大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

善悪の狭間で、インプラント業界を考える

2012年04月14日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

インプラント治療は最近大きな話題になっています。

NHKに取り上げられたり、週刊誌でも良く特集されたりしています。

勿論、ネット内でも色々と取り上げられています。

何か新しそうなものが世の中に出て来て、正しく広まるまでの期間、ちゃんとした概念が一般の方々まで知られるまでには時間が掛かるものなのでしょう。

ですから、今インプラントが話題になっている時でも、それが正しく理解されて取り上げられていない現象も沢山見られます。

代表的例として、インプラントが審美目的で歯を綺麗にする治療だと誤解している若者とか、インプラントにすれば何でもかんでも解決して、歯周病の心配も要らない、と信じているような事態が生じています。

芸能人の方がインプラントにしたことを公言し、歯を綺麗に治したとか、短期的な治療結果だけで色々と語られているからのようです。

しかし、どんな場合でも真実、事実は時間経過と供に明らかになって行きます。

話題になっている芸能人の方は、私は拝見していないので知らないのですが、テレビなどで出ている時に見える口の状態で余り上手に治っていない、今後の歯茎、歯周病の問題をかなり感じさせられる、と私の信頼する先生方が話していました。

この芸能人の治療を担当した先生は、心して歯周予防をされることを強くお勧めします。

芸能人は表に出る広告塔です。

その担当医は相当に用心しないと、自分の腕はこの程度ですよ、と衆人の元に曝す羽目になります。

私はテレビは殆ど見ないので、その芸能人の方Hさん?は全く見たことがないのですが、このままでは代表的インプラントにして大失敗、と言う例にならないように心から祈っています。

 

このように、何か新しいものが世の中に出て来て、話題になって来る場合、その本当の姿と一般大衆の信じている姿はかなり違っているものなのでしょう。

そのことによって、患者さんも医療側も振り回されるのは、どうしても避けられない現象なのでしょうか。

私はこのことに関して、いつも善悪の意識で悩まされてしまうのです。

例えば、私の所に昔クレームの電話が掛かって来ました。

インプラントを即時荷重で治したのだが、揺れてしまって上手く行かなかった、どうしてくれるんだ、と言うのです。

聞き覚えのないお名前でしたので、どちら様ですか、とお聞きしたら、私の治療した患者さんではありませんでした。

その方の担当医の先生が、私の書いたものを読んでその通りに即時荷重インプラントした、その先生が私の書いたものを見せて患者さんに説明して、これで正しいことをしている筈で自分は間違ってはいない、と説明されたとのことでした。

私は開いた口が塞がりませんでした。

自分がした患者さんからのクレームでしたら仕方がないことですが、読んだものをその通りにしていると信じているその先生と、それを聞いて、その通りだと思って私の所に電話を掛けてくる患者さんの考え方を全く理解出来ませんでした。

 

善悪で考えるなら、私は色々と書いたりしてこう言うことが出来ますよと出していますが、それが悪いことだった、と言う結果になっている、と思います。

良い影響を世の中に与えたい、インプラント治療を正しく広めたいと願っての行動でしたが、全く的が外れ、大失敗であった、と認めるしかないでしょう。

 

このクレームの患者さんに対しては、私が治療していないので責任は取れない、その先生に言って欲しい、又その先生から私の方へきちんと連絡いただきたい、とお話しして電話を切りました。

 

話は変わりますが、インプラントは必ず上手く行くものと信じ込んでいる風潮も間違っている、悪いものだ、と明言します。

おかしな風潮が蔓延ることで、善良な人達が一番迷惑するのです。

それが私には許せない。

 

今回挙げた例のように、善悪で判断すれば、私は悪いこともしているのかも知れません。

しかし、昨日も書いているように、ネット内とか週刊誌とかお金掛けて宣伝して集患しているような行為は善なる行為なのでしょうか?

 

京セラの稲盛さんではありませんが、その行為は善なる心から出ているのか、又善なる心から出ていても、何処かで誰かに悪いことを為していないのか、と問い詰めることは、おかしなことから自分を守ることになるでしょう。

私が出しているものは、最早私の手を離れて独り歩きしているようです。

真意は中々伝わりません。

 

4-Dコンセプトを信じて、GBRで患者さんに大変な苦痛を味合わせ、本を出して来てこの先生の言うとおりにした、だから自分は悪くない、と言う先生、書いている先生にクレームの電話平気で出来る人がいるでしょうか?

