ではありませんが、行過ぎている外科手術の横行には、全く反対です。
と言うのも、私自身が全てを1回の手術でやろうと邁進しており、実績もかなり出せていました。
1回きりの手術でどんな難しいものでもGBR骨造成、インプラント植立、そこまで出来るなら2000年以前としては業界内で飛び抜けて凄い実績であり、そのレベルは今現在でも尚、世界最新として出している所も少なからずあります。
それに加えてハワイの2000年AAPから帰って来た後、即時荷重まで加えて出来ないかどうか、工夫をするようになったと言うのが真相です。
その頃の流れの中では、GBRと同時インプラント植立で世間は一般的に汲々としており、私自身も勉強仲間からその事で色々と教えてくれと聞かれる事も、とても多かったですから、それを普段からバンバン成功させていた私のレベルは、業界内でも頭一つ抜けているものだったのです。
そこに、即時荷重と言う、とても難しい解決しなければいけない課題として、神様からのご依頼としか思えないような患者さんとの出会いがあり、前例がない仕事にたった一人で立ち向かわなければいけなくなったのです。
右も左も分らない中、試行錯誤を繰り返し、極端な場合患者さんに協力頂いて毎日のように来て頂いて、メンテナンスを続けて成功させ続けてきたと言うのが、本当なら言いたいくない裏の実情です。
そうやって、患者さんと共にスタッフも巻き込んで3人4脚で、インプラント即時荷重同時GBRを成功させて来ました。
それはそれは必死の努力で、前人未到の荒野を切り開くと言う表現が正しくピッタリな感じでした。
私自身は、それだけ大変な事を成功させ続けて来ていましたので、自分の成果に十分に満足しており、世界的レベルで凄いと自己満足していました。
それだけでなく密かに、恩師であるDR.ラムの仕事を始めて見た時から類推して、自分のレベルはある面では追い越せているのではないだろうか、と自負もしていました。
そんな中で、20003年のAAPサンフランシスコでDR.ラムのオフィスを見学出来るチャンスを得て、彼に自分の仕事を見せて評価頂こうと言う野心もありました。
しかし、そこで見た最新のDR.ラムの仕事は全然変容していて、正しくMI最小限の侵襲で最大の成果を挙げると言うものに完全に改善されていたのです。
勿論、即時荷重、即時植立と言う時間短縮を出来る限りすると言うものも達成されていました。
その内容、事実に私はハンマーで殴られたかのように衝撃を受けたのです。
私の当時出来ていた事は、世界レベルでも間違いなく最高難易度のものでした。
が、DR.ラムはもっともっと先を独自に行かれていたのです。
私は、それを見た瞬間にMIの時代がインプラントにも来る、と強く強く確信しました。
思い起こせば、私が自分のクリニックでして来た治療は、1回きりで治せるけれども、手術侵襲はお世辞にも小さくする事を考えているものではなかったからです。
1回きりの手術で全てを終わらせられるけれど、患者さんは大きな手術に耐えなければならず、それは結構大変なものだったからです。
それでも、その当時に来て下さっていた患者さん達は、1回きりの手術で仮歯まで綺麗に入るからと言って、とても喜んで下さり、手術後がなかなか大変であるとそれ程クレームを言われませんでした。
それは、患者さん自体が私がしているインプラント即時荷重同時GBR手術が物凄く難しく大変なレベルの奇跡の治療であると理解して下さっていたからだと、今理解出来ています。
ですから、あの頃の患者さんには心から感謝の気持ちを持っています。
サンフランシスコから帰って来て、私は自分がして来た手術をガラリとMIに変えました。
インプラント植立同時GBR、即時荷重で審美的仮歯を手術時に装着出来る処置を更なる改善改良を進めて、MI最小限の侵襲で最大の成果を出せると言う果てしない夢に向かって走り出したのです。
2003年からMI即時荷重同時GBR審美治療に挑戦し始めました。
DR.ラムから示唆された内容だけを指標に、独自で改良を進めるしかなかった、何処にも誰も賛同者がいない、周囲には気違い扱いする方ばかりでした。
でも、それも致し方がなかった事なのです。
当時の時代背景の中では、誰も何も知らない時だったからです。
それはそれは本当に孤独でした。
スタッフ、患者さん達だけが支えであり、極少数の理解者もいてやっとこ頑張って来た、と言うのが実情です。
しかし、その先に明るい兆しが見えて来たのはMI即時荷重同時GBR審美治療に取り組み始めて2年以上経った2005年頃で、確かな手応えを感じていました。
そして、私は満を持してネットに参入したのです。
この方法なら、患者さん達を相当に救える、私じゃなきゃ出来ない完全オリジナルで、沢山の方をお救い出来、漸く神様からのご依頼に応えられるものが形になった、と信じてより広く沢山の方々に知って頂きたくて、こうしてネットに書き込んでいるのです。
一言余計な事を言うならば、ここまで来るのに私はたった一人で物凄く苦労をしており、精進は半端なもんじゃなく、どこかの物凄く大きなメーカーが斬新な方法を造り出したから、それで出来るようになった、と言うようなものではない、と言う事です。
参入時期が不思議とそう言う動きと同時期であった為に、勘違いされる事が多いので、全く関係がない、全然違うものであると記銘して置きます。
私自身が艱難辛苦を乗り越え、やっと編み出した独自の方法は、匆々易々と真似出来るようなものではありません。
そこまで辿りつく歴史的必然を私は通って来ており、その底力があるからこそ、初めて出来る事なのだ、と明言します。
その中で、私自身がこれが大切だったと思うものが、一般的に全く指摘されない総義歯とインプラントの関係であり、歯周病治療等の実力なのです。
類似品にはお気を付け下さい、と言う事です。
私の眼から見ると、今世間で流行っているインプラント治療は、私にとっては一昔にしか見えない。
何故なら、いまだにインプラント植立同時GBRでしかなく、即時荷重すら達成出来ていないからです。
更なる審美、MI等、まだまだ先であろうと推察するからです。
余計な一言でした、失礼しました。