 

林先生、武田先生の本を読んで、実際には失敗して、同じようにする先生、患者さんがいるでしょうか?

 

本に書いてあることは易しいことではない。

わざわざ本出すくらいだから、その時点では先行っていること、それだけの苦労、修練の賜物である、と言う常識もない時代になっているのでしょう。

 

又、患者さんによっては、先生と同じ治療を地元の先生で紹介して欲しい、と言う勘違いなものも時々来ます。

しかし、他人がした治療の責任は私には持てません。

自分がしたことにしか責任は持てないのが当たり前ではないでしょうか。

 

それすら狂っている時代に、善悪は問えるのでしょうか?

 

私に言わせれば、ネット内で宣伝しまくっている先生は狂っている、時代に狂騒させられている、と思いますし、私自身だっておかしいと人から責められる身です。

 

昔評論家が1億総白痴と表現したそうですが、その通りのことが現実化している時代のようです。

しかも、それがネットを介して、あっというまに広まってしまう。

乱痴気騒ぎばかり。

 

嘆息するしかありません。

 

時代に振り回される生き方を止めるしか、この悪循環を断つ方法はないのでしょう。

その一つに善悪だけで、モノを見ない、何事にもその両面がある、但し、自分は自分の身をせめて守る。

この感覚、意識を一人一人がしっかりと持つ。

自分の頭で考える。

結局信じた道を行くしかない。

 

例で挙げた筋違いのクレーム電話患者さんは、自分がその先生を信じたんだから、私に文句を言うのは間違っている。

自己責任だ、と諦めるべきなのです。

 

どうやら答えが見えて来ました。

今の時代は自分で責任を引き受けて、行動する方が減っている、誰かに縋りたい、責任を持って貰いたい、と言う風潮が支配的なのでしょう。

これでは駄目です。

国家公務員すらそう言う感じなのではないでしょうか?

地震、原発等々、俺の責任じゃないよ、と言う薄ら寒い感覚を感じて仕方がないです。

東電体質と揶揄しますが、市民自体もそうではないですか?

人任せ、その美味しいところだけいただきたい、そう思ってませんか。

 

善悪で考えるなら、その姿勢自体で悪である、と誰もが認めるでしょう。

なのに、そこから脱却出来ていない。

一人一人が良くなることを目指し、行動する、それこそが善なることでしょう。

 

生意気ですが、まず自分自身を責める、自分を正すことから始めるべきでしょう。

私も偉そうなことは全く言えません。

なので、少しでも陰徳を積み、世の中を良くする言動、行動をして行きたい、行きます、と明言して締め括ります。

 

 

 

 

 


4月13日(金)のつぶやき

2012年04月14日 | Weblog
08:36 from Keitai Web
馬込のさくら並木。綺麗です。 photozou.jp/photo/show/990…

08:39 from Keitai Web
同じく。 photozou.jp/photo/show/990…

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新しいノートブックPC来たので、早速ツイートしてみました。Wifi反応早くて良いですね!

10:38 from web
うん、このノートブックPCからなら簡単にツイート出来る!良かった!ツイートし易くなりましたので、昔ほどではないかも知れませんが、日々の臨床で思うことツイートして行きたいと思います。早速ですが、昨日の米井先生のセミナーは本当に良かった。是非、機会があったら、皆さんも受講して下さい!

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海堂 尊 の 日本の医療 この人を見よ (PHP新書) を Amazon でチェック! amazon.co.jp/gp/product/456… @さんから 海堂さんの新しい本、面白そうですね。早速注文しました。

23:03 from gooBlog production
心の闇、弱きもの、それが人間 blog.goo.ne.jp/noritsugumatsu…

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心の闇、弱きもの、それが人間

2012年04月13日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

今この話題に触れるのは出来るだけ避けたいと思って、書かずに来ました。

何故なら、私はこの方を今でも素晴らしいDRだと信じていますし、それだけの業績もあるし、今回の大震災でも人には出来ない立派な仕事に従事されましたから、尊敬申し上げ、好意を強く持っているからです。

今でも信じられない、そんな筈ない、と思っていますし、万が一そんな事実があったのなら、それはその方がこれまで経験して来たことのストレスが強過ぎて、又、日々の生活でも何か問題を抱えておられ、心の闇、精神的に参ってしまっての事件だと思うのです。

そして、罪を憎んで人を憎まず、でその償いをきちんとして帰って来たのなら、黙って迎え入れ、再びその方にしか出来ない素晴らしい仕事で苦しまれている、悩まれている患者さん達の力に是非なって欲しい、償いとしてその力を正しく使っていただきたい、と心から願っています。

 

人は誰でも善なる心と闇の心、両方を持っていると思います。

その割合は、人によって違い、仏陀、キリスト、孔子のように善なる心の化身のような方もいれば、自分の欲望を満たし人を犠牲にして平気な顔をしている悪の権化のような人もいるでしょう。

普通の人は、たいていの場合善なる心が多く、それによって社会は成り立っているのは間違いがない、と私も思います。

しかし、インプラント業界だけではなく歯科業界、ネット内の宣伝の無秩序ぶりは、果たしてどうなのでしょうか?

少なくとも、私には一番良い言い方を駆使しても、玉石混合、本物も偽者も入り混じっている、それどころか、いつもの私のキツイ言い方をするなら、偽者ばかりが平気な顔をしてのさばっている。

それどころか、偽者であることを自覚しているならまだしも、勉強不足を自覚もせず、患者さんに迷惑を掛けるような状況を野放しにしている状況も少なくないのではないか、と思えて義憤を常に覚えずにいられません。

 

そんな中、今回の先生は、その実力は折り紙付きの本物であり、間違いなく次代のエース、担い手と目されていた方でした。

そんな方ですから、業界の現状に常日頃から怒りを抱え、しかし、普段は温厚な性格であり、人に当たる時にはニコニコとされて、私のように本音を臆面もなく出せてしまうような小人物ではないが故に、心の奥底に屈折する思いを抱かれていたのではないか、と想像してしまうのです。

極論を言えば、殺人と言うような最も重い罪を犯した方でも、裁判に掛けられ、事情を鑑み、罪を償ったのなら、社会復帰して再び仕事をする機会を与えられるのが法治社会です。

 

人は誰でも弱いものですから、時に心の闇に支配されしまうこともあるかも知れません。

しかし、それでその人物を終わらせてしまって良いのでしょうか?

手塚の書いたブッダの中で、最も身近に使えたアーナンダは、魔に取り付かれ強盗殺人を犯す登場人物として描かれています。

記憶違いかも知れませんが、アーナンダによって死んでしまった人は500人と言う、とんでもない極悪人と書かれていました。

が、やがてアーナンダはブッダの元に弟子入りし、それも最も身近に使えそのお世話をする弟子となって、旅のお供をするのです。

そして、アーナンダの働きにより、仏陀の下に弟子入りした人が500人であり、その事実にアーナンダが戦慄して感動する場面が、感動的に描かれています。

死なせた人と同じ人数の人を救う、元極悪人であったアーナンダが、と言うブッダの中でも名場面の一つ、と私が思っているものです。

 

今回の事件は、もし事実なら本当に残念で仕方がないことです。

しかし、私はこの方に石の礫を投げる気にはなれません。

全く罪の無き者だけが彼に石の礫を投げよ、とキリストの言葉が残っています。

そのキリストの言葉の思いが、痛いほど私にも分かります。

 

法的に罪はない不倫で家庭を崩壊させ、妻子を苦しめる方もこの世の中には沢山います。

実際に表にならず不倫を平気な顔をしてしている人も、現代社会ではいるでしょう。

又、時に援助交際で働き盛りの男性が捕まっていますが、男性側が常に大きな問題になっていますが、売りをしている女性側の方には全く罪はないのか、と私は言いたくなります。

こう言う色々な実際の出来事と比較して、倫理的道徳的で考えて、どちらが罪が重いのか。

 

大人の付き合い、金で割り切ってとか、愛があればとか、言い訳をして自分達の欲望を満たす人物達も同じようなものなのではないでしょうか。

 

そうは言いながら、私は人は弱いモノであるが故に、それらを全て私自身は全く罪のない立派な人物として裁くつもりもないし、そう言う欲望も人間にはあることも良く分かっているつもりです。

そう言う心の動き、人の弱さにこそ、宗教、ブッダ、キリスト、親鸞などの唱える教えが救いとなるのではないか、と思います。

 

今回のことも、その方が業界のトップであったからこそ面白おかしく揶揄されてしまうのかも、と思います。

それも又、悲しき人間の性サガである、と思います。

 

本当はこのことには触れずにそっとして置きたかったのですが、もはやそれもままならず、業界内を駆け巡っている事態に直面してしまったので、私の見解、考えを記して置きたく、今日のブログを書きました。

私は、この先生が復活し、その実力を遺憾なく発揮し、又患者さん達を沢山救う日が来るのを心から願っています。

罪を憎んで人を憎まず。

このまま潰してしまうには余りにも勿体無い人物である、と信じます。

 

再び、にこやかに語り合える日が来ること、海外の学会の場でマツゲン先生!と笑って声を掛けて下さる日が来ることを願って締め括ります。

 


4月12日(木)のつぶやき

2012年04月13日 | Weblog
09:02 from Keitai Web
御嶽神社の向かいの桜。綺麗です。 photozou.jp/photo/show/990…

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インプラント手術をする前に goo.gl/pPeOR

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21:34 from gooBlog production
米井嘉一先生に学ぶ栄養療法実践講座無事終了しました! goo.gl/evPwo

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米井嘉一先生に学ぶ栄養療法実践講座無事終了しました!

2012年04月12日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
アンチエイジング医学の大家、同志社大学教授の米井先生に半年間月に一度でしたが集中して講義していただきました。


ただ食べられるだけでは足りない。

歯科だけ、インプラント、歯周の治療だけでは足りない。

それを常日頃から感じさせられ、考えさせられていました。

ですから、とても納得の行くお話しばかりでした。


これからの臨床に活かしたいと思います。

インプラント手術をする前に

2012年04月12日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

昨日は抜歯即時植立インプラントの成功の秘訣は、地道な病巣の徹底的な除去にある、と言うお話をしました。

今日は、それよりも前の話、手術受ける日の術直前の徹底的な口腔内のクリーニングについて書きます。

インプラントが思ったよりも成功しない、手掛けて見たら生着するのが思いの外難しい、と言う現実に患者さんはじめ術者側も経験させられることが多いようです。

その最大の原因は、間違いなく、感染予防の対策が足りないことであろう、と私は明言出来ます。

インプラントを従来の歯科治療の延長上で考える、昨日も書いたように今までの常識の範囲内で治療をしている、としたら成功率を高く維持することは不可能でしょう。

分かり易い例で言えば、その先生が患者さんの歯を守れる実力がかなり高い方なら、インプラントも成功率が高いでしょうし、時間と供に徐々に悪くなる、歯がなくなって行く、その対策として義歯が嫌だからインプラントする、と言う場合は正直に言って厳しいでしょう。

最近は、困ったことに自分はインプラント専門だからと言って、一般的歯科治療をしない、他に任せる、と言う理解出来ないことを患者さん方に言っている輩まで現れているようです。

全く持って言語道断な話であり、その患者さんの口の中がインプラントだらけになってしまうまで、そのインプラント専門医と称している輩はメインテナンス等の責任を持たないのでしょうか?

インプラントを専門にしているなら、逆に天然歯保存を出来るだけ達成し、インプラントと天然歯の混在している口腔内をしっかりメインテナンスし維持する、そして患者さんの健康を守る、と言うのが間違いなく歯科医療の本道である筈です。

しかし、過渡期の今の時期は、こう言う訳の分からない、一見すると正しそうに見えて信頼出来そうに見えることを平気で披瀝する信じ難い輩が出現するのです。

患者さん達も賢くなって、こう言う異常な輩には騙されないようにしなければいけない、と思います。

 

では具体的に術直前の口腔内のクリーニングを如何に行うのか、ですが、通り一遍のクリーニングなんかじゃ全くなっていない、と言うことを深く強く理解して下さい。

私の所では、超音波のクリーニングする機械で徹底的に歯垢、歯石は取り除きます。

来院される度に全体的な超音波のクリーニングはしているのですが、手術の日にはさらに徹底して行います。

毎回のクリーニングは、実は保険診療では全く給付されません。

ですから、これは殆どボランティアです。

しかし、治療を成功させる為、患者さんを救う為にはしなければならない治療行為です。

話が少しずれますが、保険診療が根本からなっていないのは、こういうことを全く理解せず、緊急医療で良いだろう、と言う発想から抜け出せていないからです。

歯科医療がもたらせる、全人的健康への寄与に、今の保険歯科治療は全然対応出来ていない、これは今後も何度でも明言します。

 

話を戻しまして、術直前のクリーニングはとにかく徹底しなければいけません。

更に、舌の表面、口腔粘膜表面を徹底的に綺麗にする必要があります。

口腔内は、元来雑菌が住み着いている所なので適当で良い、と言う訳にはいかないのです。

出来る限り感染源を減らす、私の医院ではクリーニングだけに1時間掛けて行うことも稀ではありません。

その上で、咽頭部のクリーニングもしなければいけないので、薬液を使ってガラガラうがい、グチュグチュうがいを徹底的にしていただきます。

患者さんも頑張らないといけないのですが、薬液を最低でも1分以上作用させていただいています。

それ位徹底して口腔内を綺麗にしてから初めて局所麻酔に入り、そこから手術に入ります。

ここまでしているから安心出来る、成功すると言えるのです。

そして、最後に私の10倍のライト付き強拡大鏡での最終チェックもしています。

これです。

こういう細かいところすら決して疎かにせず、徹底する、それがインプラント治療成功の秘訣、と言えるでしょう。

誰が適当にやっても成功する、なんてものじゃない、これを絶対に忘れないで下さい。

 

 


抜歯即時植立即時荷重を成功させるには、病巣除去が鍵!

2012年04月11日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話


抜歯即時インプラント植立手術が、1回の手術で済むから、と言う理由で好まれ、行われているようです。

しかし、その成功率は必ずしも高くはなく、どうやら70%台にしかならない、通常のインプラント治療の成功率97%以上と比較してかなり低い、と言うのが実態のようです。

しかし、私自身は通常のインプラント治療の成功率と全く変わらない成績を上げているので、よくセミナーとかでマツゲン先生はどうしてそんなに高い成功率を維持出来ているんですか?と質問をされます。

なので、今日はその質問に対してお答えしたいと思います。

シンプルに言うと、病巣の除去を徹底的に行う、と言うことに尽きます。

今回証拠症例として出している患者さんの治療も、抜歯即時植立即時荷重です。

その後ろにも1本インプラントを植立していますが、そちらの方は私の通常行う低侵襲インプラント手術の1例で、こちらは骨の状態が柔らかかったので即時植立は出来ませんでした。

抜歯即時植立は、まず抜歯を超丁寧に行う必要があります。

骨は勿論、歯茎を傷付けないで抜歯する訳です。

その上で、抜歯した次の処置、病巣の除去を徹底的に行います。

ここが一番の鍵です。

成功率が低い先生方は、ここの処置が甘いのです。

特に直言しますが、口腔外科出身とか補綴科出身の先生方が甘い、と思います。

大学教育が間違っている、と思うのですが、抜歯してしまえば原因はなくなるからそこまで追及しないでも自然に治癒する、と今だに信じているのではないでしょうか。

これは、私の過去の経験で、そこまで意地になって病巣除去しないでも良い、と反論されたことが何度もあることからの推測です。

具体的な病巣除去の手技ですが、私自身は海外で入手して来た特殊な器具を駆使して取っていますが、今は国内でも色々な便利な器具が入手出来るようになっていますので、それで充分だと思います。

ポイントは器具の先端の大きさで、出来れば1mm以下の良く切れるモノが良いでしょう。

時には非常に深い所まで追求しないといけないので、長い器具も必要でしょう。

一般的な先生方が持っている器具の中では、グレーシーキュレットが非常に有効です。

私も出張オペの時とかには、出張先の先生の所に必ずあるので、それを貸していただいて追求しています。

出張オペで私のオペを始めて見る先生は、必ず驚かれるのですが、私は病巣除去を半端じゃなく追及して行っています。

強拡大鏡(5倍以上)ライト付きで徹底的に病巣のある部位を見て、必ず骨の面を全部こそげ取るようにして除去します。

それだけでは飽き足らず、骨髄の中、病巣には所々小さな穴が開いているのですが、その中にまで極小さい器具を突っ込んでまで病巣を取ろうとします。

その為に、私が病巣除去をしている時間は時にかなり掛かります。

しかし、患者さんの体の中に病巣、病原菌を残す訳には絶対に行きません。

本来、医師のすべき仕事は、患者さんの体から病巣、病原体を取り切ることです。

実は抜歯即時植立と呼んでいても、インプラント植立することは2次的なことなのです。

医学的に正しい医療行為は、患者さんの体から悪いものを取り切ること、そして治癒させることです。

そして、現代では出来る限り低侵襲で行うことが求められています。

そう言う考え方からすれば、抜歯即時植立でインプラントの方に意識が行ってしまって、病巣除去が疎かになることは医学的に完全に間違っている、と言うことなのです。

昔はインプラントなんてものはありませんでしたし、抜歯さえすればそこは自然と歯茎が盛り上がり治癒しているように見えていたのでしょう。

しかし、骨の中は病巣にしてみれば血液豊富で栄養もある所ですから、歯がなくなったとしても存在を維持することが出来るのです。

それが今までは分からなかった、インプラント時代を迎えて初めて直面した、と言うことだと思います。

 

私はかなり難しい症例でも、患者さんが抜歯即時植立で1回で治して欲しい、と望まれれば99%以上希望を叶えて来ました。

その為には、くどい位何度でも言いますが、徹底的に病巣除去をします。

更に言えば、それでも不安感が残ることがあるので、抗生物質の生理食塩水で溶かして病巣内に満々と満たして菌を叩くようにしています。

シャネリック先生はドキシサイクリン、と言う薬を溶かして6分間作用させるそうです。

私は考えがあってミノサイクリンでしていますが。

徹底的に除去し、抗生物質で滅菌する、ここまで徹底的に行うことで、私は抜歯即時植立を99%以上と言う高率で成功させているのです。

これ以上の具体的な手技については、申し訳ないのですが、説明のしようがありません。

何をどうしているのか、説明して差し上げたいのですが、骨の面を完璧にこそげ取っている、としか話せないのです。

本当にそれだけしかしてないからなんです。

それをどれだけ徹底出来るのか、です。

患者さんの体に対する責任として、頑張って取って下さい、としか言えません。

その事を心からお願いします。

 

 


4月10日(火)のつぶやき

2012年04月11日 | Weblog
09:03 from Keitai Web
満開です。綺麗です。 photozou.jp/photo/show/990…

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「資源輝く日本の海底 「燃える水」に期待」:イザ! iza.ne.jp/news/newsartic…

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インプラント治療は何歳まで出来るのか?するべきなのか? blog.goo.ne.jp/noritsugumatsu…

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インプラント治療は何歳まで出来るのか?するべきなのか?

2012年04月10日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

昨日は、人によっては非常に賛成できない、とんでもない、と言う意見を持たれてしまうかも知れない私の考えを書きました。

インプラント治療を93歳になっている患者さんに行う、と言うことが正しいのか正しくないのか、大きく意見が分かれる所でしょう。

今現在では、確かに反対意見の方の方が多数派であり、私のような意見の持ち主はインプラントをしたがっている、金儲けに走っていると受け取られてしまうのでしょう。

なので、重ねて今日も説明をしたいと思います。

 

まず、現在は人の寿命、平均余命が非常に伸びています。

栄養状態の改善、公衆衛生の整備、医学の発達、と色々な条件が整い、特に日本は人類史上かつてない長生き出来る、高齢化社会を迎えています。

しかも、この変化が急激に起きていて、戦後60年と言う短い期間で生じている為に、その変化に伴う考え方、人生の過ごし方等、全く未体験ゾーンに突入しているのです。

ですから、今70代に成られている方とかは、今後の人生で従来の自分が子供だった頃とかそれまでの人生で見聞きして来た経験を元に考えられてしまい、明るい未来を思い描くことが余り出来ないのだと思います。

ですから、患者さん方とお話してても、後何年も生きられないからとか生きるつもりはない、とか言われるのでしょう。

が、現実には殆どの方がまだまだ余命があり、そこから先衰えて行くだけの消極的な生き方を選択されてしまっているのです。

それは、今までの社会ではそれが当たり前で、仕方が無かったものだからです。

しかし、今はそう言うことを避けられる、健康に活動的に過ごせることが可能になっているのです。

勿論、人間は誰でも何時かは死ぬ訳で、亡くなる時まで本当にピンピンしててある日静かに旅立たれる、いわゆるピンピンコロリの人生を送れる方は、かなり少ないかも知れません。

でも、所詮死ぬんだからと言って、元気で活動的でいられることに積極的でない余生の送り方、その方ご自身が楽しくて愉快な人生か、と聞かれれば必ずNo、と答えられるのではないでしょうか。

これは究極的に言えば、生きると言うことに直結する問題だと思います。

つまり、最後には死んでしまうんだから何しても無駄だよ、と諦めてしまって何もしないで朽ちるがままに任せるのか、それなら、生まれて来た赤子を放置して餓死させても仕方が無いのではないか、と言う話にも成りかねませんし、自殺してしまう方を止められないのではないか、と思うのです。

 

そうは言いながらも、高齢になると自分の余生がどれ位なのか、ここで今更高額でしかも手術されると言う痛いかもしれないインプランと言う治療を選択する、させることがどうなのか、と言う問い掛けに対しては、皆さん悩まれるのは事実でしょう。

ここで考える比較として、癌治療、手術とかをしなければいけない場合と並べて考えることを私は提案します。

癌治療に関しては、ほぼ半分の方が癌で亡くなられている現状で、一昔のように何でもかんでも積極的治療を勧める、手術、放射線、抗癌剤、免疫療法等々患者さんはご家族の負担を余り考えずどんどん進めて行くのは否定され出して来ています。

その例として、ホスピス、緩和ケアがあり、患者さんご自身の余生の過ごし方への考え方、価値観に沿って苦しまれることなくお送りしよう、と言う考え方が受け入れられて来ています。

 

私自身もこの考え方に凄く賛成している者で、自分自身もやはり治療とその成果、自分自身の余命と体力で考えるでしょう。

そして、癌の進行具合で治療を積極的に行わない、と成ったら、緩和ケアを受け続けながらやりたいことを最後までして頑張る選択肢をする、と思います。

今の医学では、それだけのことが可能な筈だからです。

 

海外とかでは、癌で亡くなることは、死亡原因としては良いことである、と言う考え方が出て来ています。

その理由は、直ぐにいきなり死んでしまう訳ではない、自分さえその気なら名残を惜しみ、きちんとお別れをして旅立てる、だから良いんだ、と言うことです。

この考え方にも、私は賛成です。

突然死や事故死、急激に進行する病気等で亡くなることと比較すれば、癌で亡くなることは究極の悲劇ではないのではないか、と思えるのです。

私自身が、医学のもたらせる効果、成果を、自分自身の人生の残りと比較して考える者である、ただ無闇に医学的な介入、患者さんやご家族にとって辛いだけの行為は否定的立場をとる者である、と名言をして置きます。

 

そこで、インプラント治療の方へ考えるなら、患者さん自身が若々しくお元気で、まだまだ活動的に過ごしたい、過ごしたいと望まれているなら、行うことはありではないか、と考えています。

矛盾している、と思われるかも知れませんが、重要なのは、その治療の与える患者さんの体への負担とその効果、成果で考えて、インプラント治療は良いものだ、と思えるからなのです。

但し、侵襲の大き過ぎる、患者さんの体の負担が大変過ぎるのはいけない、と思っています。

ここが大きな鍵になるでしょう。

つまり、患者さんが受ける苦しみ辛さと治療後の効果、成果の比較をして、十分に楽である、患者さんのそれからの余生が間違いなく向上する、特にQOL、ADLの面で皆さんが納得の行くものであるなら充分に良いものであると言って良いのではないか、と思うのです。

 

今回の船越先生のセミナーでも、患者さんに掛ける侵襲に配慮することが重要である、と繰り返し語られていました。

その問題点を先生は解決できておられるから、93歳の患者さんでもインプラントすることが良いことなのだ、と言えるのだと思います。

何でもかんでもインプランンとが良い、と言っている訳では決してないのです。

患者さん自身が壮健で、外見上も非常に若々しく、活動的でやる気があるなら、インプラント治療を受ける年齢制限はない、と考えて良いと思います。

それどころか、そこから先の人生のQOL、ADLを維持向上させる為にも、何にも問題なく咀嚼できる、お話できることは凄く大事ではないですか?と私は思うのです。

 

一概に93歳の老人にまでインプラントするなんて、と言う批判は違う、と個人的には明言します。

反対派の方々には、人生締め括りの時期ならどうでも良いんですか?と聞きたいです。

自分だったら、亡くなる時まで満足に食事でき、語れる人生を贈りたいです。

 

何故なら、今ならそれだけの期待に添える低侵襲なインプラント治療が可能になっているからです。

 

2003年当時、私は一人でこの道に入りました。

今では、皆さんが賛同いただき、侵襲を掛けないことを心掛けるようになってくれています。

本当に嬉しいです。

 

インプラント治療は何歳まで出来るのか?するべきなのか?の質問に対しての答えは、患者さんが元気でやる気があるのなら限界はない、と言うのが私の答えです。 

 


幾つになっても歯がある幸せを願っているから、インプラントを勧めます。

2012年04月09日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

土日、博多の船越歯周病研修会のインプラントのアドバンスセミナーを受講しに行って来ました。

ITIセクションジャパンのチェアマン、要するにトップの責任者なので、ストローマンインプラントに関しては最も情報を把握されている方なのと、私自身が船越セミナーの常連で定期的に受講しに行っていて、ボーンレベルインプラントのお話を聞きたくて参加して来ました。

お話の中で最も印象的だったのは、インプラント治療を受ける患者さんの年齢に関しては医療側で決め付けるものではない、幾つになっても患者さんが入歯じゃなくてしっかり自分の歯のように噛めるように治りたいのならやって良い、と思うと言うお話でした。

私もこの考え方には凄く賛成です。

しかし、とかくこのような考え方をすると、寿命のそんなにない患者にまでインプラントして金儲けして、と批判されてしまいかねないのが日本の現状でしょう。

でも、そんなことではないのです。

患者さんにとって、これから先の残っている人生をどれだけ充実して、歯のことで悩んだりしないで送って欲しいのか。

入歯になるしかない状況になってしまった場合、高齢者であればあるほど、入歯に馴染むのはとても大変なことなのです。

患者さんがまだ60代とか馴染むと言うことに頑張れる、適応能力がある場合、入歯の選択肢も可能かも知れません。

が、高齢者になればなるほど適応能力が低くなり、非常に難しくなるのです。

その点インプラント治療は、治療する歯科医にチャンとした腕があり、経験を持ち、対処方法を心得ているなら高齢者にインプラントを行うことは非常に有益なことになるんです。

今回、船越先生が例として話された患者さんも93歳と言う内科医の先生だったそうです。

高齢であることを先生も危惧され、お話をされて、これからの人生で歯で悩まされたくない、自分の歯のようにしっかりとして、痛まず動かず噛めるようになりたい、これから100歳過ぎても元気で活動的でありたい、と言うたっての希望でインプラントになったそうです。

その結果、船越先生も考えを改められ、幾つになっていたとしてもインプラントの治療効果は素晴らしいものだから、患者さんが望めばこちらは出来るようにして置こう、となられたそうです。

私の患者さんも93歳でとてもお元気な患者さんがいます。

その方も80代後半で私がインプラントさせていただいたのですが、入歯からの悩みから開放され、それはそれは喜んで下さっています。

インプラントにして良かった、と繰り返し繰り返し語られます。

残りの人生が少ない人にまでインプラントするなんて、と言う批判の声もまだまだ強いのは確かにそうでしょう。

しかし、その本人がどう感じているのか、どうなりたいのか、をもっと考えて欲しい、と思います。

入歯は、なってみれば誰もが愕然とするのです。

こんなもの入れてられるか、と怒りを覚えるのが極普通です。

だからこそ、インプラントに意味があるのです。

 

最近、総義歯の話ばかり書いて来ましたが、総義歯になっている患者さんはいきなり総義歯、と言う方は極少数で、徐々に総義歯にと言うのが殆どです。

なので、義歯に対する適応能力では、初めて義歯になられる方とは全く違います。

それでも、総義歯になると苦労が耐えないのです。

ですから、私は総義歯になってしまうことはお勧めしません。

出来る限り、歯をなくすのは部分的なもので納め、インプラントと自分の歯で人生を真っ当できるようにお勧めします。

 

反対から考えると、インプラントにして歯をそれ以上の負担から守る、そう言う治療が最も正しい、と思います。

インプラントにしないと言う選択肢は、残っている歯がブリッジの土台になるとか、入歯のバネが掛かる支えになるとか、結局負担が増すのが定めです。

そうなると、又歯を失う危険性が高くなるだけなのです。

そのリスクを小さくする、それがインプラントの最大の意味です。

 

船越先生の恩師は、90過ぎても全然元気で活発的だそうです。

そう言う人生を送る為にもインプラントを私は勧めます。

 


理想を思う

2012年04月08日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
土日、博多の船越先生の元でインプラントのセミナーを受講しました。

先生は65歳になられたそうですが、生涯現役で歯周病専門医として頑張られる、セミナーをやり続ける、と明るく語られました。

受講生に、これから先の人生、20年後85歳になっても元気で活躍してる姿、理想とする先人を見て思い描くことが凄く大切だ、と説かれました。

とても素晴らしい、素敵な考え方、さすがは船越先生、と思いました。

先生が語られた先人、90歳でも飛行機を操縦されて、今尚ご壮健でいられる歯周の教授だった方の話とか。

私もこう言う考え方に賛成です。

歳だから、なんて止めたいです。

何時までも元気で活躍して欲しい、又学びに来ます、と約束して、帰りました。

生涯現役。

私も続きます。